2話
サイガ「にしても小せえ村だなぁおい」
元神「初心者の村ですので…」
サイガ「まぁいい、早速能力を借りるぞ」
元神「はい…」
サイガ「俺の能力といい具合にハマるな」
#深淵の眼力…指定したモノの能力等を見ることができ、隠蔽などの効果は無効化される。
サイガ「一般人しかいねぇな」
元神「初心者の村ですので…」
サイガ「仕方ねぇ、ここでできることをするか」
サイガは村の中心へ歩いていく。
サイガ「ここを買うのにはいくらかかる?」
元神「買うという定義であれば買うことは不可能だと思います。金銭面的な部分でもお金は持っておりません」
サイガ「なんでだ?」
元神「神は食事睡眠などはしません。よって金銭を必要としないのです」
サイガ「それじゃ俺は文無しか?」
元神「そういうことになります」
サイガ「そうか、それじゃ金を集めなければならない。金を集める方法は何がある?」
元神「方法は何通りかございます。お手伝いをして対価に何かをもらう、依頼で対価をもらう。が一番いいのでは無いでしょうか」
サイガ「なるほどな、普通すぎてタメにもならん」
元神「そう仰ると思いました。村街でどこかしらに掲示板があります。そこへ依頼等が貼られているのでそれを確かめていただくとそのところの特徴がわかってよろしいかと」
サイガ「まずそれを見にいくか」
―
サイガ「この依頼とこの依頼は一緒か」
元神「ということはこの村はこれが主な原因で困っている様子ですね」
サイガ「他にも細かいものもあるが、同じような依頼が3つあるってことはここの問題を解決するならこいつを叩くといいんだな」
元神「そうですね、これが居なくなれば根本は解決しますね」
サイガ「ちなみにここに書いてある、スライムってなんだ?」
元神「最初の村特有の雑魚キャラみたいなモノですね、たまにとても強い個体もいるみたいですが」
サイガ「なるほどな、だが雑魚キャラならここにいるやつでも倒せるんじゃないのか?」
元神「倒せたら依頼は出ていませんよ。ちなみに今のサイガ様でも一撃で死ねますね」
サイガ「俺は強くなったんじゃないのか?」
元神「あなたは強靭な肉体ではなく私と取った」