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第七章+祐平視点、海。

祐平視点、結構書いていると大変です!

でも楽しいです、祐平はおっとりした性格なので、結構可愛い部分があって☆

ではでは第七話!始まります!!↓

――――――――君の世界と僕の世界、何もかもが違ったあの日・・・・・



「ちょっと遅いかな〜?」

僕は時計を見ながら言った。

まだ電車の到着時間は遠いが、少し心配になった。

「早くし過ぎたかな、待ち合わせ時間。」

僕には姉がいる。

遊びに行くとなるとバックを準備したり、髪型を決めたりで大変そうだったりする。

何に気合いを入れるか分からないケド。

今日は晴れ。

「良い天気だな〜」

僕は大きく伸びをした。

「遅れましたっ!ゴメンナサイ!!」

美波ミナミがやってきた。

走りながら。

大丈夫だって。

転ぶよ?

「大丈夫だよ、僕も今来た所だったから。」

ハッキリ言って嘘じゃないんだけどね。

少し家で余裕を持ち過ぎて時間ギリギリだったから。


「この方向で電車乗った事無いです〜!」

美波は興味津々と窓を見ていた。

僕はしょっちゅう行くんだけどね。

「無人駅が多いですね〜。」

「それが好きなんだけどね?」

「私には分からないですけどね―――――・・・。」

「そう?」

僕は聞いた。

「そうです。」

美波は窓を遠く見つめながら言った。

今、何を思ってるんだろう。

僕の眼は健全だ。

だけど、美波の眼は・・・・・・

そう思うと少し差が生じた様に思えた。

――――――悲しかった。

『次は―――――・・・海原駅―――――・・・海原駅―――――・・・ドアの開閉にご注意下さい―――――・・・。」

スローなアナウンス。

「あ、次だからね?」

僕は言った。

自分でも少し忘れ掛けていた。

よく有るんだよね。

「あ、そうですか!」

美波は少し動揺した様に言った。

焦っていた。

「どうかした?」

「いや〜ちょっと考え事をしてたみたいで〜・・・。」

「面白いね、美波は。」

不意に僕は言った。

「そうですか?」

美波は笑った。

僕は微笑んだ。

そうしたつもりだった。


「ひゃ―――――!海原駅って言うだけありますね〜!大海原!!」

「そーだねー僕も好きでよく来るけど飽きないからね〜」

綺麗な海。

いつ見ても綺麗だ。

だから、飽きない。

だから、綺麗。

だから、初対面で互いをよく知らない美波を連れ居て行きたくなった。

「展望台かな?写生に良い所は。」

「ロマンチックですね!行きましょう!早速!颯爽に!」

美波は展望台に向って走り出した。

僕は走らなかった。

ゆっくり歩いた。


「さ、写生開始!」

「ハイ!」

美波はスケッチブックと鉛筆を取り出した。

「色鉛筆貸そうか?」

僕は言った。

「あ、いいです!鉛筆が私に合いますから――――――・ ・ ・ ・。」

僕は、しまったと思った。

言わなければ良かった

そう思った。

僕と美波は違うんだ

そう、悲しく思った。

「綺麗・・・・。」

美波は言った。

セミロングの髪の毛が風にナビく。

その表情は

悲しくも見えて

嬉しくも、見えた。

とても、綺麗だった。

夏を少し感じさせたあの日・・・・・・


「そうだ!」

絵を完成させ、美波は結構突然に言った。

「ん?」

「喉渇きましたね!私何か買ってきます!」

丁度良く僕も喉が渇いていた。

「そうだね、じゃあ頼もうかな?」

僕は紅茶を頼んだ。

男が紅茶なんて・・・・・

自分でもそう思う。


「・・・・・遅いな〜」

僕はふと思った。

そういえば、どうして僕は美波を誘ったんだろう・・・・・。

美波の視界はモノクロなんだっけ・・・・・

なら尚更疑問が沸く。

「どうしてだ?」

首を傾げてみる。

我ながら変だ。

「行ってみよ、暇だし。」

独り言を呟き、僕は展望台を降りた。


多分一番近い自動販売機へと足を運ぶ。

「ん?」

僕は目を細めた。

少し掠れた視界には美波が居た。

「アレッ!?」

驚いた。

とりあえず走った。

美波の元に行く為に。

「美波?あ、居た〜」

僕は言った。

「ほぁっ!先輩?!」

僕は美波の隣に居る人に驚愕した。

「はれ?祐平〜!」

「えっ!?優希ユキさん!?」

「久し振りだな!祐!!」

タクさん!どうして此処に居るんですか?」

拓さんと優希さんは、高校生で、僕が通っている学校の先輩だった人なのだ。

結構お世話になった。

僕がそんな事を思っていると、美波はパニックっぽい声を上げていた。

「イイエッ!ソンナソウイウンジャナイデス!!」

・・・・・片言?

美波って日本人だよな。

髪黒いし。

「大丈夫?美波・・・・。」

僕は心配そうに言った。

「仲良いね〜」

「お幸せに〜」

そう言って拓さんと優希さんは去って行った。

何だったんだろう・・・・・・。

首を傾げてみる。

「知り合いですか?」

美波が聞く。

「まあまあ。」

僕は答えた。

美波色々謝罪的な言葉を述べてくれた。

大丈夫だよ。

「じゃ、何買う?」

僕は言った。


―――――初夏の暖かい風が柔らかく吹いていた。



どうだったでしょうか?

結構気まぐれで更新遅れました・・・・(汗)

感想&評価返事は必ず返せるように努力してます!!

では次回に・・・・♪

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