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○と十  作者: 心野 想
27/36

【93×骨】

【自動的にセーブされます】


 目を、覚ましました。

 よし、次こそは大丈夫だ。ボクは身構えました。

 まず最初の攻撃をしゃがんでかわしました。

すると【骨】の右手が背中にいきました。


 来るぞ。


 【骨】の右手がオオガマを投げました。オオガマが縦回転で向かってきます。大丈夫だ、ボクは冷静に横へ一歩移動して、オオガマをかわすのに成功しました。


 よし、避けた。


 オオガマを投げた直後の右腕は、関節の部分が伸び、左腕よりも長くなっていました。手も開いたままの状態で、硬直しています。


 今なら倒せるかもしれない。


 ボクはとっさにそう思いました。【骨】が動きだすよりも早く走り出します。そして勢いを付けてその懐に飛び込んだのです。【骨】の身体を突き飛ばそうとしたのでした。

そしてその試みは成功しました。


 ゴキッ。


 ボクが突進すると【骨】は小さく吹き飛びました。色々なところで骨と骨がぶつかり合い、カキカキと音を立てました。そして最後にはバラバラになって、折りたたまれるように潰れました。山積みになった頂上にある頭蓋骨の頭上に【10】という数字が表示されました。

 【10】という数字の更に真上に小さく【1】という赤い数字が現れました。すると【10】だった数字が【9】に変わりました。【9】に変わった途端、バラバラになった【骨】のパーツたちがひとりでに動き出しました。そして、まるで時間が巻き戻されるかのようにパーツが一瞬にして組み立てられ、元の【骨】の姿に戻ったのでした。

 ボクは警戒してバッテンのそばまで下がり距離を取りました。

 

【B】▼【BONE】▼【ARM】▼【SCYTHE】


【EQUIP?  YES  ・  NO】

 

 【YES】が光ると、復活した【骨】の両手に【レ】の形をした銀のオオガマが握られました。右腕が横に伸び、持ち上げられたオオガマが地面と水平になりました。


 また横向きに振ってくる。


 例え横に振ったところで、五歩分離れたボクの身体にオオガマの刃は届きません。しかしボクはいつ攻撃されても回避できるように身構えました。もしかしたら横向きに投げてくるかもしれない、そう思ったのです。

 実際、その予測は当たりました。横回転のオオガマがボクの方へ飛んできたのでした。ボクはすかさずその場にしゃがみ、うつ伏せに地面に倒れました。間に合わない気がしてハートが一瞬ヒヤッとしましたが、縦回転の時よりもスピードがなかったおかげもあって、何とか避けることに成功しました 

 うつ伏せたまま顔を上げると【骨】はオオガマを投げた姿勢で固まっていました。


 よし、もう一発食らわしてやる。


 ボクはすぐに立ち上がり【骨】にぶつかっていきました。


 ゴキッ。


 【骨】は再びバラバラになりました。【9】の数字の上に赤い【1】が現れ、【9】が【8】に変わります。

 よし、これで【8】になった。ボクは右手でコブシをにぎりました。もう一度ぶつかれば、ほぼ間違いなくあの【8】は【7】になる。そして更にぶつかれば【6】に。

そして【5】→【4】→【3】→【2】と倒すたびに数字が減っていって、最後には【0】になるはずだ。

 もし【0】になればきっと何かが起こる。それが全てを受け入れることに直接繋がるのかは分からないけれど、それでも何かしら前に進んではいるはずだ。前に進んでいるなら、途中で立ち止まらない限り、いつかはゴールに辿りつける。

 ただ唯一気になるのは、ハートがしずか過ぎることでした。


 あと8回。


 そう思った時でした。


 シュッ。


 風切り音がどの方角からかは分かりませんがすぐ近くで聞こえました。同時に腰のあたりに冷たい感触がしました。何だろうと思って間もなく、ボクのお腹から銀色の物体が飛び出ているのに気づきました。


 あっ、これはオオガマの刃だ。どうしてボクのお腹からオオガマの刃が? 確かに避けたはずなのに。

 ひょっとしてさっき避けたオオガマがブーメランみたいに返ってきたのかな……



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