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黒衣を纏いし紫髪の天使  作者: 閻婆
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第28節 《凶暴化したエルフの激しい唸り声 『銃弾はお前を守る為にあるんだぜ?』》 1/5

今回からは5人全員では無くて、とある理由で単独行動を開始したコーチネルメインの視点になるかもしれません。怪しい男を見つけた場合はやはり後を付けたくなるものだと思いますし、大抵この場合って物語に関わるような重要な何かがある事が多いんですよね。まあ物語に絡まない事を話に組み込む事自体が変な話ではありますけどね。








          無限に自己再生を発動させるスライムの魔物


          形を崩しても時間経過ですぐに再生してしまう


          斬撃を与えても、刀で身体を貫かせても、体内から爆発させても無意味


          そんな中で、怪しい端末を触っていた野盗の男を見つけた者がいたが……








(あいつ……なんか持ってなかった?)


 ショートで纏めた銀髪が揺れる程の力で愛用の剣を振るい、スライムの本体から分裂するように現れた人間型の形状を一度崩したコーチネルは、先程見かけた逃げる野盗の後ろ姿が忘れられず、レフィにこれから自分が何しようと考えていたのか、伝える事を確定させる。


「レフィ! ちょっとごめん! あたしちょっとあいつ追いかけるわ!」


 青の魔導服と三角帽子を身に着けた魔法使いであるレフィの肩を引っ張るように叩き、自分がこれから一時的にこの場を離れる事を伝えた。




「え、えぇっ!? ちょっとコーチネルどこ行くの!? トイレ!?」


 まともに返答を受け取る前に走り去るコーチネルの後ろ姿を見ながら、レフィは立ち去る目的を上手く聞き取る事が出来ていなかったからか、個人的な想像で立ち去る理由を呼び掛けるように問う。


「違うってバカ! だから言ったじゃん! あいつ追いかけるの!」


 コーチネルは一度立ち止まったが、本人は真面目に、そして伝わるように話したつもりだったようだが、それを真面目な形で受け取ってくれなかったレフィに多少苛々してしまったのか、暴言を混ぜ込みながら弱めに怒鳴ってしまう。しかし、野盗の男は極彩色の草の間を走り続けており、それに対してコーチネルはレフィに教える形で指を差す。




「ちゃんと聞こえなかったんだって。ん? あの男ってさっき倒れてた奴?」


 レフィだってただ黙って立っていた訳では無く、スライムの魔物が生み出した分身のような個体を相手に風の魔法を放っていたのだから、突然背後から喋りかけられてもそれを正確に聞き取るのは難しかったのかもしれない。ここで改めて言葉の形を知る事が出来たレフィは、コーチネルの指の先を視線で辿るとそこには見覚えのある男の後ろ姿が存在した。


「そうね。なんか変な機械みたいなの触ってたからあいつがなんか知ってると思ってさ」


 コーチネルとしては逃げる行為もそうかもしれないが、やはり腰蓑から取り出していた長方形の物体が気になっていたようである。逃げる行為と、端末と表現した方が良かったのかもしれない物体の関係を突き止めなければいけないと感じたのかもしれない。




「とっ捕まえるって訳だね。おっと、その前に……」


 レフィは何故かその場で腕を組みながらにやけ始める。コーチネルの勇姿を褒めてやろうとでも思ったのか、しかし、背後の気配を感じると、すぐに両手の先に風の力を纏わり付かせ、背後に向き直りながら地面に向けて両手を伸ばす。




――目の前の地面に風の魔力を集中させ……――




「お前は死ねぇええ!!!!」


 懲りずにレフィに近寄ろうとしていた人間型のスライムがおり、本気で黙らせる目的だったのだろうか、地面を爆発させる程の風力を炸裂させる。まるで今まで恨みたくなるような事でもされていたかのように派手な怒声と共に炸裂したその風は人間の形をさせたスライムを一撃で木っ端微塵にしてしまい、爆風で発生した強風がレフィ自身を襲う。


