卒業
卒業まであと十一日。
今日、そう言われた。
「一日一日を大切にしましょう」
お決まりの言葉を先生からきいた。
けれど、そんなお決まりの言葉でも心に響いた。
この三年間は辛かった。
けど、思い返してみれば楽しいこともたくさんあった。
友達作りに大変だった一年生。
本当に気が合う子は誰だろう?
と考えて、答えが出なかった一年間だった。
心から楽になれる友達は見つからないまま、
だけど、一年生よりは楽しかった二年生。
無視されて、悪口言われたり、
舌の手術をしたりした一年だったけど、
私のことを思ってくれる人もいるんだ、と気づけた。
それは私を支えてくれる友達がいたから。
そして、私の人生を変えた三年生。
七年ぶりに担任の先生が女性になった。
悩み事や嬉しいこと、恋愛のことも話したりした。
私の中では一番好きな先生。
素晴らしい方だった。
いつも一緒にいて私を支えてくれる友達がやっとでき、毎日充実していた。
一緒に毎日帰った友達、休み時間いつも一緒にいた友達、暇があれば喋っていた友達。
たくさんのいい友達ができた。
そして、みんなかけがえのない人たちとなり、大好きだ。
班のメンバーも毎回いい人で、毎日楽しかった。
辛いことも悔しいこともいちだんと多い一年だったけど、
その倍に楽しいことや嬉しいことがあったから、忘れられた。
中学校に入って初めて彼氏ができた。
緊張してたけど、なんだかんだいって楽しかった。
それに、あんなに私のことを想ってくれた人は初めてかもしれない。
全てがいい思い出の、最後の一年だった。
そんな私ももう卒業。
共に歩んできた仲間と、お別れ。
別れは始まり、だなんていうけれど、やっぱり寂しいものは寂しい。
私を支えてくれた全ての皆さんに、感謝です。
私は幸せ者でした。
あと十一日、もう少し幸せでいさせてください。
この三年間はこれからも私の心の中で、生き続けます。
実話です。
三年間を振り返ってみました☆
私の人生も捨てたもんじゃないな、と思いました。