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巻き込まれて男子校#1~眠れる森の悪魔~  作者: 四条雪月
もしかして巻き込まれた!?
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第一話 はじまり

作者の都合により題名や本文の編集が入り内容が変わる場合があります。そちらをご理解の上お読みください。

太古の昔から悪魔と呼ばれるものは存在していた。そしてまた、人類は悪魔を撃墜する力を持っていた。

ー今より1000年以上前まで遡る

ある時突然現れた“それ”は瞬く間に人類を脅かし、いつからか悪魔と呼ばれるようになった。悪魔と呼ばれる者には元から存在しているものと人間の闇から生まれたものの二種類が存在し、元から存在している者を純血、人間の闇から生まれた者を混合と呼んでいた。

純血の悪魔は知性と心を持ち、会話や思考を伝えることが可能だが、近付くことさえ出来ないほど大きな力を持っていたとされている。混合の悪魔は純血とは違い、人間の闇から生まれ嫉妬や怒り憎悪の塊とされ、本能のままに力を求め群がる。

此だけでは、人類がこれほど悪魔に恐れられる理由としては足りないだろう。人間にとって悪魔が恐れられている最大の理由、それは悪魔が人間に触れると人間が消滅してしまうことだ。

純血と混合に常に怯え消滅する恐怖と戦いながら暮らす日々。対抗手段もないままただ、月日だけが流れいつしか人々の心には希望など消え失せていた…そんな中、ある一人の少年が現れ奇跡を起こす。

その少年はとある奇跡の力を使い人々を救った。その力は、魔法、聖杯と呼ばれ世界中に知れ渡ることとなる。何故その名前になったのかは分かっていない。その少年についての特徴で唯一分かっていることは、黒髪に不思議なオーラを纏っていたと言うことだけだ。特に、特徴的なのは黒髪だ。遥か昔より黒髪の人間は本来生まれないと言われており貴重な故に場所によっては化け物や神として恐れられ崇められることも少なくはなかった。

何処から来たのか、何者なのか。全く正体が掴めない少年を皆は後にlabyrinth【ラビリンス】と呼ぶこととなる。

labyrinthが持っていた力を扱えるものが出始め、魔法、又は聖杯について重要な条件が幾つか分かった。

一つ“悪魔が見える者”でなければ魔法又は聖杯を扱うことが出来ない。通常、悪魔は見えない存在であり気配を感じ、見ることの出来る者は稀だ。その中でも魔法又は聖杯を扱える者には皆悪魔が見えていた。

一つ、“魔法又は聖杯は男しか“扱えない。

悪魔を見る力も、魔法又は聖杯の力も何故か女に表れることなく全て男に表れた。

一つ、“上記二つの条件を満たし者全てが”魔法又は聖杯を扱うことは出来ない。

例え条件を満たしたとしても、魔法又は聖杯後からを制御することは非常に難しく、魔法又は聖杯が暴走等の理由により命を落とす者が後を立たなかった。

その時代の古文書には、こんな一節が必ず全てに載せられていた。

“聖杯又は魔法は、特別な者の中のさらに特別な選ばれし者のみが扱うことの出来る力。…それだけ特別な力なのだ”

labyrinthと同時期、魔法又は聖杯の力に目覚めた中に異彩を放つ者がいた。その男は自らをphantom【ファントム】と名乗り、その名を知らしめた。

古文書には、phantomについて書かれたものが一冊のみ現存しているのみでlabyrinthよりも不明な点が多い。しかしまたphantomも人間を救うために動き、力を纏める頂点に君臨していた記されている。

Phantomとlabyrinthが現れ出会ったことは間違いなく、奇跡に近かいと言えるだろう。この出会いが無ければ我々人類は滅亡していたに違いない。その奇跡に近い出会いを果たしたlabyrinthは数年後、ある学校を設立する。

その学校の目的は、悪魔を倒すための力を育成し、解明されていない魔法又は聖杯を解き明かすため。しかし、これは表向きだ。真の目的は組織を作ることによって悪魔が引き起こしたとされる数々の事件を介入されることなく独自で解決すること。その為に、悪魔を排除する特殊部隊『labyrinth』を設立することによって、悪魔と人間の秩序を守ることにしたのだ。

学園創立を果たし特殊部隊設立後、labyrinthは突如Phantomを裏切り悪魔の力に飲み込まれlabyrinthは姿を消した。同時期、Phantomもまた名にも言うことなく突然姿を消したのだった。

ーそして現在。

魔法又は聖杯と呼ばれていたものは聖杯と名を統一され同じく悪魔の純血と混合と言う呼び方は人々から忘れ去られ、悪魔と総称して呼ばれるようになった。

今まで聖杯の力は全く解明されることはなかったが今から50年程前にCARDという命と同等の物を人間が持っている事をある学園の理事長が発見した。そのCARDの中には潜在的能力、聖杯の力の源があり、其が尽きれば聖杯を持つものは死に至る。だが未聖杯とは一体何か、理解できている者は未だに誰も存在しない。

そんな中、聖杯を持たない通常の人間のために悪魔を感知出来る機械と呼ばれる物を作り出し、人々に配布され悪魔のよる被害は現象の一歩をたどっている。だが、確かに悪魔はすぐそこに存在するのだ。ー最後に。

labyrinthが設立したとされる学校は通称男子校と呼ばれ現在も存在している。特殊部隊『labyrinth』については、密かに存在しているとの噂はあるものの、未だに謎のままだ。


聖杯の歴史『はじまり』より。男子校理事長、男子校全教師並びに一部男子校卒業生監修

初めまして。お初にお目にかかります!!不定期更新になりますが、宜しくお願いします。


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