7話
元神「それではやっていきましょうか」
サイガ「とりあえず、薬草を取ってくるか」
元神「イムの好きな赤い実の近くに生えていましたね」
サイガ「そうか、それでは行こう」
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元神「イムはご飯を食べていますね」
サイガ「別にいいだろ、お前も集めてくれ」
元神「はいはい」一緒に薬草を採取する。
サイガ「これとこれはどう違うんだ?」
元神「根っこの色ですね。赤いのが薬草で黒いのが毒草です」
サイガ「毒草の使い方はどうするんだ?」
元神「用途はあるみたいですが、粉末にして飲ませたり、使いようによっては薬にもなるみたいですね」
サイガ「今俺が食ったら危ないか?」
元神「即死でしょうね」
サイガ「毒耐性でもあればいいと思ったのだが」
元神「それでは一回試して見ましょう」
サイガ「どういうことだ?」
元神「ちょっと待っててください」立ち上がりイムを連れてくる。
サイガ「どうするつもりだ?」
元神「イム、この毒草を消化してください」
イムは毒草を呑み込む。
サイガ「イムに食わせてもいいのか?」
元神「スライムは可能性の生き物なんです。見ていてください」
イムが苦しんでいるように見える。
サイガ「本当に大丈夫か?」
元神「もう少しです」
イムの体が黄色になる。
元神「もう大丈夫です。スライムポイズンで新たに毒耐性と毒合成が可能になります」
サイガ「イムお前はすごいな」サイガの足の上に乗っかる。
元神「これであなたも毒耐性を身につけたようなものです」
サイガ「なるほどな。薬草を食べさせたらどうなるんだ?」
元神「そういえば見たことがないですね…」
サイガ「イム、お前薬草を食べられるか?」
イムはサイガの手にある薬草を呑み込む。
元神「色は戻りましたがハイスライム、ヒールが使えるようになっています」