3話
サイガ「なるほどな。納得した」
元神「そういうことです。なので直接戦闘以外のことを考えなければなりません」
サイガ「とりあえず、そのスライムとやらを見に行ってみるか」
元神「ちなみに死んでしまっても何もできないので気をつけてくださいね」
サイガ「あぁ、気をつけよう」
村を出て周りを散策しているとぴょんぴょん跳ねている物体を見つけた。
サイガ「あれがスライムか」#深淵の眼力を使い、能力を見る。
元神「スライム、Lv3、能力が粘液体と消化ですね」
サイガ「普通にしたら勝てないな」
元神「好物はまだわからないですね」
サイガ「この能力も弱いな」
元神「あなたの能力次第ですよ。あなたの能力はあなたが強くないと真価を発揮しない」
サイガ「そうか、俺のせいか」
元神「生態調査と行きましょうか」
サイガ「そうするしかないようだ」
元神「私は食べられそうなものをとってきますので、調査お願いしますね」
サイガ「仕方ない」
―
元神「何か気づきましたか?」
サイガ「あぁ、あいつが何も食べないことに気づいた」
元神「そもそも食べるという行動を取らないのでしょうか」
サイガ「わからん、まだ2時間くらいしか経ってないからな」
元神「それでは適当に食べさせてみましょう」
元神がスライムの死角外から木の実などを投げ、隠れ様子を見る。
サイガ「俺らの食事は?」
元神「大丈夫です、別で取ってあります」ポケットから木の実と一緒に笑顔を放る。
サイガ「よくできた神様だな」もらった木の実を頬張る。
元神「よく言われます」
サイガ「あいつは赤い実が好きみたいだな」
元神「それじゃ一緒に取りに行きましょうか」
サイガはスライムにバレないように立ち上がり、元神と赤い実を取りにいく。
サイガ「そういえば名はなんというんだ?」
元神「名と言いますとシンノウ・サイガのようなモノでしょうか」
サイガ「あぁ」
元神「私たち神は特別な名など無く、崇めるものが勝手に名をつけます」
サイガ「それじゃ俺が名前をつけていいのか」
元神「心配です」