第八章+祐平視点・海の色
やっと終わりです!祐平視点!!
いや〜達成感ありますね〜=▽=
これからも頑張ります!!
応援宜しくお願いします>▽<
――――――こんな言葉で、伝わっただろうか・・・・
「良いですよ、帰宅部ですし。」
「良かった、じゃあまた後で。」
「ハ〜イ♪」
僕は今、物凄く緊張してた!
別に着色なんか独りで良いんだけど。
何か・・・・美波が居ないと気分が乗らない。
だから誘った!
勇気を出して。
でもアッサリと了承してくれて良かった〜
でも何だったんだろう。
美波の後ろに居た黒い人達・・・・・・
「美波、落ちるよ?」
美波は展望台の柵から身を乗り出している。
「大丈夫ですって!平気です!」
美波は明るく返事をした。
「落ちても助けられないからな〜?」
僕は言った。
いや、ホントに。
僕は鈍感だからねっ
「助けてっ!?」
美波は言った。
「落ちなきゃ良いんだよ。」
僕は冷静に言った。
少し笑って。
「―――――――・・・・。」
美波はむぅっと頬を膨らませて言った。
僕はその顔が可笑しかった。
「ははっ、冗談だって!」
爆笑してしまった。
「そんなに笑わないで下さい!!」
美波は少し怒って言った。
「・・・・・面白っ・・・・!」
苦しいっ!
面白過ぎる!
息が出来ないって!
ひははははははっ!
「だーかーらぁ!笑わないでってば!!」
美波は赤面しながら怒った。
だって・・・・・
面白いし?!
「ゴメンゴメンッて!」
僕は笑いながら謝った。
「全くぅ〜」
美波は腰に手を当てながら言った。
僕は思った
笑いながら
彼女のコト
モノクロの
世界の事を
――――――ほんの、少しだけ。
「また来ようね?」
「OK」
約束した
日は少しずつ沈み始めていた。
この一瞬の時が好きだ。
あと一か月程で
夏だ
昼の海も描いてみようかな
そう思った。
「――――――先輩・・・・。」
美波が不意に言った。
「何?」
僕は言った。
「海って何色なんですか?」
僕は色々な海を想像した。
結論が出る前に
「時期によって変わるよ。」
・・・・と言った。
美波には少し
説明不足だったかな?
僕は付け足した。
「基本的に、青緑。」
「へ〜・・・」
美波はやけに納得した様に言った。
「初めて知った?」
僕は言った。
「いいえ。」
美波は答えた。
「先輩が初めてです。」
「何が?」
「海の色が青緑って言ったの。」
美波は珍しそうに言った。
「僕は変わり者だからね。」
「そうでしょうか。」
美波は否定した。
僕は少しキャンバスから目を離して美波を見た。
「違う?」
美波は頷いて。
「皆、海の色は青って言うんです。」
美波は少し上を向いて言った。
「一般的だね。」
僕は少し目を閉じて言った。
「良いな、先輩は。」
美波が不図言った。
「何が?」
「色が分かって。」
僕と美波は話さなかった。
話さない間、考えていた。
彼女は、色が分からない。
僕は、当たり前のように色の世界に居る。
僕と彼女な間には、越えられない壁。
カラーの世界に僕は住んでいて
美波はモノクロの世界に住んでいる。
きっと、今まで大変だったんだろうな。
そう思った時
僕の口が、動いた
「じゃあ僕が教えてあげるよ。」
そう、言っていた。
「・・・・・え?」
美波は眼を見開いた。
今、僕はどう見えているんだろうか。
白黒の僕
よく分からないけど。
「色を。」
僕は言った。
そうだ、教えればいいんだ。
彼女には分からない事を。
教えれば――――――・・・・!
「それって・・・」
美波が言う。
僕は少し上を向いた。
「告白・・・ですか?」
美波はそう言った後、しまった!という顔になった。
僕は少し微笑んで。
「そう捉えて良いよ。」
美波は柵に寄り掛かり
「宜しくお願いします、祐平。」
夕陽に照らされる、白い肌。
綺麗だった。
「宜しく、美波。」
完成した絵。
其処に美波が描かれていたのは
少し、後になってからの話―――――――・・・・・・
次回からは、美波視点だと思います〜
本編なので気合いを入れたいと思います!!
祐平視点はちょっとした番外編です!
ではではっ☆また次回で〜(>▽<)ノン