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森の中の理想郷

※理想キャラが獣化

※突貫工事

※gdgd回

※下の名前よびです



これは、現実に近い世界の、そんな別の世界にある森に住む、獣たちのお話





昼ごろ、森の中の少し開けた、広場のようなところ

一匹の狼が、広場の真ん中でじっと座っていた


そこは、太陽の日差しが直接差し込むものの、特別熱いというわけでもない

狼はそこで動かないまま、何かを待っているかのようだった


…突然、狼は遠吠えをする


その声は森に響き渡り、何匹かの動物がそれに気づきガサガサと音を立てて動き出す

空からは鷹の鳴き声が答えるように響く


狼は、二度、三度と遠吠えを繰り返す

何かを伝えるように、何かを呼ぶように、何度も…



が、狼は何かに気づいたように座っていた場所からさっと跳ぶと、自分の居たほうを見る


何かが急降下して、着地とともに何度か羽を動かしてそれを畳む

先ほど鳴いていた鷹だった


鷹は、狼を見つけると羽を広げる


「うるせ~んだよ!!そんな何度も吠えなくても聞こえてるっての!!」

「アンタが聞こえないから何回か遠吠えしろって言ったんでしょ?」


狼も負けじと牙を見せて抗議する、鷹の方も大きく羽を広げて対抗していた


(あいつら、またやってるのか?)


その様子を見ながら草を分けて入ってきたのは、リスを口にくわえている山猫だった

山猫は、何度も見たそのやり取りを内心呆れながら見ていた


山猫が咥えていたリスが、ばたばたと動き出すのに山猫は地面にリスを下ろす


「悪い、痛かったか?」

「な、なんで口に咥えられるの!?軽く獲物になった気分なんだからやめてよ!!」


リスは必死で訴えるが、山猫のほうはその反応を楽しんでいるようだった


「いや~仲のいいことは素晴らしいことだよね~、あの二匹またやってるんだ~」


山猫は、後ろから聞こえる声に驚いて振り向く

そこにいたイタチは楽しそうに山猫の前に立つ


「で、でも止めたほうがいいんじゃ……」


後を追うようにやってきたアライグマは、弱弱しい声で言う


「だって!行ってきて!」

「私か!?」

「だって、イタチとリスとアライグマだよ?あの中止めに入ったら悲惨なことになるじゃんか」

「いや、私も狼は…」


イタチは山猫に向かって言う、山猫も嫌そうに拒否するが諦めて狼に近寄る

そして、既に言い争いが単なる話に変わったのを見計らって、山猫は言う


「…みんな来たからやめろ、スズカ、ユウト」


集まった獣たちには、それぞれ互いを呼び合う名前があった

ただ、誰がつけたわけではない、自然に互いをそう呼び合っていた


スズカと呼ばれたのは狼の方で、ユウトは鷹の名前である

この二匹が、この獣の集団を率いるリーダー格である

その理由はただ単に強そうだからという他のものからの適当な提案だ


鷹は羽を畳むと、山猫に向かって深くお辞儀をする


「こんにちはカナメさん」

「…こんにちは」


山猫のカナメはいつものその挨拶に冷ややかな目をして答える

これは、ユウトのいつものノリでありカナメが彼より上であることを示すものではない


「他の皆は?」

「お前らの喧嘩が終わるまで避難だ」

「別に喧嘩じゃないって…」


カナメが冷たく言い放つのに、スズカは困ったように言う


カナメは、スズカとユウトに対して少し冷たく振舞うことがあった

相性もあるのだろうが、スズカはどこか嫌われているように感じている

本人は嫌っているわけではないと言っているため、その真相は分からない


「まぁ、喧嘩でも何でもいいじゃん、なんにせよ仲がいいのは素晴らしいことだと思うけど?」

「マイ乗るな降りろ咬むぞ」


カナメの頭を踏んで、顔をのぞかせたイタチはマイと呼ばれている


マイは、この仲間内の中でも少々異質な存在…化けイタチであった

というからにはおそらく相当な時間を生きているはずだがそんな素振りも妖怪らしき恐ろしい気配もない

むしろ、人間に化けられるという事実と人間社会に詳しいこと以外は唯のここに住む獣と大差がない

…良い言い方をするならば、親しみやすいのである



「そんな怖いこと言わないでよ」

「…まぁいい、だけど他の奴の頭を踏み台にするのはどうかと思うが?」

「良いじゃん別に、オリエの時は気にしないくせに」

「私ほとんど乗せてもらってないから!咥えられてるから!!」


下から必死で言うのはリスのオリエ

このメンバーの中ではリーダー二人と同じくらいにまだマトモな部類だ

カナメやマイに咬まれる咥えられるなどのちょっかいをかけられてその度に少々危険な目にあっている

…ので、危害の少ないスズカの元には普段から遊びに来ているのだった



「よぉ、ユウト」

「あぁ、キョウ君も居たのか」

「相変わらずだな…皆…ボクもあれぐらいはしゃげればいいんだけど…」

「あんま気にすんなって!」


アライグマのキョウ、少し気弱で温厚な性格

だがしかし、時々よくわからないことを他の人に尋ねたりしてしばしば彼を困らせている

だが、彼もまた過激なスキンシップが少ないため、ある意味オリエが安心できる相手でもあった


「で、何のようだ」


体に乗っかったままのマイを無視してカナメはスズカに尋ねる


「いや、暇だったし、集まろうかなって…」

「…帰るどうせ何も考えていないだろう?」

「待って!もうちょっとだけ残ろう、ね!」


カナメが帰ろうとするのに、スズカはなんとなく引き止めてしまうが

相手の言うとおり、読んだいいが何も考えては居ない


「…何なんだお前は…」

「いや、だって、その、寂しいし」

「カナメさんの自由にさせてやれよ!」


スズカが言葉を濁すが、ユウトに横からちょっかいをかけられる

もう慣れたことだがそれでも何をしようか考えつつしゃべるスズカにとっては少しうっとうしいものであった



「…ひるね」

「帰る!!」





これは、現実に近い世界の、どこか別の世界にある森に住む、獣たちのお話



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