1/15
プロローグ
「魔王ニーデ様。此度の勇者討伐はわたくしめにお任せください」
魔王の忠実なるしもべである俺は魔王ニーデ様に勇者討伐の許可をいただくよう懇願した。
「うむ。此度の勇者達一行はたったの4人という話ではないか。そうだな、ここは強靭なる肉体のダブラお前に任せよう」
「ははっ」
魔王様の言葉に感謝の意を込め俺、ダブラは勇者一行が立ち寄っている村へと向かった。
魔王様の力でたくさんの勇者達を葬りさり世界の30%は今や魔王様の支配下にある。
今回の勇者は下級モンスターの情報通りならたったの4人ということだ。
まぁー、俺様にかかればたったの数秒で瞬殺できるだろう。
報告してきた下級モンスターは、かなりの深手を負っていたが命に別状はないらしいことから勇者たちの攻撃力はそこそこだろう。
そんな勇者を倒しても何の自慢にもならないが魔王様の信頼も厚くなり、より楽な生活ができるというものだ。
「ふはははっ」
まだ倒してもいないのに笑いがでてしまう。
勇者がいる村はすでに包囲したとの知らせもきている。焦らずじっくり殺して差し上げよう。
そう思い胸を躍らせた。