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1 もしかすると読者に人称なんて関係ない

      ◇


こんにちはこんばんはのカエルです。

目を留めて頂きありがとうございます。


近頃なろうさんであれこれ作品を拝見していたら、

「う~む、人称が混ざっていて読みづれえ」などの気持ちを抱く機会が多かったカエル。


そんなカエルの私見をたらたら~と、こちらで垂れ流すのございます。


そうして「人称」につきましては、たぶん小説における一般的な志向の「一人称」と「三人称」がカエルの頭の中にあります。

説明等は怠慢上等っ、なカエルなのであしからずと致しまして、この辺りの事を「書き手」さん視点と「読み手」さん視点で以下にかく語りきしたいと思いますので候。



――ではでは。


 結論から先に提示致しますと、「人称の統一なり混合、混同なり」は読み手さんにとって、そうこだわる必要性もないものだろうな~のカエル思考です。


 いいや読み手カエルとしては「混合、混同」の場合、読みづらいのでこだわりたいところ。

 ですが、おそらく? 書き手の思考が働かない純然たる読み手さんには「人称のうんぬん」は取るに足らないものかと思うのです。


 このように思う理由としては、


①そもそも「人称」って何なの? な読み手さんもいらっしゃるはずな点


 意識してないものはそうそう認識されないと思います。


②小説によく触れる読み手さんについては、「混合、混同」など最早慣れ、更には新しい読書スキル持ちの域へ達している


 こちらは例え話でちょいと補足であります。


 幼い頃よりマンガに慣れ親しむカエルにとっては、いろんなマンガを読むこと自体に苦痛は感じません。

 しかしながら、漫画を図書館にあるもの以外読んだことがないとある知人曰く、最近の漫画は「読み方がわからない」、とかなんとか。


 いやいや冗談でしょ!? と返すカエルですけれども当人はマジでそうらしいです。


 養われていると言っていいのでしょうか。

 所詮マンガ、されど漫画も「読むスキル」がどこかしら必要でそれは経験で培われてゆくのだろうと。


 ②は、これを踏まえての読書スキルの違いで、カエルは未だ混ざるに辛さを感じる能力で、そうでない能力持ちの読み手さんもいらっしゃるという見解ですね。


 以上のことから、「人称うんぬん」が読み手さんのこだわる優先順位に食い込んでくるのはそうないのかな~です。

 上位はきっと「面白いとか面白そう」や「読みやすい、雰囲気が合う」などの文章の見方なのかなと。


 このように考えるカエルですが、書き手カエルとしては、「人称が混ざる」が散見される読み物は遠慮する傾向にあります。

 「面白い物語」に触れる機会をみすみす逃すことにもなり兼ねないですけれど、書き手として勉強もしたいので。


 ただ、変化多様化を感じられる今日この頃では、より多面的に考えさせられます。

 こういった人称による選別具合は読者側の選択であって、思うにこの選択を作者が獲得するために「人称の統一」などの技術的な整理、調整が良しとされていたのだろうと考えております。

 なので、その価値観のままで見定めるわけにもいかないよな~などとも考え、感想などを残す時の感想カエルはなかなかに頭を痛めたりなんたりです。


 また別視点だと、

 どっかの掲示板で「なろう」さんは一人称の作品が多いよな、一人称しか書けない作家はバツ、作品に人称を織り交ぜる作家はマル――みたいな書き込みを見た記憶があります。

 この捉え方も向き合わないといけない意見だったな~です。


 カエル的には技術不足に感じるものも、読み手さんの中には少なからず技術力と評価される方もいらっしゃる。

 完全な対極なので、悩ましい部分です。



――閑話休題(使ってみたかった)


