モフるもんモフったし、今後の相談しに行こう!
フウカのもふもふを思う存分楽しみまして。ワタクシ非常に満足したワケなんですがね……
「ニャ……ニャ……ニャんてことニャー!?」
「あー! ボスずるいー!」
バレてしまったんだ。
修行時間が終わって戻ってきたウィトとルビィに。
「ニャんでフウカさま……そんニャ……ニャでニャで……してもらってずるいニャー! ずーるーいー!」
ウィトはぴょんこぴょんこと飛び跳ねながら怒っているようである。
うーむ。怒って……いる……んだろうな?
なんか、絵面がギャグだ。
だが、ルビィは行動が早いので……
「んふふ〜」
と、もうすでにセルフでオレの手に頭を擦り付けている。
まぁルビィはこんなんで勝手に機嫌直るから素晴らしいよな。ある意味大人だわ。
さて、すやすや寝ているアマネが起きないウチに、事態を収束しなくては!
「……はぁ……レイ殿……こなた……このようなこと……初めてぞえ……」
おいこらこのタイミングでやめれや
オレ、しっぽモフっただけだかんな?
誤解を招く言い方はよくないと思うんだ!
「ニャー!? フウカさまが! ヘロヘロにされてるニャ! そんニャによかったのかニャ……」
あ、ムツゴ〇ウスペシャルね? ま、ルビィには好評だぞ? うん。
「ん〜ウィトもして欲しいニャ〜……ゴロゴロ……」
うわ、ついに来やがった! クソっ!
「ならばウィト! 白虎に戻るんだっ! じゃないと撫でない!」
「んニャ?! そんニャのどっちでもいいニャ! ウィトはウィトニャ!」
ダメだコイツ……。
まぁ獣族にしてみたらどちらも自分なわけで、そりゃそうなんだろうがよ。
だが、オレにしてみたら美少女姿と白虎姿では、抵抗感が段違いなんだぜ……。
むぅ……どうすっか……
ん。よぉし……
「あーあー、ウィト、首輪無しだと変身出来ないんだなー? そうかそうかー。修行って言っても、あんまり成果出てないのかなー? あーそうかー残念だなー、そりゃ褒めてやれないなー」
「ニャ!? そんニャことニャいニャ! ちゃんと出来るようにニャったニャ! むむむ〜……!」
ぱあっと光って白虎に戻ったウィト。
計 画 通 り !
でも、本当にちゃんと修行してたっぽいな。まぁそこは褒めてやらねば。
「よし、仕方ない。ウィト。ムツゴ〇ウスペシャルのプレゼントだ!」
「わーい! やったニャ!」
まぁ、虎はあんまりモフみがなくて好みじゃないんだがな……。
だが、やると言ったからには、やる!
我が究極奥義! 喰らえい! ムツゴ〇ウスペシャル!!
「はニャ〜〜ん?!」
――――
――
「と、まぁちょっとエルヴァルドでさ、じっくり母神様に相談しようと思ってさ。今回の竜族の件とかな。」
「そうかえ。」
その日の夕食時。この後の事を皆に話したわけだが……
「はふはふ……わはっはー! いーよー!」
ルビィや。飲み込んでから話そうな。あと、それどっちのいいよなんだ? ま、来るんだろうな。
「かしこまりました。」
アマネは静かに返事をしたが……まぁうん。来ないわけないわなぁ。
「そう長くでもないのであろ? こなたは修練に勤しむぞえ。一刻も早う静夢幻に慣れねばならぬからのう。」
おお、まぁそうだわな。アレ……無差別発動したら酷い事なるの請け合い過ぎる。
「おお、まぁ、また近いうちに来るからさ。しっかり頑張っててくれな。」
「うむ。」
「ウィトは修行してるか?」
「はニャ~? 修行するニャ~?」
ウィトはヘロヘロだった。どうやら効きすぎたようだな。
ふっ。流石は我がムツゴ〇ウスペシャルよ。
ま、そんな長期にはならんだろうしな、置いてこ。
今後を考えたら、フウカとリンコに鍛えてもらっとくのがいいな。
――――
――
そんなわけで、翌日。
オレたちはエルヴァルドに帰還した。
今回はお早い帰りなのである。
が。過ごした期間でいうと、神狐の郷の方が全然長いんだよねー。記憶ではさ。
この世界の生まれ故郷って言っても、ここでは10年寝てただけだしな!
「ボースー! おそいー!」
おっと。ルビィがそわそわしておる。
「さ、ご主人様。ルビィ様が催促されていますよ。」
「お、おん……。」
うううむ。アマネが……微笑んでおる……。
いや、これそろそろ言った方がいいかなぁ……?
顔面偏差値高すぎるから気を付けろって。
オレ、大丈夫かなぁ……? 死なない? これ。
ま、いいや。いこ。
――――――
――――
――
そんなこんなで、創造神殿。
「ただいま戻りましたー。」
「あらあらレイリィさん。今回はずいぶん早いお帰りでしたね。」
いや、アンタとっくにオレの動きぐらい気が付いてんだろうよ!
いいんだよー。そんな白々しい演技してくんなくったってさ!
「そんなに私に会いたくなっちゃいましたか? ふふふ。」
うーん。この母神……またそんな言い回ししやがって……
「あー、まぁ、うん。そうといえばそうかな……」
「うふふ。そうですか。」
にっこりと微笑むソールフレイヤは破壊力が強すぎるようだ。
このままでは目がバ〇スになってしまう。
「いや、ちょっと聞きたいこととか、欲しいものがあったりですね……」
「あらあら。レイリィさんがおねだりだなんて。」
あーもうそろそろやめてくれまいか。
一応創造神の前だから、2人とも大人しくしてるけどさ……
さっきからちょっとずつ……あ、いてて……ちょ……アマネの掴む力がっ……つよっ
「あー。えっと、ニケについては分かりました?」
「ああ、その件ですね。レイリィさんの創造した神具の気配……消息が絶たれた地点が、アースガルズの下方辺りだったので、おそらくミッドガルズに落ちていると思います。
あの星で暮らしているのは、ほぼ人間なので、よほど大丈夫かと思いますが……
私としても光の柱付近までは来ていただけないと引き上げられませんからね。網だけは張っている状態です。」
人間の世界か……
だったらまぁ、危険は少ないか。
まぁ、ニケは人間にしたらチートもいいとこだしな。
飛べるし自動防御に自動攻撃だしなぁ。オレなんて飛べない神なのによっ。
それに、多分だがアースガルズの出口を目指す旅よりはましだろうしな……
アースガルズは過酷だった。あの星を生き抜いたニケだ。信じるしかないな。
それに、探しに行ったところで、見つけられるとも限らんしな。
「じゃ、捕捉次第お願いします。」
「はい。」
「で、竜族なんですけどね――」
「ああ――」
「ああ~~~ん! やっぱりいたわ~~~ん! ひっどいじゃなぁ~~い! もうっ! ぶりざ~~どすぎよっ!」
ふぁ?!
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