シャルロッテファミリー
朝日が昇り、窓のカーテンから柔らかな光が漏れる。
「おはようございます。シャルロッテお嬢様」
メイドのアリッサが紅茶とクッキーを持って来た。ストレートのアールグレイを飲み、目を覚ましていく。
「おはよう、アリッサ。おいしい……」
クッキーの甘さで頭を働かせていく。
身支度を整えて、食堂へ向かう。合流した家族に挨拶をして、朝食を食べる。
「あー、その。シャルロッテ?」
金髪に青い瞳のお父様。私はお父様似だ。お父様は脳筋なところがあり嘘が付けない。そのため今も物凄く動揺、焦り? そんな雰囲気が伝わってきていて何か隠し事があるなと思った。
「なあに、お父様」
「学園生活はどうだ?」
怪しんでいたら普通の内容だった。
「お友達は出来た?」
お母様が会話に入る。
お母様は銀髪に緑の瞳。お父様が脳筋な分、お母様が賢さを追求した結果、我が家は国の中で武力で有名になったらしい。
ちなみに両親は漫画では未登場。
「ノア様が可愛くて最高だよ」
質問の真意がわからないため正直に答えよう。
これに尽きる。
「あー……勉強は? わからないことがあれば先輩に、ノア君のお兄さんの、ルーク君とかに聞いてみたらどうだ? 」
「ついていけない内容ではまだないよ? 」
何故そこでルーク様を推してきたのか。
「そうか……」
「無理に干渉することないと思うよ。お父様、お母様」
謎を推理していると無言で白パンを食べていたお兄様がそう言った。
お兄様はこの会話の意味がわかるのか。
「まあ……そうね、アイゼア。ごめんなさい、シャルロッテ。貴女は鈍感だからお母様達は心配で……アイゼアの言う通りだわ。流石、私似の賢い子」
尚、お兄様はお母様似の銀髪に緑の瞳の青年だ。一つ年上で、ルーク様とは同級生。何かの電波を受信しているのかぼんやりとしている時がある。職業のスキルな何かを使っているのだろうけれど夜見かけると偶に怖い。
そしてお母様はややナルシスト気味である。私については夫似のアホ可愛い娘と言って可愛がられている。鈍感……?
「ううん、大丈夫だよ」
よくわからないけれど話は終わった。