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第2話 記憶

目覚めてから約1ヶ月が経った。

母親はすっかり元気になり、枯れた畑を手入れしている。


僕は毎日商業地にある図書館に通っていた。

何故なら文字の勉強をしようと思ったからだ。


前世の記憶によると僕はプログラマーと呼ばれる仕事をしていて、日本語と英語を使っていた。

そして、この魔導書に書かれた文字を見たところ、プログラムのコードに似ていた。

きっと、魔法もプログラムのように発動していると思った。


しかし、図書館に行って愕然とした。

魔導書に使っている文字は古代文字だった。

そして、古代文字についての本は全く置いていなかった。


そこで、古代文字の歴史について調べるために現代の文字を覚えようと思ったのだ。

今では大体覚えて本を読めるようになった。


今日は魔法の歴史や古代文字に関係する本を読んだ。



そこから分かったのが、そもそも魔法は魔導書を使わなくても古代語を唱えれば使えるとの事。

しかし、500年近く前にあった魔王との戦いで古代語が滅びる事となったと言う。


古代語がどのように生まれたかは記録にないので分からないが、500年前までは古代語がわかる魔法使いがいたようだ。

しかし、魔王戦の際に少しでも戦力を上げるために識字率が低い農民も戦えるように作られたのが魔導書や魔道具だった。


そして魔王戦が終わり、残った魔導書を今の貴族が管理している。


魔導書は簡単に言うとソフトウェアだ。

『コネクト』と唱える事で、自身の身体に魔法陣(魔法のプログラムコード)をインプットして、決められた呪文でその魔法を起動すると言う仕組みだ。


魔導書を一から作ろうとすると、古代文字を知らなきゃ話にならない。

しかし、現代で古代文字が分かる人はいない。

そうなるとまずは、他の魔導書の文字も見てみないとなぁ…。


そう、魔法は高い。

母親が買ってくれたウォーターは、どうやら一番安い魔法だったようだ。

この王国は水を司っているので、水系の魔法が他の国より安く買えるとの事。

それでも1つ1万ペル…。

あれから調べたけど、どうやらうちの約1ヶ月分の収入だそうだ。

買わずに魔導書の中だけ見せてもらうのも無理そうだな。

取り敢えず、今日は一旦家に帰るか。


第2話をお読み頂き、ありがとうございます。

もし面白い、続きが気になる等ありましたらブックマークや評価を付けていただけると大変励みになります。


次回の更新予定は、8月14日の18時を予定しております。

よろしくお願いします。

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