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アフロ神の休日  作者: カワホント
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【第2話】アフロの神様、地球行きを決意する

第2話です。毎日投稿の予定です。

宜しくお願いします!

神様は引き出しの中をゴソゴソと探し出した。「あった!」そう言いながら紙を引っ張り出し書かれている文章に目を通した。


「なんですかそれは?」少し遅れて近寄ってきた天使が聞く。


「・・・やっぱりこれだ!じゃーん!」神様は天使の目の前に紙を出し、

受け取った天使は書かれた文章を読み始めた。


「えっと・・・、100億年勤務された貴殿に有給休暇を給付いたします。有給日数・・・1日。少なっ!完全にブラックじゃないですか!」


「そう!私には有給があるのだよ!出られるのだよ!この宮殿から!」そう言うと、神様は部屋の中を軽やかに踊った。


「ダメだ完全に浮かれてる・・・。てか、有給とかどこから支給されるんだ」呆れた目で神様を見つめながら天使はボソッとつぶやいた。


「総務だよ」


「総務?そんなのあるんですか」


「まぁそんな事はどうでもいいじゃろ。とにかく、ワシはここから出られるんじゃよ!」踊るのをやめた神様は天使の方に近づいていく。


「はあ。でも、どこへ行かれるんですか?」


「そこなんだよなー。何かいい事ないかなー」そう言いながらも神様の口調は明るく、明らかにテンションが上がっている。


「では、普段私達が遊んでいる所へご案内しましょうか?」


「嫌じゃ!何でお前達と同じレベルで遊ばなくちゃいけないんだよ!ワシは神様だぞ!バーカ!」


「あ、そうですか」


「大人か!もっと、こう、感情出して来いよ!ハイテンションでいきたいんだよワシは!」


「はぁ。すみません。ではどうされますか?地球でも行かれますか?」窓のそばまで歩き、地球の方角を見ながら天使は言った。


「地球?」神様も同じ方角を見る。


「はい。あまり大きくない星ですが文明は栄えておりますし、ゴッド様が最後に見られてから40億年ほど経っていますので新鮮に楽しめるかと」神様の方に振り返り手を前に組んだ。


「なるほどな。地球か。様々な願いが飛んできておるわ。確か派遣している天使の報告によると、人間という生物がいるな」神様も窓際まで移動して言った。


「ええ。彼らはなかなか知能も発達しています。ここ数百年での成長は凄まじいですね。この機会に地球人と少し会話されてはどうでしょう」2人は窓際に並び外を眺めている。


「会話?ワシが地球人と?」天使の方を向き神様は聞く。


「普段は我々と会話する事しかありませんし、たまには違う者と話をされるのも面白いのではないかと」天使は真っ直ぐ前を向いたまま言った。


「うーん。そうじゃな。悪くないかもしれん」神様はまた視線を窓の外に移す。


「では地球に行かれますか?」


「うむ。地球に行く。久々に楽しい思い出が作れるかもしれんからな!」


「わかりました。ではこれを」天使は有給の通知書を神様に手渡した。


「よし、さっそく準備をするか!留守を頼むぞ!」


「はい」



神様が扉に近付くとゆっくりと扉は開き、彼は部屋を出ていった。神様が部屋を出たのを確認すると、天使は神の椅子に座ってみた。硬くもなく柔らかくもなく、絶妙な座り心地である。しばらくの間天使はその感触を楽しんでいたが、すぐに慣れ、飽きてしまい彼も部屋を出た。


有給休暇の申請が受理された神様は、お気に入りのオイルを髭になじませ、部屋着から神御衣に着替えた。前に着たのがいつか思い出せないくらいであったが、そんな事はどうでもよく、神様は期待に胸をふくらませ神の宮殿を飛び出していった。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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