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第八十話 悪魔魔法と中途半端な存在

お待たせしました。第八十話更新です!

「にしてもなんでルシーはこいつの部屋までわざわざ向かったんだ?記憶喪失なんじゃねーの?」

「話を聞く限り断片的な記憶喪失だと思います。自身が悪魔であることの他にもいくつも覚えていることがありましたから。」

「そだけじゃねーだろ。大体悠に頼ればどうにかなるとか思ってるんじゃねーのか。いつも巻き込みやがって」

・・・今のは心配してくれてるってことでいいのか?相変わらず分かりづらいな!

「たたたしかにそうだと思う・・・です!すすすこし思い出したんだが・・・ですが!あああ悪魔はこういう容姿の姿がすすすきなんだ・・です!」


一体何を言い出すんだろうかこの悪魔は


唐突に話が脱線するようなことを言い出したルシーに後からカフェテリア来ていたクラスメイト達を含めその場にいる全員の目がルシーに向けられた。その後、説明を求めるように自然と悠へ目線が動く。

別に話筒抜けでもそのうち理事長から何かしら話があるからいいかとか思ってたけどそんな顔でこっち見て来るなよ!?

「どうやらこの顔と髪の色とか、要するに私の容姿自体が悪魔とかまぁ生き物全てに有効らしい。これ魔王から聞いたから多分嘘じゃないと思うけど一体どこがいいんだかさっぱり分からない…」

その言葉に次は悠にすべての視線が集まる。

「え。私なんか可笑しい事でも言った?」

「無自覚って怖いですね…」

「そう言う所がいいって奴も居るんだろ・・・」

「みんな突然どうした訳?」

そういいながらまじまじと悠の顔を見ているのは邑斗と隆斗だ。それに対しいまいち状況が分かっていないのは悠だけである。

少しの間ただひたすら悠の容姿についての会話がなされたが、悠自身は内容についていけなかった。


「ねぇ。そろそろここからぁ出た方がいいんじゃないのぉ?」

突然有稀がそんなことを言い始める。

確かに既に日は落ち、そろそろ大勢の人間がカフェテリアに入ってくるだろう。勿論夕食のためだ。

「・・・確かに落ちついて話が出来るところの方がいいだろう」

と怜が会話に参戦する。そうこうしている間にカフェテリアの人口密度も上がり始め全員がその場から立ち上がり、

「悠の部屋にでも行くか」

なんて言う翔の跡を追いかけるようにして次々と目の前からいなくなっていく。

「・・・やべ」

その光景に悠は焦った。それもそうだろう。悠の部屋はルシーが来た時の状態のまま放置されている。つまりベッドが血だらけな状態のままなのだ。

それを見ればもちろん問題しかない。

「理事長はなんて言って全校生徒を学園に戻せたんだろうな」

「早めに授業を始めるとだけ言われたので詳しいことは知らないんですよ…」

扉を開けながらそう問うと帰ってきたのは何とも言えない答えだった。

本当にいきなり…とか言ってる場合じゃない!

「あー・・てか明日からじゃねーか?」

「ほんとうだよ。女の子達ともっと遊びたかったな~・・・」

「ちょ…ちょっと先に部屋に行くわ!!!」

翔たちの会話を無視して悠は転移と言う移動の最終手段をした。

それで難を逃れたはずだったのだが…

「ルシーの名前どうするんだ?」

普通に翔ちゃんの声が聞こえ…しまった焦って翔ちゃんたち一緒に転移しちゃった!?

「そそそそその時に考える・・です!」

何をそんな真面目に答えてるんだよルシー!!

悠の心の叫びは今のルシーには届くはずもなく、悠は翔に怒られるのを待つのだった。


「いや・・・目覚めたら血が・・・なんかベッドで寝てたから!!」

「怪我は知ってたけどな…まさか血だらけになるほどの怪我だとは思わねーだろ!!しかもルシーは傷一つねーだろ!!他に隠してることあるだろ、悠!」


どうなったかと言うと、最終的にバレた。

ベッドを背に座ろうとしない悠を不思議に思いベッドをのぞき込んだら血だらけだったのだ。

「なるほど。ベッドの出血量から見て元々かなりの大怪我を負っていた様ですね。」

邑斗がベッドについた血を見ながらルシーを交互に見て考えている

バレてしまったものは仕方ないけど…なんかこの部屋人口密度高くね?

全員立ってないと入れないくらいの人口密度ってどうな訳?

「僕も気になるな。どういうことだい?」

しかも一番最初から一緒に居ました見たいな表情で平然と仲間のようにふるまってる理事長が居ることが!!今のところ一番色々な意味で怖いんだよ!!

何なんだこの状況!

理事長はにこにこと笑ってるしその横では早く続きを話せと言われているような気分になる翔達の表情…

逃げ場がない…!!

「血だらけのままルシーを運んだって私は別に良かったんだけど、魘されてるしずっと魔王とジーンの名前を油汗流しながら言ってたから治した。私は悪魔だろうが人間だろうが手に届く範囲で救える者は救うよ。悪魔魔法ーあくままほうーだろうが何だろうがなんだってする。」

「悪魔魔法をお前が使える…?」

「ジーンと出会った頃にはそれっぽいことはできてたよ」

それに、後々それが役に立つんだから皮肉なことだよな

全ては過去のことだけど

「あの……悪魔魔法ってなに、かな?」

戸惑いながら唯一状況を完全に理解できていない春香が少し言いにくそうに問いかける。

「春香。悪魔魔法って言うのは、通常悪魔が使っている力のことを言うんだよ。だけどその力を使える人間は必ず聖杯を扱うことが出来る特殊な人間なの。歴史上の中で使えることが出来たと言われているのはlabyrinthとphantom。それ以外は知られていないんだよ」

「悪魔の力を…?」

「ここで言う悪魔魔法ってのはその悪魔に似た力を使用する魔法で、今回私は治療するためにその力を使った。勿論聖杯のように攻撃にも使うことが出来る。」

「問題はそこじゃねーんだよ!そもそも悪魔魔法を使うこと自体禁止されてんだよな……なのにお前は!」

そういうと翔は悠の頭を渾身の一撃で殴った。流石に今回のことは翔にも堪えた様だ。

「いっっ!!!?…け、怪我してたんだからしょうがないじゃん!」

「そう言う所はさ~・・甘いよね、ゆうちゃん」

新がそう含みを持たせたい方で言う。

言ってないけど、悪魔や精霊、天使側には結構周知のことで、知らないのむしろ男子校側だけなんだよね

なんて言ったらここにいる人たち卒倒しそうだから言えないけど

「なるほど!悪魔魔法を使える聖杯持ちのことを通称“中途半端な存在“と呼ぶんだ。だから悠ちゃんは自分のことをたまにそう呼んでいたんだね♪」

軽いな!それにそんなこと言った記憶私は一切ないんだけど!!

いや待てよ?…記憶ないだけで言ってるかもしれない

と言うわけで、多分本文で1、2回書いていたであろう(作者も記憶ないです)言葉が出てきましたね!!

もし書いてないよ、初めて聞いたよって人はコメントください。私もよりきっと読んでる人の方が詳しいと思うので!!

次回更新日は未定です。最新情報は活動報告をご覧ください。

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