表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目覚めたら堕天使ルシフェル  作者: キメラテック
『四つ巴』の防衛戦
117/147

再会の玉・ミートボール

悪魔軍からの刺客ジャキル、天界からの刺客ラザエル。

この二名がいきなり同時に現れるという最悪の事態に陥ってしまった田天。

しかもこの二名、放つ魔力が尋常ではない。

剣を鞘から抜くジャキル、目が恐ろしく鋭い。ラザエルも天使らしからぬ闇の魔力を解放し歩いてくる。


フレイラ、サラが田天の前に立った。フレイラは目の前の悪魔の軍勢、サラは天使の軍勢のほうを向いている。

ジャキルとラザエルはその勇敢な二人に感心しながら、しかしその歩みは止めない。

かなり緊迫した状況。フレイラ、サラ、ジャキル、ラザエルが攻撃の構えをとった。


その時、


「ちょっと待った!

今来た悪魔と天使のお二人。私は今、君たちにもなにかただならぬものを感じた。

よかったらルシフェル君とマガルタ君の戦いに混ざってくれないか?

『バトル・ロワイアル』だよ!」


声をあげたのは映画監督のダーラ。

今の緊張をぶち壊しながら彼らの間に入る。

(あぁ!今入ったら・・!)

ダーラの身を心配する田天だったが、その心配はいらなかった。



「え?まさかあなたは映画監督のダーラさん?

すげぇ!目の前で見られたぜ!」

「マジ?本物?

ひえー!大ファンなんです僕!」

なぜかテンションが上がっているジャキルとラザエル。

田天はまたしてもダーラの謎の知名度と人気に驚かされることとなった。

(ほんと何者なんだよこの人・・ていうかこいつらも映画とか見るんかい)



ダーラはおもむろに鞄をゴソゴソとあさくり始めた。

そしてヒョイと、二つのピンク色の玉を取り出した。手のひらサイズのガラス玉のようなそれを、ダーラは得意気にかかげる。

「君たち、これを知っているかな?

超高額で、しかも滅多におめにかかることができないアイテム・・『ミートボール』!」

弁当のおかず・・のほうはよく見るし高額でもないから、名前が一緒なだけで全く違うものだろう。と、田天は考えていた。

ほかのメンバーもどうやらこのミートボールを知らないようだ。



「こいつは凄いぞ?

こいつを空にかかげて『自分が今会いたい人物』を願えば、なんとその場でその人物と会うことができるという魔法の玉なのだ!」

「!」「!」「!」「!」

田天、マガルタ、ジャキル、ラザエルの目の色が変わる。


「彼らが望むなら、今から森で四名のプレイヤーによるバトル・ロワイアルを開催する。

相手の命をとるのはダメ。『戦闘不能になる』『降参する』『敵を殺してしまう』、この三つのどれかに当てはまってしまうとそのプレイヤーは失格となる。


そして一位と二位の二名にはこのミートボールをさしあげよう!

どうだね?」

ダーラの提案にジャキルとラザエルは腕を組んで考え始める。

マガルタは田天との一騎討ちを希望していたが、ミートボールの存在を知るとそれどころではなくなった。

彼は会いたいのだ、もう再会できないと思っていたあの女性に。。



「分かった、参加しよう。ただしきちんと撮影してくれよ?俺の戦闘を。」

「よーし!僕も参加だ!ミートボール、面白いじゃん。」

ジャキルとラザエルが快く参加を決意してくれてダーラは手を叩いて喜んでいたが、それと同時に命をとられずにすんだ田天やフレイラたちも一安心であった。

久々の投稿です♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