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終業式に向けて

翌日の放課後


黒雲「それじゃあ皆、生徒会活動を始めよっか。」


透真「今日はなにするんだ?」


黒雲「今日は昨日言った通り終業式の準備だね。」


彩姫「具体的には?」


黒雲「話す担当の決定と担当の先生への確認だね。」


時雨「始業式では彩姫先輩、入学式では黒雲先輩が話してたから次は弥一先輩?」


弥一「そうだな。」


黒雲「そうだね。」


彩姫「じゃあ2学期の始業式終業式は透真と時雨だね。」


透真「そうだな。」


弥一「それじゃあ台本作っとく。」


黒雲「よろしく。」


弥一「内容はざっくりどうする?」


彩姫「1年生学校に慣れたー?って聞くのと皆お疲れー!ってのと夏休み怪我に気をつけてねってのがあればその他の内容はざっくりで良いよ。」


弥一「オッケー。」


透真「それで担当の先生は誰?」


黒雲「今回は校長先生とうちらの顧問の〇〇先生とうちの担任の□□先生だよ。」


弥一「校長先生と〇〇先生はいつも通りだな。」


時雨「それであれば黒雲先輩と彩姫先輩がそれぞれ行って校長先生は私と透真君で行ったら良さそうですね。」


彩姫「それが一番効率良さそうだね。」


透真「どんな内容で行く?」


黒雲「今回の終業式の担当の先生になっているので台本の準備をホニャララ先生方と一緒にお願いします。みたいな感じで良いと思う。」


時雨「わかりました。」


彩姫「雲ちゃんはどっち行く?」


黒雲「どっちでもいいなら私は担任の方行くよ。彩ちゃんはそれでいい?」


彩姫「オッケー。それならみんなすべきことも決まったし、各自がんばろー。」


「「「「お~」」」」


そうして担当を決めて私たちは各自行動を開始した。




黒雲(それじゃあ担任の先生を探すところから始めよっか。多分うちらの学年のフロアかどっかの研究室にいるでしょ。)


そんなことを考えながら私はぶらぶらと校舎内を歩く。


黒雲「えーっと、うちの学年フロアにいないってことだし研究室を探すか。って言っても全科目分あるからな。聞き込みしつつさーがそっと。」


クラスメイト「あっ、月影さんじゃん。どうしたの?」


黒雲「えっとね、うちの担任知らない?」


クラスメイト「学年フロアは?」


黒雲「もう見たよ。」


クラスメイト「それなら、国語科研究室にでもいるんじゃない?」


黒雲「ありがとう。」


クラスメイト「じゃあねー」


黒雲「また明日。」


黒雲(先生がどこにいるのかわかりやすくするシステムとかほしいな。)


同刻


彩姫「さて、顧問の□□先生は2年の担任だから2年フロアから探そうかな。」


そんなことをつぶやきながら生徒会室を出ると、生徒会室前の廊下から一人の人が歩いてくる。


美羽「こんにちは。月乃先輩。」


彩姫「こんにちは。生徒会室の前まで来てるけど、生徒会メンバーの誰かに用でもあった?」


美羽「まあ、少しですね。ただメンバーってわけではなくて、投票箱に。」


彩姫「そういうことね。」


投票箱とは生徒会室前に設置している要望を書き入れる箱である。


美羽「月乃先輩は何か用が?」


彩姫「今から用がある人がいてね。」


美羽「生徒会顧問の□□先生なら数学科研究室にさっきまでいましたよ。」


彩姫「あ、えっと、ありがとね。」


美羽「はい。それでは月乃先輩も生徒会活動頑張ってください。」


彩姫「うん。」


そうして私は綾瀬さんと別れて数学科研究室へと向かう。


同刻


透真「依頼に行くって言っても何も考えずに行っていいんですかね?」


時雨「多分ダメだと思います。」


私たちは校長先生のもとへ行く前に少し相談していた。


弥一「そうだな。司会進行とかだけなら何も考えなくてもいいけど、校長先生はいろいろ話すからある程度方向性だけ伝えといた方がいいかもな。」


先程まで台本を書くためにタブレットとにらみ合っていた弥一先輩が顔を上げた。


時雨「なるほど。方向性ですか。」


弥一「彩姫がさっき言ってた方向性とダダ被りは少しあれだけど、方向性的には近いかもな。」


透真「なるほど。」


時雨「それならざっくりと環境が変わった生徒を労う、みたいな感じで良いですかね?」


弥一「そうだな。話題を絞りすぎても話す内容を減らすことになっちまうからそんぐらいで良いと思う。」


時雨「それなら校長室に向かいましょうか。」


透真「わかった。」


数十分後


ガラガラガラー


黒雲「あっ二人ともやっと帰ってきた。」


生徒会室の扉を開けて、透真と雨ちゃんの二人が帰ってきた。


時雨「怖かった。」


彩姫「まあうちの学校の校長先生はちょっと特殊だからね。後で対応の仕方教えてあげる。」


時雨「ありがとうございます。」


透真「とりあえず提示した内容で問題ないって。後は弥一先輩の台本を見てから何をしゃべるか考えるって言ってた。」


弥一「それなら急いで完成させないとな。」


時雨「黒雲先輩と彩姫先輩はどうだったんですか?」


彩姫「二人とも快く引き受けてくれたよ。」


黒雲「うちの担任だけは快くか怪しかったけどね。」


透真「要するに問題ないってことだな。」


彩姫「要約しすぎだけど大体はあってるね。」


弥一「それじゃあこの後何する?とりあえず今日の予定で挙げてた分はもう終わったけど。」


黒雲「それじゃあ、もう時間もそこそこ経ってるしもう解散で良いんじゃない?」


彩姫「私はいいと思うよ。」


透真「俺も。」


時雨「私も問題はありません。ただ、明日からの予定が聞きたくて、」


黒雲「どうしよっか。」


彩姫「明日からは弥一の台本考えながら遊びに行く予定考えるでいいんじゃない?」


弥一「そういや遊びに行くって話もあったな。」


黒雲「ちょっと、私の大切な勉強へのモチベーションの一つなんだけど。」


弥一「そうだったな。」


彩姫「いったんその話は置いといて、みんなその予定で大丈夫?」


黒雲「もちろん。」


弥一「ああ。」


透真「俺も。」


時雨「私もです。」


彩姫「それならもう今日はおしまい。」


黒雲「かいさーん。」


何気ない一日がまた過ぎていく。

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