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【神世界転生譚】 リセットしたいとは言ったけど、こうじゃないだろ?!神になるとか聞いてない!  作者: Resetter
第三章

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神狐の郷で祝勝の饗宴!おかわりは所望していない件


神狐の郷を襲っていた? 竜族をなんとか退治した後。


しばらくすると、郷の神狐たちが次第に戻ってきていた。


どうやら、大狼族のところに行ってたらしい。避難、そういうことね。納得。


「レイリィ様、ご無事でなによりぞえ。此度の事も感謝いたすぞえ。」


「おー! リンコ! 久しぶりだなぁー! 元気そうでよかった!」


金色の毛並みの美しい狐。ふさふさのしっぽがモフりヘブンだろうリンコである。

ちなみに、神化 (人型化) 出来る。姿的には美少女だ。いつも全裸だがな。


「……久しぶり? 郷を出られてから……まだ僅か2ヶ月ほどではないかえ?」


おん? まさかコイツらの時間感覚も……ちょっと神寄りなのか……?


そういえば……

リンコって三十路オーバーで、まだ少し若い扱いだったっけ……。


ま、うん。人間的には、2週間とかそんな感覚かもな。

それくらいだと久しいとはならんか。


「ひとまずお茶でも出すゆえな、ごゆるりとしておればよいぞえ。フウカ様より、今宵は宴会と申し付けられておるえな。準備いたすえ。」


「おお……そうなのか。」


まぁ、天災と称される竜族の犠牲者無しの撃退、どころか退治成功! だもんなぁ。そりゃそうなるか。


「んじゃまぁお言葉に甘えようかなー。」


「うむ。是非そうして欲しいぞえ。さ、案内(あない)いたそうかえ。」


てちてちと歩きだす金色の狐。神々しく美しく、そしてモフりヘブン。


うーん。よき!


別に勝手知ったる2ヶ月暮らした郷である。案内なんか今更されなくても大丈夫なんだが、揺れるしっぽの先導はとても魅力的なのである。


誘蛾灯のように、惹き付けられるものがあるなーと、素直に後を追う。いや誰が蛾か!


――――

――


「さ、レイ殿や。次はこちらを食すがよいぞえ。」


「ご主人様……こちらなどいかがでしょう。とても美味にございますよ。」


「ハフハフ……おいしー」


「ニャふふー。 ついにウィトの時代がきたニャ!」


ヤバい何これカオス。


いや、ルビィはいいんだ、ルビィは。


オレの左隣で、目の前のご馳走を夢中で貪ってる。嬉しそうで何よりだ!


だが、右手に座るアマネ……は、何故か腕を絡めてて……


膝の上にはウィトがいて……


オレの頭の上には、フウカのやわらかくて重たいものが乗せられつつ、左手でそっとホールドされておる!


なんなのこれ。なんのカオス?


え……せっかくのご馳走の味が……全然わかんない……


「どうしたのえ? レイ殿。動きが止まっておるえ。森の恵みをふんだんに使ったレイ殿発案の料理ぞえ。好きであったろ? さぁ……存分に……」


なんだろう。もうこのエロ狐に何を食わされそうになってるのか分からないぞ……?

ぽよぽよと、思考力がどんどん奪われていってる。


頭が回らねえ! 思考回路はショート寸前! 今すぐ帰りたいよ!


「ご主人様……(わたくし)も……食べてくださいませ……」


ア……アマネちゃーん? 私、"の"だろ!? そうだろ!? 小声で接続詞抜くな! 魂抜かれるわ! 自分の顔面偏差値考えてくれ!


「ゴロゴロゴロゴロ……うニャー。」


ウィト! お前は白虎だろ! なにをノド鳴らしてんだ!


鳴らすなら鳴らすで人型はやめろ!


あ?! 今、頬擦りしたな?! 大人しく飯食ってろよ!

お前性格はアレだが、見た目は美少女なんだぞ! バーカ!


「おや、レイリィ様。お楽しみ頂けておるご様子でなによりぞえ。」


「リンコ……」


た、助けに来てくれたのか……? 頼む、なんとかしてくれ!


「リンコ。そなたもレイ殿に申したき旨、ありようたえな。」


「はい。フウカ様。こなたもレイ殿より死の淵より救ってもろうた身ぞえ。以前は御礼の時もなく旅立たれてしもうたぞえ。」


ん……? 大猫族襲撃の時の話か?


「こなたも精一杯御奉仕させてもらうぞえ。」


いやお前まで何言ってんだ……


いらない……いらないから……これ以上……


「しかして、四方が塞がれてしもうておるぞえ……。リンコは困っておるぞえ。」


「んむ? リンコこまったのー?」


その言葉に、ルビィが反応した。


ルビィ、仲間に結構優しいんだな。

多頭飼いしてなかったからなー。知らんかった。


てか多分、転生してからの群れ生活で自然と培われたんだろなー。

やっぱいい育て方をされたんだな。シンザーリルさんよ、感謝だぜ! また挨拶行くか。


「ルビィ殿。リンコは困っておるぞえ。」


「たいへんだー。どうしたのー?」


「うむ。とても美味しい料理があちらにあったのであるがの、持ってこれなんだのえ。ルビィ殿にも食して欲しかったのであるがの……。リンコは困っておるのえ。」


アレ……ちょっと……流れが……


「え〜! まだおいしいのあるの〜?」


ルビィはすくっと立つと、リンコの指差す方へ行ってしまった……


ルビィ……オレの……最後の希望が……っ!! くうっ……! 策士め……!


「場所が空き申したぞえ。さ、レイリィ様……」


スっと腕を絡めてくるリンコ。

や、やめるんだリンコ! お前今……全裸! 全裸美少女だから!


く……くっそー!!


かくなる上は……性別リセットだ!!


「む……?」 「あ……」 「ニャ?」 「なんと……」


4人とも驚きの声を上げていたが、オレは知らん!


くそー。風呂以外でこのワザを使う時がくるとは……


過去映像の再設定ではない、オレ自身の存在の再定義とでもいうこの性別リセット。


そこそこ神力使うんだよぅ。


まぁでもこれなら、必要以上動揺しなくて済むぜ!


さぁ、存分に来るがよい!


受けて立つ、この美食の饗宴をな!



お読みいただけまして、ありがとうございました!

今回のお話はいかがでしたか?


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また、連載のモチベーション維持向上に直結いたしますので、すぐ下にあります☆☆☆☆☆や、リアクションもお願いいたします!


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