 しかしレフィは自分自身が生み出した風だったからか、青い魔導服や金色のやや長い髪が派手に揺れるだけで済んでいたようだ。


 レフィの背後にいたコーチネルにも強風の被害があったようであり、流石にスライムのように身体を破壊されてはいなかったが、灰色のスカートを押さえながら片目を強く閉じていた。




「死んだか、ザァコォがぁ!」


 相当に気合を入れて発動させた魔法だったからか、舞い上がっていた青い魔導服が重力に引っ張られるように元に戻っていく様子を身体への接触具合で実感しながら、わざと本来であれば男が言い放つような荒れた言葉を、元が可愛い声色に無理矢理乱暴な色を混ぜたようなそれで放ってやった。


 そして決め台詞のようなそれを出し終わった後に、再びコーチネルに向き直す。




「じゃ、コーチネル、頑張って行ってきてね! パンチラ気にする所ちょっと可愛いかもね!」


 レフィはやはり他の3人と共にスライムと戦い続ける方が戦略的にも重要だと意識したのか、コーチネルとの同行は確定しなかった。


 そして数秒前に発生していた強風をまだ警戒していたのか、スカートを片手で押さえていた姿がレフィにとっては何かに触れる感情を覚えようとしていたようだ。


「余計な事言うな。じゃあ、あたし行ってくるから。レフィも気を付けてね!」


 自分の為に応援をしてくれていたのは嬉しかったかもしれないが、やはり相手はレフィである。自分の隙を見せてしまう所を防いでいた様子を見られたのであれば、そりゃレフィもいちいち口に出してくるのはしょうがないのだろうか。


 レフィはまだ弱点が見つかっていないとは言え、スライムの魔物を食い止めるという使命を持っているから、ここで役割を任せた上でコーチネルはこの戦場から離れる訳だ。




「任せて! 皆には後でわたしから伝えとくね! ピンチになったら泣きながら『助けて』って叫んでね! 飛んでってあげるから!」


 離れた場所ではスライムの本体と戦っている3人がいるが、レフィはコーチネルに関する報告を自ら請け負い、そしてもし身の危険を感じた時はすぐに助けを求めるようにも言った。


「はいはい」


 コーチネルはそこまで他者に手を伸ばしてもらう程実力が低い訳では無いと自信を持っている為か、それでも助けようと言う気持ちだけは持ってくれている事を知って嬉しさもあったのか、力が籠らない返答でそのまま場を去った。


 目的の場所は野盗の男が教えてくれていた。見た目こそは他の建物と殆ど差が無いが、狙ってそこへと向かっていた以上はそこに何かがあるのは確かである。


 レフィに助けを求める必要が無いように戦う事を決心しながら、極彩色の草木が生える草地を駆け抜けた。




――コーチネルは恐る恐る入り口であるドアに手を伸ばす――




 男が入ってからわざと時間を開けてから、コーチネルはドアに近づいたのである。


 すぐに男を捕まえてしまっても、男が何も秘密を教えてくれるとは思えず、実際に行動を起こしている時に突撃した方が情報を掴みやすくなると思っていたのかもしれない。実際に事が行われている時に現場に突撃してやろうと考えていたのだろう。


 ドアは内部を確認出来るガラス等の隙間が一切存在しない鉄製であった為、開く事をしなければ内部の様子を一切確認する事が出来ない。


(さて……あいつもう奥行ってくれたかな……?)


