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第三章+海

お久し振りです!作者照々です!!

第三話です!気まぐれ更新で本当にゴメンナサイ・・・。

―――――夢と現実の差を知った・・・・・



。・。・。・。・。駅前。・。・。・。・。


「遅れましたっ!ゴメンナサイ!!」

美波ミナは両手を顔の前で合わせながら走ってきた。

「はは、大丈夫だよ。僕も今来た所だったから。」

祐平ユウヘイは笑った。

「本当にゴメンナサイ!!」

「気にしない気にしない!じゃ、行こうか?」

「ハイ!」

写生の日。

美波と祐平は電車に乗って目的地へと向かった。

「この方向で電車乗った事無いです〜!」

美波は窓を見ながら言った。

「そう?中々この電車に乗る人少ないからね。」

「無人駅が多いですね〜。」

「それが好きなんだけどね?」

「私には分からないですけどね――――・・・。」

「そう?」

「そうです。」

分からないな―――――・・・・・

綺麗とか

美しいとか

モノクロの世界に生まれた私には

分からない

『次は――――・・・海原駅――――・・・海原駅――――・・・ドアの開閉にご注意下さい――――・・・。』

スローなアナウンス。

「あ、次だからね?」

祐平が言う。

「あ、そうですか!」

「どうかした?」

「いや〜ちょっと考え事を〜してたみたいで〜・・・。」

「面白いね。美波は。」

「そうですか?」

電車が駅に着いた。

「ひゃ――――っ!海原駅って言うだけありますね〜!大海原!!」

「そーだねー僕も好きでよく来るけど飽きないからね〜。」

「ささっ!行きましょう!楽しみになってきましたぁ!!」

美波は走った。

「元気だね〜っ。」

「そうです!!」

「展望台かな?写生に良い所は。」

「ロマンチックですね!行きましょう!早速!颯爽に!」


。・。・。・。展望台。・。・。・。


「潮風だ―――――っ!!」

美波ははしゃぎまくってる。

「さ、写生開始!」

「ハイ!」

美波はスケッチブックをバックから出して鉛筆を取り出した。

「色鉛筆貸そうか?」

「あ、いいです!鉛筆が私に会いますから――――・・・・。」

私と同じ白黒。

濃さだけで判断する。

きっと、運命と似ていて――――・・・・

真逆の存在で。

白黒

天と地

私と一緒。

皆とは違う。

見た目は同じでも。

視界が。

見れるモノが。

違う。

「綺麗・・・・。」

モノクロだけど。

風で髪の毛が揺れる。

初夏の出来事―――――・・・・。



「できたっ!」

「僕もっと・・・。」

「わっ!上手い〜!!」

「美波は?どうなった?」

「私は人に見せられないですよ〜っ」

美波はスケッチブックを隠すようにして抱いた。

「良いですね、先輩は・・・・・。」

美波は何気なく言った。

「何が?」

「いいえ、何でも無いです!」

カラーの世界ってどういう世界なんだろう。

まあいいや――――・・・・

「そうだ!喉渇きましたね!私何か買ってきます!」

美波は立ち上がった。

「そうだね。じゃあ頼もうかな?」

「何がいいですか?」

「紅茶で。」

「了解しました!」

美波は敬礼をしながら展望台を下りて行った。


「さてさて・・・・私は何にしようかな――――?」

自動販売機の前で美波は迷っていた。

「コーラ・・・・いやーぁやっぱサイダー?」

自動販売機の前で呟きながら迷う。

「あれ〜?こんな所に女子がいる〜。」

「みたいだね〜?話しかけてみる〜?」

二人の男女が美波を見て言う。

「ね〜ちょっと良い?」

「え?ハイ。何でしょうか〜。」

「俺達サーフィンしに来たんだけど、砂浜何処か分かる?」

「え・・・・。」

えっと〜・・・分かりませんとは言えない!

「展望台の近くに在ると思いますよ!?」

砂浜・・・・在った様な気がする〜様な無い様な〜・・・・。

「アリガトッ!名前は?地元の子?」

「いいえっ・・・初めて来たんですけど・・・・あ、美波です・・・・。」

「美波ちゃんか〜良い名前だな〜☆」

「そうですか?」

「一人?」

ん?何か妙な事を言ったぞ?この人。

「いいえ・・・・。」

「コラッ!何やってんの?!私と言う存在が在りながら!!」

ばっこーん

何処に隠し持っていたのは知らないが、サーフボードが男の頭に直撃する。

「いってぇ――――!お前は野蛮なんだよ!力とか!!切磋琢磨とか猪突猛進みたいな!!」

「五月蠅い!問答無用!言語道断!!」

四字熟語で口喧嘩してる人初めて見た〜・・・・

そんなボケをかましていると。

「美波?あ、居た〜」

「ひぁっ!先輩?!」

祐平が美波に向って走ってくる。

「はれ?祐平〜!」

「えっ?優希ユキさん?!」

「久し振りだな!祐!!」

タクさん!どうして此処に居るんですか?」

「そっちこそ〜何何〜?彼女とデート??」

優希がニヤニヤと美波を見る。

「イイエッ!ソンナソウイウンジャナイデス!!」

何故か片仮名で片言っぽくなる美波、かなり動揺してるらしい。

「大丈夫?美波・・・・。」

「仲良いね〜」

「お幸せに〜」

そう言って優希と拓は去っていった。

「知り合いですか?」

「まあまあ。」

「あ、心配させてゴメンナサイ!!」

「はは、大丈夫だよ?」

「でも・・・・。」

「じゃ、何買う?」

チャリチャリッと小銭を自動販売機に入れながら祐平は言った。


「楽しかったですね〜今日は有難う御座いました!!」

「丁寧だね、美波は。」

ゆっくりと過ぎてゆく景色。

白黒

「また今度行きましょうね?」

「滅多に行かないけどね?」

祐平は笑った。

「・・・・そう言えばどうして私の目が悪いって分かったんですか?」

「勘かな?」

「あんなにはしゃぐと眠いですね〜・・・・」

美波は欠伸をしながら言った。

「そう?」

「そうれふ・・・・よぉ?」

首をカックンカックンさせながら美波は言った。

「寝ていいよ、着いたら起こすから。」

「ではお言葉に甘えさせていただきますれふ―――――・・・・・」

カックン

美波は眠りに陥った。


「――――美波っ?美波!」

「ふあぁっ!?」

「おはよう、着いたよ?」

「すっ・・・すみません!何か間抜けな声でしたよね?!」

「寝顔、可愛かった。」

「見たんですかぁ!?」

「ばっちり☆」

祐平は軽くウインクをした。

美波の顔が確実に赤くなる。

「変態〜!」

「うわぁっ!?」


ギリギリで電車から降り、夕暮れの道。

海に着いたのまだ11時とかじゃないっけ―――・・・・

時間が経つのって早いな〜・・・・

美波は思った。

「・・・・・・今日はありがと。」

祐平が言った。

「・・・・・・へっ!?」

「今日は写生に付き合ってくれてありがとって。」

「どういたしまして?」

そう言って、美波と祐平は笑い合った。


少しだけ、自分が特別に思えた。


ほんの、少しだけ―――――・・・・・


伸びる影。


夕暮れの道。


いつものコース。


帰り道・・・・



ヤッ・・・ヤバイ!前回と最後のシチュエーションが被った!!

でも夕暮れとか好きです^w^カッコいいです!

最近夕暮れとか見て無いな―――・・・・。

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