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目覚めたら堕天使ルシフェル  作者: キメラテック
『四つ巴』の防衛戦
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田天と悪魔と天界と

新たな仲間ブレイズを加えて七名になった田天パーティ。

彼らは今日も魔物退治をしながら冒険を続けていた。

メリアーマの居場所が分かった今の彼らの目標は、彼を倒せるだけの戦力を手にすること。ルシフェルの力が使えなかったり、使っても勝てなかったり、さまざまな状況を考えないといざメリアーマを見つけ出したとしてもなにも解決しないからだ。


マグニのところで成長した田天だったが、相変わらずルシフェルの力を自発的に発動することはかなわず弱い魔物にも苦戦する毎日。

しかし隣で弱いなりにボロボロになりながら激闘を繰り広げているブレイズを見るうちに、彼のやる気はどんどん大きくなっていた。

そんな田天をマルクは感心しながら眺める。

(ここに来た頃に比べて大きく成長したじゃないか、田天。いいぞ!

そろそろ新たな技でも教えてやろうかな。)




場面は変わりここは悪魔軍本部。

すっかり回復したベリアは、本部に設置されたトレーニング施設で汗を流していた。

フレイラとの戦い、そして田天の圧倒的な力により久々に彼も特訓を始めたようだ。


その様子を背後から見る、ベリアと同じ隊長格のモンド。

「マジモードだな。そんなに凄かったのか?田天ってやつは。」

「ああ、お前も気を付けることだ。やつはメリアーマ様に匹敵する化け物だ。唯一、精神的に弱いのが弱点らしいが。」

「へぇ。じゃあ仲間を皆殺しにしてやって精神潰してやった後に肉体も潰してやればいけるかもな。」

悪魔らしい恐ろしい発言をポンと出すモンド。ベリアはなにも言い返さなかった。

田天の仲間にはフレイラもいる。フレイラのことをモンドに伝えても良かったが、下級悪魔に手こずった事実を隊長格に告げるのもプライドが許さなかったのだ。


「じゃ、このモンド様が始末してきてやる。ダメなら敵討ちは頼んだぞ、ベリア。」

「ああ・・。」

自信満々のモンドはベリアを残しトレーニング施設を後にする。その影で男が一人、彼を目で追っているのに気がつかずに・・。



またまた場面は変わりここは天界。

この世界のはるか上空に位置する天界ではすでに田天やサラの情報が伝わっている。

ちなみに田天はルシフェル本人だということで広まっており、天界を追放された悪人という扱いを受けている。

それを連れ戻すどころか同行している、まさにミイラ取りがミイラになったサラも同様に“悪人“という認識をされている。


サラをルシフェルのもとに向かわせた天界の施設『ヘブン・キャッスル』でも時おり田天とサラの話は出ている。

今日も会議で田天の話題が上がっていた。

「ルシフェルとサラ・・そろそろどうにかしないといけないな。」

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