 剣を浮遊させながら操る能力はあるが、ドアの向こうを透視する力は持っていない為、コーチネルは男がドアの向こうにある内部の奥にまで進んでくれている事を祈りながら、ゆっくりとドアを手前へと引く。ドアと壁の隙間から覗き込むが、男の後ろ姿は見えなかった。


 いない事を確認しながら、入る事を目的とする形でドアを目いっぱい開き、恐る恐るドアの奥へと入り込む。








「じゃあこれから潜入開始って訳ね。あいつが何触ってたのかしっかり確かめないとね」


 ここではコーチネルは1人しかいない為、ただの独り言になってしまっているが、それ自体は本人も自覚していたからか、自分自身に聞こえるかというレベルの小声でしか発していない。


 無機質な木造の壁で包まれた通路は、元々の壁の老朽化等の要素によって、あまり好き好んで進みたいとは思わせてくれないような気味の悪さが漂っていた。


 壁際には何やら怪しい包が山積みにされていたが、中に何が入っているのかを調べようとは思えなかった。


 他には一体何に使うのかよく分からない錆びた甲冑や、中身が気になる木箱が並んでおり、いざという時に身を隠すには丁度良い物が道に並んでいた為、周囲に誰かがいない事を警戒しながら、壁に貼り付けられた松明で薄暗く照らされた道を駆け足で進む。


 途中で十字路のように分かれた道に差し掛かったが、目の前の3つの通路のどれが正解なのか、それは一発で分かる事になった。


 まるで電撃が弾けるようなあからさまに怪しい音が通路の左から響いたからである。




「何今の音? 絶対あいついる……よね?」


 音は1度だけでは無く、何度もまるで周囲に自分の居場所を教えているかのように発生しており、そして左の通路を進めば進む程、音も大きくなっていき、行き止まりに該当するであろうそこにはまた1枚のドアが存在した。今度は奥を確認する為の小窓が用意されており、それを覗き込むと、逃げる最中にふと見せた端末のような物体を夢中で触りながら、チラチラと壁の方を確認している様子が見えた。


 壁に何かがあるようだが、ドアの外からはそれが具体的に何なのかは確認出来ない。しかし、触っている端末は確かに外で見かけた物で間違いは無い。だが、ここで覗き見をしていたとしても何も分からない。何を目的にしているのかを把握する手段は無いに等しい。




「じゃ……行くか。あいつを黙らせればきっと、よね?」


 思い切ったコーチネルはドアを開き、内部へと足を運ぶ事を決定させた。突撃という程では無いが、男はただの汚らしい外見の野盗でしか無かった為、無理矢理力で対抗するまでも無いと判断をしていたのだろうか。




「ははははは!! やっばスライウは最高だえ!! あいづら死んじあえ!!」


 非常に聞き取りにくく、滑舌も非常に悪い男の声が、まるでドアを開いたコーチネルを迎えるかのように浴びせられる。尤も、野盗本人はただ独り言の一環でハイテンションになっていただけなのかもしれないが、喋った内容は実質的に端末の内容の答えを見せていたようなものである。


 しかし答えを聞いたからと言ってそれで穏やかになる訳にはいかなかった。コーチネルはまるで取り締まる仕事に就いている役人の気持ちに切り替えるかのように男の元へと歩み寄った。愛用の剣も抜きながら。




――剣の切っ先を向けながら、コーチネルは男に言う――




「ちょっと! 楽しい気分の所悪いけど、そろそろ黙ってもらうわよ?」


 男は端末を持っているだけで、反撃手段として使えるような武器は一切所持していなかった。武器を片手に持っているコーチネルは、愛用の短剣を味方に付ける形で勇気を身体に纏わせながら男に詰め寄った。


「あぁ誰らお前!?」


 突然見知らぬ女性が部屋に入ってきた為、不法侵入者に対して相応しいような怒声を男は浴びせてくる。寧ろ初対面の相手に対してはいつも挨拶のように怒声を飛ばして自分の恐ろしさでも見せつけているのかもしれないが、中には通じない相手も存在するものである。それが今目の前にいる少女だ。




