【第9話】アフロの神様、地球にやってくる
茜とカッパ達が話をしていると、どこからかはわからないが、スーッという音が近付いてくる。それは一瞬の出来事で、小屋全体が明るく光り、3人は手を目の前に出し、光をさえぎった。目を閉じていた3人がゆっくりと目を開けると、部屋の真ん中にアフロの男が立っていた。
「なんだ、この小さい部屋は」部屋を少し見回し男は言う。
「え?何、このアフロマン。どこから現れた!?」カッパが身構えながら言う。
「誰がアフロマンじゃ!神様です!か・み・さ・ま!」アフロとヒゲを揺らし神様は言う。
「いやいやいや」宇宙人はそう言いながらカッパと茜と目を合した。
「あ、この人仙人じゃないか!?」カッパが叫ぶ。
「あ!そうかも!サイン下さい!」宇宙人のテンションが上がる。
「うぇぇぇい!うるさい!黙れっ!」神様も大きな声を出す。
「あーもう!何が何だかわからない!カッパに宇宙人にアフロの神様!」茜は混乱している。
「アフロアフロうるさいな。この髪型はビッグバンの影響でなったの!ボン!ボン!って」アフロを柔らかく触りながら神様は言う。
「えー。なんか嫌だな。アフロの神様」カッパは腕組みしながらアフロを見ている。
「どう思う?」宇宙人は茜に聞いた。
「え、いやまぁ、確かに神様にアフロのイメージは無いですけど」茜は答える。
「いやいや、お前ら神様見た事無かったでしょ。イメージで喋られてもさ」
「確かにイメージでしか神様は知らないけど、あなたはただ見た目が愉快なおっさんだからね」カッパは半笑いでカッパは言った。
「いいよじゃあ。もう、証拠見せるから!神様っていう証拠見せるよ!んえい!」
神様が杖を頭上に上げカッパに向けて降り下ろすとカッパは柔らかい光に包まれた。その光がだんだんと上半身に集まり、光の強さが増していく。そして、光はカッパの頭だけを包むまでに集約されると、強く一瞬輝いた。
全員が眩しさに目を閉じ、ゆっくりと目を開く。
「アフロになってる!」宇宙人と茜はカッパの頭を見て同時に叫んだ。
その声を聞いてカッパは両手で頭を触ってみた。「皿が・・・僕の皿が!カッパじゃ無くなってしまったー!」
「どうだ!信じたか?これくらい余裕で出来るんだよ!次にアフロになりたい奴はどっちだ?」神様はニヤリと笑う。
宇宙人はカッパの元へ駆け寄りアフロを引っ張った。
「痛い痛い痛い!」カッパが叫ぶ。
「全然取れない!」宇宙人が茜に伝える。
「やっぱり地毛なんだ」茜もカッパの近くへ駆け寄る。
「ちなみに、その髪型はワシの意志以外ではどうする事も出来んぞ!」集まっている3人に向けて神様は言う。
「神様信じます!」
「私も!」
宇宙人と茜は神様に深々と頭を下げた。
カッパはそんな2人を見ながらアフロに手を突っ込んだ。触った感じだと硬い感触があり、アフロの中に皿は残っているようだった。カッパはなんだか少しホッとした。
今回も読んで頂きありがとうございました!




