表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
○と十  作者: 心野 想
36/36

【metempsychosis】




 目を、覚まします。


「おはよう」


 【i】が言います。【i】の顔がボクを上から覗き込んでいます。


「あれ、どうして?」


 【i】の長い髪がボクのほっぺたに触れています。動くたびにくすぐったく感じます。

 【i】がボクの右手を取りました。


「受け入れてくれて、ありがとう」


 ボクの右手には五つのアイコンが刻まれていました。

 【i】の顔がボクに近づき、キスをしました。まぶたが少しずつ閉じていき、意識が遠のいていきました。


 再び目を覚ましました。


 あれ、さっきのは夢?


 ボクは立ちあがりました。

 頭上を見ると金色の輪っかが輝いていました。

 背中を見ると白い翼が生えています。


 ……ここはどこだろう?


 目の前には壁がありました。

 横にも壁がありました。

 背後も壁で塞がれています。

 でも天井には壁がありませんでした。


 ……飛べ。


 ハートがドキドキしました。

 ボクは天に向かって飛びました。ぐんぐん上昇していきます。


 とても気持ちがいい。


 飛びながら、ふと右手を見ました。手の甲には親指から数えて【目玉】【唇】【骨】【マウス】【i】の五つのアイコンが刻まれています。


「ありがとう」

 

 ボクは天に向かって飛び続けました。


 ……それにしても、いつまで飛ぶのだろう。


 ふとそんな考えが頭をよぎったころ、変化がありました。トンネルを出て広い場所に出たのでした。

 広い場所に出ると、通ってきたトンネルが消滅しました。もう後戻りはできません。

 気がつくと、頭上の輪っかが消えていました。

 翼もなくなっていました。


 二つの扉がありました。


 黒い扉には赤で【A】と書いてありました。

 白い扉には青で【!】と書いてありました。


 どっちに行こう?


 ボクはXの言葉を思い浮かべました。


 キミがキミのハートに従って生きるかぎり、それは紛れもなく【B】に至る道のひとくさりずつですから。

 

 ボクはハートに従って、ドキドキする方に向かって歩きはじめました。




 読んでいただき、ありがとうございました。

 これは私の人生の節目に、ただただ純粋に自分の書きたいことを突き詰めて突き詰めて刻み付けた作品です。

 まーマジで中二病でした、当時は。

 なんせ人間がぜんぜん出てこないですしね。

 主人公もいっさい描写なし。人間的な部分は一切排除。

 ストーリーの作り方すら分からず、ただただシュールなものを思想の理詰めだけで完結させたいという欲望で無理やり作りましたが、まあ面白くないこと(笑)自分ですら途中で読み進めるのをやめる始末。

 もし今、これを書けばもうちょっとストーリーとかマシになるのかなとも思いますが、まあ今はもう書く意味もないやね。

 こういう独りよがりはもうやらないでしょうが、それでも特に前半(主人公がバラバラにされる)までは結構好きです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