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一者双眼

作者: べっさつ

 十五夜の月は眩しく見えるか。

 目が悪いのに矯正もせず、ぼやけた世界で生きることになぜこだわる。

 

 旅行先の景色は美しいぞ。お前には見えなかろう。なのにどうして感嘆の声を漏らすのだ。


 お前は語ってくれたな。レンズ越しなぞ写真と同じよ、と。しかしその目で確かに見ているではないか。


 お前は言ったな。世界なぞ見えない方が良いもので溢れていると。しかし見たいものが見えなくて困っていたではないか。


 青い海に感動できるか。夜景に心奪われ、灯りの一つ一つに人の生活を感じるか。


 私には理解できない。お前と同じ景色を見ているのに。


 私には理解できない。お前と同じ瞳で見ているのに。

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