【第24話】宇宙間戦争規定違反
神様は少し考えた後、ロマンスに向けて口を開いた。「お前、自分はどうなってもいいと言ったな?」
「あぁ、言った」
「ならば、その星1つ、我が宇宙に移動させよう」
「おお!本当か!」ロマンスは目を見開いた。
「しかし、それは宇宙間戦争規定に反するのでは」天使は心配そうに神様に言った。
「戦争?そんなものワシらはしておらんぞ。なぁ、ロマンス」
「え・・・?」
「でも、ここにロマンスからの宣戦布告の証明が」天使は用紙を取り出し神様たちに見せた。
「そんなものはなかった」神様はそう言うと手で紙を破る仕草をした。すると、その動きに合わせて天使の手も動き、天使が持っていた紙は縦に破れた。
「そんな強引な!」天使は破れた紙を見ながら言った。
「そして、ロマンスはまだ神の力を失っていない。神様同士での同意があれば、宇宙間での星の移動は認められておる」
「こんなのめちゃくちゃですよ!裁判にかけられるかもしれませんよ!」天使が訴える。
「そもそも、デビールが何の宣言も無しに戦争を始めおったんじゃ。先に戦争規定を破ったのは奴の方じゃ」神様は余裕のある表情で天使に言った。
しばらく天使は無言で考えていたが、溜息をついて口を開いた。「本当にいいんですね。どうなっても知りませんからね」
神様は何も言わず少しほほ笑みながら頷いた。
「わかりました。では、お2人ともこちらにサインをお願いします」天使はそう言いながら紙切れを出した。神様とロマンスはそれぞれ、その紙に手をかざした。すると紙に文字が浮かび上がった。カッパと宇宙人は口を開いたままその光景を凝視していた。
「確かに。では、私は早急に星の移動をしてまいります」サインを貰った天使は滝の上の方を見て、そちらに向けて1歩踏み出すとスッと消えた。
「よし、あいつなら数分で終わらせるだろう・・・。ロマンス、では、次はこちらの願いを聞いてもらいたい。お前にしか出来ん事じゃ」神様は視線をロマンスに向けた。
「ワシにしか出来ない事?なんじゃ?」
ロマンスが疑問を口にすると、神様は指をパチンと鳴らした。すると、茜、石田、竹下、真由美の4人が現れた。
「茜ちゃん」神様は茜に優しく呼びかける。
「え?」急に小屋から移動した茜は、少し戸惑いながら神様の方を見た。
「なんと!」振り向いた茜の顔を見たロマンスは声を上げた。
「そうだ。よく似ておるだろ。お前とワシで取り合った女神デーアに」神様はロマンスの肩をポンと叩いた。
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