「いや知ってるでしょ? さっきあたしの友達にぶちのめされてたでしょ? あれ? あたしの事見てなかったっけ?」


 コーチネルとしては目の前の薄汚い外見の野盗が自分の姿を見た事があるものだと思っていたようだが、男の方はコーチネルを見た覚えが無かったようである。


 切っ先を向けたままでややしつこく問うが、答えは決まったようなものだろう。


「知らねぇよお前なんか。それより勝手に入っれどういうづもりだ?」


 本当に野盗の男はコーチネルの事を見た覚えが無かったようだ。しかし、今は侵入されている側である為、ここにいる事を易々と認める訳にはいかず、まるで少女に一撃痛いものでもくわえてやろうかとでも思ったのか、数歩、コーチネルに向かって踏み込んだ。




「外で暴れてるスライムいるでしょ? あれあんたが操ってるんでしょ? その変な機械みたいなので」


 コーチネルは背後を指差しながら、スライムの事を何か隠しているであろう男の今持っている端末に視線を向けながら問う。


 勿論機械を具体的にどのように操作をしているのかは一切理解も無いが、男がそれを触りながらスライムの事を口に出していたのは事実である為、ここで決着を付けなければいけない。


「だっらら何らって言うんだ? 言っれみおよ?」


 聞き取りにくい滑舌で乱暴な口調を続ける野盗は、まるでこれから自分が何をされるのかを分かっているかのような挑発的な態度を見せてきた。


 しかし、男は武器を直接持っておらず、そして身体にも一切身に着けている様子が見えない。相変わらずな滑舌の異様な悪さが耳に入るが、コーチネルは別に男の喋り方に追求する気は無いようだ。




「力尽くで奪い取るだけだけどね? だけどなんで武器も無いのにそんなに冷静でいられるの?」


 愛用の短剣は今は短い刀身ではあるが、使用者の気持ちでそれは長くもなる。滑舌の悪さもそうだが、何故か無駄に強がっている男の姿が妙にすら感じたのだろうか、コーチネルの表情は強気のそれに加えて嘲笑までも入っている雰囲気さえ見えていた。


「俺が冷静れいる理由なんかいぢいぢ言わなきゃ分かんえぇか?」


 汚い声色で男は言い返してきたが、理由を喋るつもりは無い様子であった。だが、何故か天井付近を目で追いかけるように見つめていた。天井はただの煉瓦が貼り付けられているだけの造りだ。




「言わなくても大体分かるから。どうせ影にあんたの仲間とかが隠れてたりすんでしょ?」


 いつものパターンというものを把握しているのだろうか。単独でいるのに怯えた様子1つ見せないという事は、それは対抗が出来る手段を隠し持っているからであるとコーチネルは読んでいた。気配こそは直接は感じ取る事が出来ないものの、棚や樽等の隠れる場所が多いこの部屋ではこの男の仲間が隠れていたとしても不思議では無かったのだろう。


 仮に囲まれたとしても、剣技で乗り越えるつもりで今は男を睨みつけている。


「それはどうらろうなぁ?」


 正解だったのかどうか、男の台詞から察知するのは難しい。間違っていたのか、それとも初めから明かすつもりも無かったのか。




「あんた今追い詰められてんの分かってる? それにそろそろ仲間が来てもいいはずだけど……ね……」


 そろそろコーチネルも攻撃の為に踏み込もうと意識していたようで、隠れているであろう男の仲間達が自分を囲い始めても良いのでは無いかと周囲の警戒にも気を配っていたが、突然頭の奥にじわじわと広がるような痛みが走るのを感じてしまう。


(何……これ? なんか……頭痛い……ような?)


