18話
サイガ「ラチナまではどれくらいかかるんだ?」
元神「そうですね…あの山見えますか?」
サイガ「ああ、霞んでて頂上は見えないが」
元神「あそこの麓です」
サイガ「あそこまで歩くのか…?1ヶ月じゃ済まないんじゃないか…?」
元神「そこでケルちゃんです」
サイガ「こいつに乗るのは無理だろ?」
元神「ケルちゃん力はあるんです」
サイガ「乗り物を引かせるのか」
元神「そういうことです!」
サイガ「その乗り物は?」
元神「探していたら壊れかけていた馬車を見つけました!」
サイガ「それで?」
元神「直せばいいんじゃないですか?」
サイガ「そんな簡単にできるわけ…」
―
元神「さすが上級装飾能力…完璧ですね!」
サイガ「この剣を大工で使うなんてな…」
元神「切れ味が鋭くてよかったですね!」
サイガ「はぁ…」
元神「ささ、乗ってラチナまで行きましょう!」
サイガ「こいつにそれほどの力があると思えんのだが…」
元神「やってみないとわかりません!」
サイガ「それもそうか…」
―
サイガ「…」
元神「…」
サイガ「歩いたほ…」
元神「ケルちゃんが頑張っているんです。見守りましょう」
サイガ「目を背けているのはお前な気がするが…」
元神「き、気のせいです」
サイガ「イム、あいつの手伝いをしてきてくれないか?」
元神「イムがいるからって…」
サイガ「イムが新しいスキルを覚えたのを知らないのか?」
元神「え?えーっと“強化”?普通では?」
サイガ「簡単にいうと、体に纏わりついて身体強化を促すんだ」




