大きな男
マガルタの目の前に現れたのは村娘のパメラ。
彼が恋した女性であった。
「マガルタさん、あなたをずっと探していました。。
覚えていますか?村娘のパメラです。」
「・・・。」
マガルタはあまりの出来事に戸惑ってしまっている。
田天たちもこの奇跡的な状況に困惑し、開いた口が塞がらないでいた。
そしてこのおいしい状況にダーラ監督はまた撮影を開始する。
「あれから・・白光樹のところで逃げてからいろいろ考えたんです。
そしてやっと気づきました。私はなんて馬鹿だったのか、と。
あのときはごめんなさい!」
「気にすることはない。」
マガルタは彼女に背を向け、そして歩き出した。
彼女から遠ざかるように。
「待って!実はあなたに伝えたいことが・・」
パメラが駆け寄ろうとしたその時、
マガルタは右の手のひらを後ろにかざし、彼女を止めた。
「俺も今日、今さっき気づかされたんだ。
己の弱さにな。
もっと俺自身が大きな男になれたら、また君の前に現れよう。
そしてその時に、君の言葉を聞かせてほしい。
きっとなってみせるから、、田天のような大きな男に。」
バシュっと衝撃を建てたかと思うと、もうそこにはマガルタはいなかった。
どこかへ旅立ったようだ。
パメラはそれを目で追えなかったが、田天にははっきりと見えた。
高速で動く彼の、マガルタの決意の表情が。
「俺たちも行こうか。」
マルクの一声に全員が頷き、そして歩き出す。
サバイバルを越えた田天はまた一つ、大きな男になっていた。