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目覚めたら堕天使ルシフェル  作者: キメラテック
『四つ巴』の防衛戦
121/147

堕天使 対 子天使

タイトルを変更しました。

『目覚めたら堕天使ルシフェルになっていました。。』→『目覚めたら堕天使ルシフェルに転生していました。。』

「やる気まんまんじゃん!ルシフェル様」

「?」

振りかえる田天。彼の背後で子供天使のラザエルが腕を組んで笑みを浮かべていた。

目の前でほとばしる魔力を飛び散らせながらたたずむ田天を前にしてもこの余裕。田天はラザエルに警戒心を向ける。


「君はたしか、、天使ラザエル。」

「そう当たり!天界ではお世話になりました」

無邪気に笑うラザエル。しかし相変わらず、その目の奥にはおびただしいほどの邪悪が。


いやいやと首を振り、田天は誤解を解きにかかった。

「ごめんよ、実は俺はルシフェルじゃないんだ。

俺の正体は異世界から来た『田天』っていう人間で・・悪魔のせいでルシフェルの体に転生させられたってわけ。


だから君と戦う理由は無い・・はず」

「・・・ふーん」

田天の説明を聞き、考え込むラザエル。

どうやらマガルタとは違いこちらにはきちんと田天の説明が伝わったようだ。



「その話が本当だとして、じゃあ本物のルシフェル様はどこにいるのさ」

「それは俺にも分からない。だから今、俺たちはルシフェルの居場所やもとの世界に帰る方法を見つける旅をしているんだ」

「なるほどねぇ・・・



うん、いいよ。信じるよその話」

「本当に?

いやぁ助かるよ。信じてくれないかと思った」

話が通じる相手だと分かりホッとした田天。


しかし次の瞬間、閃光のような一撃が田天の腹に叩き込まれた。

ラザエルの打撃である。

「信じるけど・・でも戦う理由はあるよ


この『ゲーム』に勝って賞品をいただかなきゃならないし、それに・・・

僕、ルシフェルのこと前々から嫌いだったからさ。同じ姿で同じ魔力撒き散らしてるお前とはここで戦ってみたいのさ」

ラザエルの目が黒く光る。もはや彼を言葉で止めることはできないと田天は判断した。


「・・なら仕方ないな」

ラザエルと距離をとる田天。解放した魔力のおかげでラザエルの打撃によるダメージはほぼ無かった。

解放を完了させ蒼いオーラを纏った田天は、目の前の天使に闘気をぶつける。

不気味に笑うラザエルはその場で構えをとる。彼はジャキルと違い武器を持っていない。

(さっきのように素手で攻撃するタイプか?

だとしたらこちらも肉弾戦で迎え撃ち、ルシフェルの力でゴリ押す・・!)



観客たちはルシフェル対ラザエルのカードに大盛り上がり。

ラザエル軍の天使たちはもちろん、力を解放した田天を見てフレイラたちにも熱が宿る。

「やっとリミッターはずしやがったか」

「いけー田天!!」

二人の天使の戦いが始まろうとしていた。

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