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FILE1:異端なる生誕

一人の天使は子を身篭った。


愛する人との間に出来た念願の子。


もうその人はいないけれど、だからこそ嬉しさは一入だった。


天使はいつも自分の腹に語りかけていた。



元気に産まれてきてね、と。





しかし十月十日経っても


そのまた一ヶ月経っても


産まれてくる気配はまるでなかった。





それでも彼女は待ち続けた。


きっと人より少し遅いだけ。


もうすぐ元気な産声を上げてくれる。


そう信じて疑わなかった。



まだ見ぬ可愛い子。


愛する人との最後の繋がり。



早く産まれてきてね。


そう語りかけ続けた。





誰もがもう死んでいると


ただの肉塊になっているのだと


そう言う中で彼女だけは信じていた。





四季が四週を廻った頃。


その時は訪れた。


ついに待望の子が産まれたのだ。



彼女はその子供を抱き寄せた。


だが、その子を見た瞬間、彼女は驚愕に目を見開いた。


まるで信じられない”モノ”をみたように。





それもそのはずだ。


新たに誕生したその天使には





漆黒の片翼が生えていたのだから・・・。



『幻獣の館〜死の愛鳥〜』連載開始しました。


これはタイトルで分かった方もいらっしゃるかと思いますが、「幻獣の館〜屍の館〜」の続編です。

主人公は違うのですが、最後に少しだけ関わりを持ちますので宣言しておきます。


家族愛と絆を書いた全9話のシリアスとなっております。

宜しければ、お付き合い下さいませ!

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