表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目覚めたら堕天使ルシフェル  作者: キメラテック
リーダー決定戦!
82/147

最強の魔法壁?

「外が騒がしいな・・。」

地下で丸くなって待機している田天。彼の頭上では、サラとカレアの戦いが繰り広げられていた。

田天のもとにはその戦闘音のみが伝わっており、逆に自分がいる場所の静けさを痛感してしまう。


「いつまでここで待っていればいいんだろう。」

彼は今、洞窟のような場所にある、謎の一室に姿を潜めている。

魔法石による光でなんとか照らされてはいるが、暗くて静かな空間。

部屋の中にある石の数は五個。そのどれもがほんのりとした程度の光を放っている程度で、とてもじゃないが一人でいるには不安になってしまう。


だがこれはかくれんぼ。田天は覚悟を決めそこに身を委ねた。

見方を変えれば芸術的空間ととらえることもできなくはないし。




「・・・へぇ。」

地上ではカレアが腕を組んで、サラを上目使いで見ていた。

サラはボルケーンをもろに受けたにもかかわらず、平然とそこに浮遊している。

「カレア・・ちょうどいい機会です。あなたには私の、天使の本当の力をお見せしておきましょうか。」

「・・面白いわね。ぜひお願いしようかしら?」

サラの言葉にも堂々とふるまうカレア。

そんな彼女を相手に、天使はさらに上空へと移動する。そして両手を広げると、詠唱を開始する。


「守護術・第26番 “鋼鉄の魔法壁“」

サラを中心に半径1メートルほどのドームが出現した。うす紫色をしたそのドームを前に、カレアはふふっと笑った。

「なにかと思えば防御技?


神よ裁きを与えたまえ・・『ボルテクス』!」

ドームのさらに上から、サラめがけて雷が落ちてくる。しかしドームがそれを妨げる。

「このドームには一切の魔法攻撃は通じません。これが出現した時点であなたの勝機はなくなりましたよ、カレア。」

「なっ!?」

己の主軸となる戦法を封じられてひるむカレア。その絶望的な顔を見てサラはひとまず安心した。


(鋼鉄の魔法壁・・実はこの技、魔法耐性があるとはいってもちゃーんと限界はあるんです。

強すぎる魔法や貫通系の魔法を食らえば壊れてしまいます。

弱い魔法でも当て続ければ壊すことは可能・・。その性能は名前負けしていると天界では有名な技です。


ですがここは、カレアには嘘を信じてもらいますかね。そのほうが便利そうですし。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