 で、カエルには作品評価の対象となる「人称うんぬん」ですけれども、特にカエル好みではない作品群を卑下するつもりもなく、ここでの本題が次の一文で、


・「人称にこだわりがある作品」の楽しみ方


 をカエル目線でお伝えしたいのであります。


①「一人称で統一されている」作品


 小説講座などでは、初心者に描きやすい書き方として紹介されているこれ。

 派生として「視点移行=サイド視点」などがありますが、ここでは「一人の主人公=一人の語り手」を指しています。


 「一人称の欠点」を述べるとはっきりするので述べますが、ざっくり主人公が存在していない場面が書けません。

 でも数多の作品の中には、主人公が居ないはずの場所や場面の事を読み手に、それとなく読み解かせる物語もあったりします。


 これかなり高い技術が必要で、カエルはこういうのに気づくとすんげえなと唸ります。


 読み手さんにはなかなか伝わり難いかとも思えますが、「一人称なのに」なんかいろんな場面が想像できると感じる時がありましたら、ぜひ巧い文章の書き方としての見方で作品と接してみて頂きたく。

 もしかすると作者の工夫が垣間見れるかも知れません。

 そしてそれは、作者の努力が報われるひと時でもありますので、書き手さんにとっては嬉しい部分ではないだろうかと思います。

 (感想などで触れて頂いた書き手さんは、きっとお喜び&感涙間違いなしです)


②「三人称で統一されている」作品


 おそらく読み手さんには「?」な話になりますが、単視点、多視点問わず、張り付き型の三人称がポピュラーですよね。


 ただカエル、あまりこの手の三人称には唸りません(違う部分ではあれこれ参考にさせて頂いております)

 ほんと少数かつ現行の読み物としてはほぼほぼ受けが悪いのですけれども、「心の声」を書かない完全な三人称に感嘆したりします。

(神視点の場合、心の声すらも完全に三人称できるのでは? な考えもできますが、ここでは人が語る三人称をベースにカエルフィルターを施してます)


 三人称も定義やその他いろいろありまして一概に言えないのですけれども、この心の声=心情 を書かないで魅せてくれる物語は書き手カエルからすると最高峰の技術のものです。


 ただし、(流行りの一言で片付けてしまうのは安易ではありますが)読みやすさ=簡易的受取りの点で言えば、ややまどろっこしくもありますので遠慮する書き手さんが多いのと、そもそも創作の力量が半端なく必要とされる書き方だと思うので、チャレンジする方が少ないように思えます。


 カエルはそう漁ってはいませんが、今のところ「なろう」さんでは2作品程、(一部)こういった書き方をされていらっしゃるものを読みました。

 体感としてはすんごい少数です。


 このレア感をぜひとも読み手さん並びに書き手さんも知ってほしい。

 そして、作品の面白さと別の凄さを堪能して頂き、読み物に新しい楽しさをもたらしてほしいのです。



――ともあれのまとめです。


 「面白い物語」に触れる。

 これは大前提として、別視点からの作品との触れ方を私見をもとに語らさせ頂きました。


 「人称」にスポットをあて、カエルは読みづらいんじゃ~やなるべく整合されたものが好ましいのボヤキを含めた今回の散文でございます。けれども、書物の正しさや何かしら警鐘を鳴らす目的の部類ではありません。

 

 カエルの抱いている気持ちや知識に当てはめ、情報として取り扱われるものを望むものです。

 などと、その価値があるかどうかはさておき、こんな風に最近思いました考えましたお話でした。


 ここまで目を通して頂き、ありがとうございました。

 こちらが読み手さん書き手さんのあなた様が、次回出逢うご作品をより興味深く楽しくするものであれば幸いです。


 単発の散文を一緒にしたこちらの次話が、「とある書き手の作品評価項目」になります。

 ほぼほぼ書き手さんへ贈る内容になります。

 一読して頂けたら嬉しいです。

 


 


*追記


 文章中に「人称の混合、混同」との言葉を使用しています。

 こちらの文言だけだと、構成にて各区切りで変更されている作品から、節操なく変化される作品など様々なものを含めてしまいます。

 それらすべての事柄に対して同等の見解を示しているつもりはございません。しかし、説明は省いています。

 ざっくりな括りになっていることを申し訳なくも、ケース・バイ・ケースという言葉を補足させて頂きます。


読んで頂きありがとうございました。

後ほど2話目(終わり)を投稿予定です。

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