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○と十  作者: 心野 想
28/36

【92~×骨】

【自動的にセーブされます】


 目を、覚ましました。

 よし、今度こそ。ボクは身構えました。

 まず最初の攻撃をしゃがんでかわしました。

 次に、縦回転で飛んできたオオガマを横にかわしました。

 そして投げた後に硬直した【骨】を突き飛ばしました。(【10】→【9】)

 【骨】はやがて復活しました。

 そして今度はオオガマを横向きに投げたので、再びしゃがんでかわしました。

 再び【骨】が硬直したので突き飛ばしました。(【9】→【8】)

 投げたオオガマがブーメランのように返ってきました。


 もうその手には乗らないぞ。


 ボクはしゃがんでそれをかわしました。


【B】▼【BONE】▼【ARM】▼【SCYTHE】

【EQUIP?  YES  ・  NO】


 バラバラだった【骨】が復活し、オオガマも復活しました。

 

 【B】▼【BONE】▼【ARM】▼【SCYTHE】

 【EQUIP?  YES  ・  NO】


 【YES】が光ると【骨】の手に、二本目のオオガマが握られました。

 【骨】は後頭部に手を回し、オオガマを背中に隠すようにしました。

 ボクは身構えました。


 今度は二刀流か。負けないぞ。


 【骨】の両腕が振り下ろされました。


【自動的にセーブされます】【91】省略

【自動的にセーブされます】【90】省略

【自動的にセーブされます】【89】省略

【自動的にセーブされます】【88】省略

【自動的にセーブされます】【87】省略

【自動的にセーブされます】【86】省略

【自動的にセーブされます】【85】省略

【自動的にセーブされます】【84】省略

【自動的にセーブされます】【83】省略

【自動的にセーブされます】【82】省略

【自動的にセーブされます】【81】省略


【自動的にセーブされます】


【80】


 目を、覚ましました。

 地面に刺さっている【十】の数が二十に届きました。それはつまりボクが死んだ数が二十回に達したということでした。

 きりのいい数だったためか、ボクはこの時初めて自分が【0】になる未来を想像しました。といっても、恐怖はそこまで感じませんでした。あと【80】もあるからです。

 【骨】がオオガマを装備しました。


 【骨】の第一撃をかわしました。

 【骨】の第二撃をかわしました。

 【骨】を攻撃しました。

 【10】→【9】

 

 恐怖を感じていない理由はもう一つありました。さっきボクは【骨】の数字を【1】にまで減らしたからです。


 【骨】の第三撃をかわしました。

 【骨】を攻撃しました。

 【9】→【8】

 【骨】の第四撃、第五撃を同時にかわしました。

 【骨】を攻撃しました。

 【8】→【7】


 【骨】は【1】になると、今までの倍の大きさのオオオオガマを生みだしたのでした。そのリーチは非常に長く、【骨】から五歩離れた場所でも届くほどでした。


 【骨】の第六撃、第七撃、第八撃をかわしました。

 【骨】を攻撃しました。

 【7】→【6】

 【骨】の第九撃、第十撃、第十一撃、第十二撃を同時にかわしました。

 【骨】を攻撃しました。

 【6】→【5】


 【骨】がオオオオガマを構えた時、ボクはそれを避けようとして、とっさに後ずさりしました。それがさっきの失敗でした。あっと思った時には、バッテンより外側に入ってしまったのです。


 【骨】の第十三撃をかわしました。

 【骨】を攻撃しました。

 【5】→【4】

 【骨】を攻撃しました。

 【4】→【3】

 【骨】を攻撃しました。

 【3】→【2】

 【骨】の第十四撃~第三十撃をかわしました。

 【2】→【1】


 【骨】は右腕でオオオオガマを横に振り回し、同時に左腕で十字を切りました。遠くにいたのでオオガマの犠牲になることは避けられましたが、フェンスに挟まれてしまったのでした。

 その後の運命は言うまでもありません。


 【B】▼【BONE】▼【ARM】▼【SCYTHE(SIZE-L)】

 

 【EQUIP?  YES  ・  NO】


 そして再び【1】になった【骨】の手にオオオオガマが握られました。後ろに下がってはダメだ。ボクは【骨】の手が動いたのに反応して、その場に低くしゃがみました。


 ブオンッ。


 まるで空間を裂いたような物凄い音がしました。


 よし、避けた。


 しかしほっとする間もありません。【骨】は横に振ったオオオオガマをすぐに握り直し、今度は縦に振り下ろしました。巨大な物体の重量感をものともしない恐ろしいスピードでした。

 ボクは横になったまま、クルンと転がるようにして横に動きました。オオオオガマの先端がボクの肩のすぐそばの地面を削ぎ取っていったのでヒヤリとしましたが、間一髪避けることに成功しました。

 【骨】を見ると攻撃した態勢のまま固まっていました。


 しめた。


 ボクはすぐに立ち上がり【骨】の胸めがけて走りました。


 これで最後だ!


 ボクは全力で【骨】にぶつかっていきました。


 しかし、その時でした。

 突然、【骨】の姿がパッと消えたのです。


 わっ。


 ボクはそのまま【骨】のいた位置を通過し、バランスを崩して前のめりに地面に倒れました。




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