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夕方とか言っていたのに気がついたら23時でした…。

日本語や内容に若干の矛盾があると思います。ごめんなさい。最近ギャグ要素が多めです。



セレナが王国に罵声を浴びせようとしたところでそ

こにまた新たな愛らしい女性の声が響いた。



「そうよ!!!うちの馬鹿息子に愛想を尽かしていたとしても健気に仕事をしてくれていた可愛いリコリスちゃんがそんなことする訳ないじゃない!!」



突然登場した女性は全力でリコリスの味方に付いた。自称自分の息子に対して酷い言いようだ。



「ヴィア、何故ここに?!」



陛下があからさまに焦っている。それもそのはず、突然入ってきた愛らしい女性の声はこの国の王妃で殿下の母であるヴィアナ・ソルシエールのものだったのだ。


いつ見ても銀髪に緑色の瞳のとても愛らしい女性である。ヴィアナはその愛らしい顔を怒りに真っ赤にして頬を膨らませていた。


ヴィアナ同様怒りが収まらないセレナはヴィアナに暗にお前の旦那がふざけたことを言っているからどうにかしろと言った。



「ヴィア、貴方の旦那様がふざけたことを言ってますわよ。」



いや、ストレートだった。



「セレナちゃんごめんね…。」


「まさかグレイスまで馬鹿だとは思わなかったの。」



おぉう。この王妃様王様を馬鹿呼ばわりしちゃたよ。これには周りで空気と化していた民衆も驚愕である。



「リコリスちゃんもうちの馬鹿二人が本当にごめんなさい。こんな事になっちゃったら貴族社会じゃ生きていけないのに…。」



ヴィアナが苦しそうに顔を歪めた。こちらは恐怖では無く自分の家族の行動に責任を感じてなのだろう。


にしてもいくら夫だからって陛下を馬鹿呼ばわりするのはどこの国を見てもヴィアナくらいである。



「そうだッ!!」



ヴィアナは顔をパッと明るくしてグレイスを見つめた。嫌な予感しかしない。



「グレイス・ソルシエール、私ヴィアナ・リズリットはあなたとの結婚を解消していただきますっ!!」



「は?」



嫌な予感は的中した。


皆は大パニックである。この辺りでは二番目に大きなこの大国の王妃が国王に離婚を突きつけたのだ。しかも周りから言わせればたかが第一王子の元婚約者を冤罪で処刑しようとしただけである。


だがヴィアナには王妃での生活を手放すくらいには許せない出来事だったらしい。


この言葉にはさすがにリコリス達も止めにかかった。




「王妃様。何も離婚はしなくても…。」



「そうですよ。王妃様は何も悪くありません!むしろ感謝しかないくらいです!」



「ヴィアナ様それはあんまりでは…」



「そうよ、ヴィア何もそこまで…」



一気にアストレア1家が焦り始めた。

が、



「皆さんは黙っていてください!」



その焦りは無駄なものとなった。



「グレイスが心から謝っても許してあげないんだからっ!」



どこのツンデレだよっ!



「私は実家に帰りますっ。アストレア公爵家の皆さんも一緒に行きませんか?私の国でも最高の地位を約束しますよっ!」


「皆さんはとても優秀なので誰にも文句は言われません!言わせません!」


「何か言ってきた時は権力でねじ伏せます!!!!!!」



あのツンデレのようなセリフはどうやら本気だったらしい。なんと自由な…


違う方に意識が向いていたため気づいていなかったが、さりげなく勧誘されてる?



「セレナちゃん達が来てくれたら私も嬉しいな!」



これは公爵家としてもとてもありがたい話だ。


今回の件で既にこの国には居られないと予測していたため逃げ道は幾つか用意していたが、この国よりも更に大きなヴィアナの祖国の公爵家ともなれば安定した生活を約束されるだろう。


考えを巡らせているとそこに…



「お母様!ならば僕も連れていってください!」



透き通ったボーイソプラノの声が聞こえ、また新しい人物が現れた。


…これで2家族大集合だ。


もうなんでいるのかという無駄な質問はしないことにした。


どうせ考えても突拍子も無さすぎて理解できない理由だろう。


彼の名前はユノ・ソルシエール


この国の第二王子だ。


ユノは兄とは違いとても優秀だった。しかもリコリスはユノの初恋の相手で、馬鹿兄の婚約者では無くなった今リコリスはフリーである。


今このチャンスを逃す手はない。どうにかして手に入れようとするのは必然だ。



「ユノも行きたいの?」



ヴィアナはユノの想いを知っているためニヤニヤしながら聞き返した。



「ダメですか?」



その質問にユノは目をうるませながら縋るようにリコリスを見た。とてもあざとい。リコリスは可愛いものに弱いのだ。こんな顔で見つめられたらいいよ以外の答えは用意できないだろう。


ヴィアナの行動には全くきづかなかったことにしたらしい。



「ダメかと言われても…。まだ行くとも言っていませんし。」



リコリスは返答に困った。すると、



「いいんじゃないかな。この国から出るんだったらできるだけ高待遇の方がいいに決まってるし。ねえ母様?」



今まで黙っていたレオンがヴィアナの意見に賛成するとセレナにも同意を求めた。



「そうね。ヴィアも是非と言っているしリコがいいならいいんじゃないかしら?」



全てはリコリス中心らしい。


そんなことより、



……なぜ誰も当主に意見を聞かないのか。








ルカ弟はユノになりました。年齢は設定書きよりも低くしました。その内書き換えます。

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