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第6話 魔法屋開店します!

母に魔法屋を開きたいと打ち明けてから2ヶ月ほどが経った。

外の気温もすっかり冷えていた。


そして、今日はついに念願の魔法屋が完成したのだ。

家の隣にくっついた不格好な小さい小屋のような感じだ。

初めて家建てたし、まぁこんなもんだろう。

建築士に依頼する金もないしな。

正直魔法を使えばもっと早くできると思ったが、思いの外時間がかかってしまった。


なぜなら、伐採した木を乾燥させたり、それを家まで持ち帰らないといけない為、その魔法を開発していたからだ。


木の乾燥は、『ドライ』の魔法を作ってみたが、急激な乾燥に木が変形してしまったり、色々試行錯誤した。

また、乾燥した木を綺麗に加工したり、持ち歩く為に収納魔法まで開発してしまった。

この収納魔法を作るのに2〜3週間程かかってしまったのだ。

しかし、我ながら使い勝手が良く、今後も多用しそうな魔法となったので、個人的には満足している。



店が出来たので、次に売る魔法と価格設定を考えないといけない。

正直高値で売ってもこの辺の人は買ってくれないので、比較的安めに売ろう。

また、売る魔法はどんなのが良いかお母さんと相談してみよう。


「ねぇ、お母さん」


「ん?なに?」


「お母さんはどんな魔法があったら、便利だと思う?」


「そうねぇ…例えばただのウォーターじゃなくて、ジョウロみたいに広範囲に水を撒ける魔法とか?」


なるほど、農業に役立ちそうな魔法かぁ。


「あ、お湯出せる魔法とかもあったら便利そうじゃない?お風呂とか!」


母親は生き生きと答え始めた。


「なるほど!お風呂か!じゃあ、洗濯とか食器を洗う魔法とかもあると良いかな?」


「それいいわね!」


取り敢えず、今出た魔法をまずは開発する。


「まずは水を撒く魔法…」


うーん、ただ水を撒くだけの魔法じゃ魔力切れを起こしかねない。

雨を降らせる魔法にするか…。

うちはともかく、他の村人の畑はそこそこ大きかったので、正直魔力操作に慣れてない村人では使いこなす事ができなさそうな気がした。


「一旦水撒き魔法は置いといて、お風呂の魔法を作ろう!」


----------------

詠唱=『お風呂の水を出す』

効果=42℃の水を出す。

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こんな感じでいいかな?

試しに桶に出してみた。


『お風呂の水を出す!』


すると、少し熱めのいい感じのお湯が出た。


「よし、これを魔導書…魔導板に書いてっと…」


こうして、着々と魔導書(魔導板)を作って行った。


「価格は…取り敢えず1000ペルで様子見てみようかな」


値段も決まり、店内に作った魔法板を並べた。


「よし、明日から開店だ!!」

第6話をお読み頂き、ありがとうございます。

もし面白い、続きが気になる等ありましたらブックマークや評価を付けていただけると大変励みになります。


次回の更新予定は、8月28日の18時を予定しております。

よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] お湯を出すんだから魔法も「お湯」で良い様な?
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