 風邪の時に味わった事があるような頭痛が突然走った為、何があったのかコーチネルは嫌な予感を感じたが、頭痛は一向に収まらず、寧ろ痛みは徐々に強くなるばかりであった。




「お前なんか弱っれねぇか? そろそろ効いれきたか?」


 野盗の男はコーチネルの脚が何だか震えているのを見逃さず、そして男も何故相手がそうなっているのかを分かっているかのような雰囲気でもあった。


 男はその場から特に動いたり、歩き出したりする様子も見せていない。




「!!」


 頭痛が収まる事が無いばかりか、今度はただ立っているだけであるはずの脚の力も急激に失われ、その場で両膝を床に付ける形で崩れ落ちてしまう。流石に完全にうつ伏せにはなる訳にはいかず、辛うじて残っていた両腕の力を使い、床に状態が接触する事は防いだものの、やはり両腕にも力が入らなくなっていく事を感じていた。


 崩れる直前に、何やら薄い色ではあったが、緑に染まった気体がコーチネルのすぐ隣を漂っていた事を目視したが、もう遅かった。


(嘘っ!? これ……毒ガス……!? 声……出せ……な……い……)


 本当であれば毒ガスを発生させていたであろう男に何でも良いから罵倒の1つでも浴びせてやりたかったのかもしれないが、力が入らないだけでは無く、直接声を発する事も出来なくなっていた。まるで喉の奥を何かによって押さえ付けられているように。




「馬鹿かお前!! 今毒ガス出しろいたんだよ! もうお前そこで寝ちまえよ! ゆっくり滅茶苦茶にしてやるからよ!!」


 男はコーチネルがこの部屋に入ってから毒ガスを密かに発生させていたのだろう。部屋の壁なのか、天井なのか、それとも何かの機械からなのかは分からないが、男はまともに視線を合わせる為に顔を持ち上げる事すら出来ずにいるコーチネルを見下ろしながらテンションを上げながら騒ぎ始める。


 男自身はガスを受けても平気なのかというそこまでの思考を働かせる余裕は、今のコーチネルには無い。




(力が……手……痺……れ……)


 両膝を床に付き、そして何とか上半身を両腕で支えていたコーチネルだが、腕にも痺れるような痛みと脱力感が走り、とうとううつ伏せになる形で床の上で倒れてしまう。だらしなく両脚も伸ばし切ったような状態で、全身に脱力感を伴った痺れが走り、男の罠に嵌った自分を恨もうとしていたのかもしれない。




――薄れる意識の中で、飽きる程聞いた少女の鋭い声が頭に届く――




『コーチネル!! その毒で麻痺ったら肉便器確定だよ!! あんたのパンツに解毒剤隠しといたからそれすぐ飲んで!! 早くして!!』


 薄れる意識の中で、ここに直接いないはずの少女であるレフィの声が騒がしい程に頭に響いた。


 恐らくテレパシーでコーチネルに伝えていたのかもしれないが、何か危機を察知したのだろうか、明らかに焦った激しい口調でコーチネルに今何をしなければいけないのかを伝えた。隠した場所がどうであれ、解毒剤をすぐに飲み込まなければもう未来は無いのだろう。


(これ……レフィ? ってか……いつ……入れ……た……)




『あ、一応左側ね! お尻の方に刺し込んどいたから、さっさと飲んで! じゃないと肉便器だよ肉便器!!』


 レフィは説明が足りないと悟ったのだろうか、追記のように同じテレパシーでコーチネルに具体的な場所を説明する。迷っている間に身体が完全に動かなくなってしまえば本当にレフィの言う末路を辿ってしまう。


(ひだ……り……? ヤバ……ホン……ト……に……)


 テレパシー同士で返答をする事は出来ないのか、それともするだけの体力すら奪われていたのか、しかし、言われた通り、まだ辛うじてギリギリで動く左手を何とか言葉の通りの場所へと伸ばそうとする。


 体力はもう時間の経過に比例する形で消費されていく。時間はもう僅かだ。








折角有利に事を進められてると思ってたら毒ガスでやられるっていうのは……。ただ、毒ガスって相手に気付かれないで自由を奪ったりも出来る危険な物質であるし、だけど味方が多ければその分だけ何かしらの形で助かる事も多いみたいですが、コーチネルはこの後本当に助かるんでしょうか?

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