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目覚めたら堕天使ルシフェル  作者: キメラテック
『四つ巴』の防衛戦
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新奥義『光皇』

 ジャッと地面を勢いよく蹴るラザエル。

そのまま目の前の田天に向かっていく。

その右拳を突きだし、彼の顔面を狙う。


 ものすごいスピードと衝撃。

しかし田天はあいもかわらず落ち着いており、


「・・・遅い。」


左手でラザエルを払った。

「!?」


 そのままラザエルは直進しながら吹き飛び、地に足をつけるとサッと体勢を整えた。


 たしかに田天とラザエルとではかなりのリーチ差がある。

しかしそんなことなど関係なく、明らかなスピード差でラザエルをいなしたのだ。



 だが攻撃はまだ続く。

今度はジャキルが斬撃波をシャっと飛ばした。

宙に舞う木の葉を切り裂きながら、それは田天に襲いかかる。


が、これも田天はきっちりと見きわめ飛んでかわす。

そしてこの瞬間に田天も気がついた。

妖刀「羅刹」の能力に。



「なるほど、空間ごと切り裂く防御不能の技か。」

「ほう気づいたか。

てかルシフェル、お前ほんとにさっきのやつと同一人物か?


別人のように察しがいいし、そして威圧的だ。」


 すっとジャキルの隣に移動したラザエル。

指をポキポキ鳴らすと、目の色を変えた。


 闇を宿した黒い瞳。

それを見たジャキルも田天もこの戦いが長くは続かないことを予感した。



「ではマジでもう終わらせよう。

知っての通り僕は対象の時を止める能力を持っている。

これを使えば田天、君がいくら強くてもその動きを止められる。」

「ほう、ならその間に俺の羅刹で空間ごとぶったぎってやれば、こいつは楽勝で真っ二つになるわけか。」



 時を止める能力者と一撃必殺の能力。

この二人を前に、やはり田天は動じない。

冷や汗一つ流さない。

絶対的な自信を持ったジャキルたちもさすがに疑問にも似た不安を感じざるをえなかった。


「ルシフェル、、まさかこの状況でも勝算があるのか?」

「ああ。


 俺もここらで新技を疲労させてもらおうかな。

前日に覚えてて良かったよ・・



光皇(こうおう)』!!」


 ジャキルとラザエルの視界が、虹色の光に覆われた。

もはや虹の世界と言っても過言ではないほど、広域にわたる虹の壁に二人は唖然とする。


そこに田天の姿は無く。。


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