2 とある書き手の作品評価項目
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こんにちはこんばんはのカエルです。
こちらは「なろう」さんなどで投稿されている作品をカエルが「評価、批評」する場合、どういったところを気にかけるのか? をただ羅列する本文になります。
他人のこのような基準に興味を持って――なんて言えるわけもなく、なんで今書いてんだろ? な自問自答中ではありますが、一読者として他読者様の感覚に重なる部分もあるだろうと、何かしら書き手さんへのインスピレーションを掻き立てるものになったりならなかったり。
ふわふわしてますが、
以下は書き手でもあるカエルが書き手目線をふんだんに取り入れ、ノーマルモード(作品を楽しむ)ではなくハードモード(勉強がてら拝む)で読んだ場合に注視する点ですね。
早速。
・「物語が面白いかどうか」に付随して「見る」
「好み」にかなり左右されますが、物語自体は文章力とか構成とかとは別に批評の対象になります。
言い方をかえると、書物ですが、カエルのようにお話と文章をきっちり分けて批評する読者が多いのではと思います。
これは文章に自信がなくても、お話はどんとこい! な書き手さんにはプラスに働く部分ですよね。
逆に文章が巧みな方からすると、物語の面白さの方が全体の評価へ繋がりやすい傾向にあるので、イマイチ恩恵を受けない部分です。
ただ、文章自体の面白さっていうのはあるので、そういった意味での面白さはこれまた作品全体の評価へ加味されるような気がします。
で、こちらの項目ですけれども、カエル基準だと面白いかどうかは読んでみないとわからない→読むに値する文章でないとそこまで至らない。
と、お話はどんとこい!作品でも、カエルの目ではなかなかに追えなかったりします。
最低限(塩梅はカエル次第)の文章があってこその物語の面白さを知るで、そのさじ加減なんかを「見る」カエルです。
・文章力
定義が難しいといいますか、その都度変わると言いますか、明確にできない文章力。
概ね言葉を用いて相手へ何か伝える力だと思いますけれど、「小説はこうあるべきだ」から考えないといけないですし、すべてを一括にできそうにもないので、とりあえずここでの基本は義務教育なり世間的な一般に当たる国語に据えたいと思います。
んで、上記で最低限と言っていますが、この辺りがこれにあたります。
その最低限をハードモードのカエルはあれこれ見たりはしないです。
①「語彙」
文章力のお話でよく耳にする「語彙」ですが、これに関して言えば、豊富さよりも「的確さ」を評価対象にします。
また、「平易」な文も評価対象にします。ただし、平易と容易は分けます。
ここは語彙を選んでいる感じが見えるかどうかの、考えるな感じるんだ! 的あやふやな査定で行われるので、語彙不足かつ文章力に乏しいカエルには説明し難い部分ですみませぬ。
②「言葉、単語」
読み物って雰囲気大切ですよね。
文体が物語を演出していると感じた時は、素直に評価になります。
その中で、たまに――例えば、夏の情景である場面で、別の季節のイメージを持つ言葉を使っていたり(夏に木枯らしとかですね)、閑散とした賑わいを魅せていたなどの文章としての意味がチグハグなものを散見する場合があります。
カエルはこういう時にブラウザを閉じます。
③「短文、長文」
短文制作が苦手な書き手カエルからすると、洗練された繋きでない短文の流れは惚れ惚れします。
だからといって、長文を否定はしなくてですね、こちらはこちらで綺麗な文章を測るのに最適で、心地よい長文の作品からは信頼と安心をもらい、ちゃんと読もう、という気になります。
どちらも難しさがあるんですよね。
だからこそしっくりきた文章は、上手いって思えます。
④「文法的なあれこれ」
書き手ですが、国語の先生でも教授でもないのでカエルの中にある教養以上の見方はできません。
その範囲で、「てにをは」と助詞、接続詞あたりを、やんわり気にしながら読みます。
やんわりなのでブラウザを閉じる程ではないですが、同じ接続詞が多い→同じ文体のパターンと推察できるので、パッと見でそれらが目についた時は手に取りません。
あと、ここはカエル独特で、「まあ、なんとか」の「まあ」で繋ぐ文章が多い作品も読みません。
理由は、便利な言葉なんですよねこれ。
なんにでも繋げられる(安易な)言葉の多用ですから、余程キャラとかではない限りカエルが読むべきかどうかの判断の材料になります。
・構成
①「キャラの必然性」
作中、いなくてもいいじゃねえ? や代用が効くキャラとして機能していた場合、物語の評価が下がります。
必要最低限で回る作品に巧さを感じるカエルです。
それを踏襲されたうえで、遊びが見える作品はすんばらしいです。
②「ナビゲートがあるかないか」
作風によりけりで判断するのですが、読み手がどこへ向かって行けばよいのか、提示もしくは促してくれる作品が○です。
もっと言えば、この提示がない作品なんてカエル価値観上、作品ではない――くらいで言いたい大切にしたい部分です。
③「起承転結」は気にしない
よく聞く小説ノウハウの一つ、起承転結。
カエル思考だと、よく読めた作品を振り返ると起承転結に置き換えられる部分があるな~で、「起承転結」に照らし合わせて作品を評価、批評はしない脳みそです。
そんなカエルが評価したくなるのは「流れ」で、物語に必然性と得心できる偶然性を感じられれば、ほくほく顔です。
④「視点」
ざっくり一人称だと、ここを一人称でやりきるか、と思わせてくれる作品は好きですし、あまり評価されないところでしょうからすんごい賞賛したい。
(あと誤字がない作品も賞賛したい)
物語のスムーズな進行上、多視点の選択も評価できます。
その上で、視点変更は残念な気持ちになるので、書き手さんには挑んでもらいたい極限表現の類ですね。
以上、勢いで書いたもので、アレなんですよね、書き手さんなら「わかるわかる~」や「あるある~」を感じてもらえるのではないだろか、とか思いつつ書き書きしました。
あとは「難しさ」の鬱憤提示ですね、なはは……。
白紙に文字を刻む時、いろいろ考える書き手さんも多いと思います。
カエルが読み手としてそちらのご作品に触れた時、その意図や想いすべてを汲み取るようなことはできません。
しかしながら、多少なりとも似たような目線で読んで見ているヤツがここに一匹いますよ~と声をあげています。
読み手さんからとはまた違った評価を見出だせる作品がごろごろしていそうな「なろう」さん。
そのなろうさんのとある書き手さんからは「書き手目線」でのご感想を頂けたら作品創りの励み&楽しさを味わえそう、などの声を聞いたような気もします。
書き手さん読み手さん、コメントするその一筆に普段とは違うひと味を加えてみるのはいかがでしょう。
ここまで目を通して頂き、ありがとうございました。