第五章+海の色
第三話で美波のフリガナで本当はミナミなんですが、ミナとなっておりました!
ご迷惑お掛けします。
誤字脱字などがあったら書いて下さい!
これからもよろしくお願い致します><
―――――私と貴方と夕暮れと・・・・
「綺麗――――!いつ見ても綺麗!」
ザザンッと波の音が心地良い。
美波です!
いつまでも綺麗だなぁ!
海メェ!
羨まし〜
「美波、落ちるよ?」
祐平が言う。
「大丈夫ですって!平気です!」
「落ちても助けられないからな〜?」
「助けてっ!?」
「落ちなきゃ良いんだよ。」
「――――――・・・・・。」
むぅっと頬を膨らませる美波。
「ははっ、冗談だって!」
祐平が爆笑した。
「そんなに笑わないで下さい!!」
「・・・・・面白っ・・・・!」
ヒーヒー息を荒がせながら祐平は言った。
「だーかーらぁ!笑わないでってばぁ!!」
美波は赤面する。
「ゴメンゴメンッて!」
「全くぅ〜」
楽しいな
こんな些細な時間でも
先輩爆笑したな
楽しいな――――――・・・・・
「また来ようね?」
「OK」
今日の授業長かったからな〜
日が沈むのも早いな〜
でももう・・・
夏なんだね
もっと綺麗な海が見れる
やったぁ!
「――――先輩・・・・。」
「何?」
「海って何色なんですか?」
「ん〜難しいね、時期によって変わるよ。」
「難しいんですか?」
台風の時期の海は灰色だった。
凄く分かりやすかった。
でも、穏やかな海って
何色?
分からない・・・・
「基本的に、青緑。」
「へ〜・・・。」
「初めて知った?」
「いいえ。」
初めて出た答え。
青緑
「先輩が始めてです。」
「何が?」
「海の色が青緑って言ったの。」
「僕は変わり者だからね。」
「そうでしょうか。」
「違う?」
「皆、海の色は青って言うんです。」
「一般的だね。」
「良いな、先輩は。」
「・・・・何が?」
「色が分かって。」
何気なく
言った。
白黒じゃ分からないから、
先輩を羨ましがってみた。
色の世界に居る先輩に――――・・・・
「じゃあ僕が教えてあげるよ。」
「・・・・・え?」
「色を。」
教えてくれるの?
分からないモノを?
教えてくれるんだ・・・・・!
色を――――・・・・!
「それって告白ですか?」
オイ待て自分!!
「そう捉えて良いよ。」
「宜しくお願いします、祐平。」
「宜しく、美波。」
こうやって私達は、永遠を手に入れた。
ほんの少しの、永遠という幻想を――――・・・・
今回は祐平が告白する場面でした!
告白か微妙ですね・・・・。
でも告白です!
次回は祐平視点から見た話にしようかな・・・・と思います!