表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

バーでトンカツ定食を食べながら

「つまり、依頼した人がその非公開アカウントを見られるようにすればいいってこと?」


グラスを磨きながら、有希は聞く。昼間は喫茶店、夜はバーの「雪白」。


店内のシックな雰囲気に似合わない炊飯器の音が鳴る。


有希の店の仮眠室を間借りして俺は生き延びている。家賃は格安の2万円。タダで住むのも申し訳なくて毎月諭吉もしくは渋沢栄一を2枚押し付けている。


今回の依頼を上手くクリアすれば暫くバイトはしなくていい。


「まあ、そうなるな」


「好きなのかな、その男の人のこと」


「同世代に見えたから、それが一番可能性があるな」


「今、非公開や鍵垢見られるアプリとかあるじゃん。違法だと思うけど。はい、出来上がり。トンカツ定食です」


バーのカウンター席に置かれたトンカツ定食。俺が小洒落た料理は性に合わん、とワガママを言ったら裏メニューを作ってくれた。


「いただきます、ハフハフ……なんかさ、それじゃダメらしいんだよ……モグモグ……お互いにフォローしなきゃ……ムシャムシャ……」


「食べるか喋るかどっちかにしなよ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