26話
元神「流動的なイムが鎧をつけるとは何事かと思いましたが…」
サイガ「流動的なだけで形を形成できないわけではない。鎧に体を這わせれば人間のような動きができるわけだ」
元神「それにしても3mくらいの鎧…よく作りましたね」
サイガ「これでイム自身も強力な戦闘要員だ」
元神「私たちがいらなくなるのでは…」
サイガ「素早い動きはできない。細かい作業はできない。意外と不便な部分も多いんだ」
元神「小さい鎧を作ればいいのでは」
サイガ「…」
元神「…」
―
「助けていただいて、ありがとうございます」
「…」
「あの…」
「…」
「あの…」
「…」
「あの!」
サイガ「そいつは口を聞けないんだ」
「それなら最初から言っていただければいいのに…」
サイガ「少し面白いと思ってな」
「人が悪い…」
サイガ「それで王家がどうのと聞こえていたが」
「申し遅れました。ガロウ王国第二王女ファナル・ガロウです」
サイガ「サイガだ。こちらは従者だ」
元神「従者です」
サイガ「それで王女様がこんなところで何をしているんだ?」
ファナル「鉱山ラリーを楽しみに…」
サイガ「それじゃあの会場にいたのか…」
ファナル「…あぁ!」
サイガ「気付いたのか」
ファナル「優勝チームの方々でしたか…お一人お見かけしませんが…」
サイガ「テイルスは事情があってな」
ファナル「それであなた方はどちらへ?」
サイガ「グオン王国に向かう途中だが…」
ファナル「それはよかった!私たちも向かうところなのです」




