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END’S World  作者: 明日の夜明け!
プロローグ
6/17

第五話、消えた少女

(o_ _)o読んで頂き感謝っす!

 重傷の榊を抱え、ひとまず路地裏から飛び出すと、完全武装した警察隊が待ち構えていた。


「両手を頭へ、腹這いになれッ」


 発砲体勢になっていた警察隊が、警察官である2人を確認し、駆け寄って来る。


「どういう状況だ?」


 警察隊の一人が尋ねる。


「鉈を持った大男が、他の警察官達を…!」


「何だと!?各員突入しろ!!」


 警察隊が雪崩込むようにして、路地裏へと突入。


 いくら、相手が強かろうと、数十人の完全武装した警察隊には勝てないだろう。


 路地裏では、警察隊がそれぞれ配置に付き、大男を捜索していた。


 しかし。


「いない…?」


 一際大きな鉈のみが残され、容疑者と思われる大男は、発見出来なかった。


 ※※※※※


 ーー東京都市警察署、署長室。


「とんだ恥知らずだ!!全く…」


 小太りの男、東京都市警察署長は、榊とキリスの2人を怒鳴り付ける。


 キリスは、不服な態度で署長を見つめ、榊は、折れた左腕を吊っていた。


「これを見ろ!!」


 署長から投げ渡された新聞をキリスが手に取ると、そこには、


【東京都市警、犯人を取り逃がす!!】


 と、大体的に取り上げられていた。


「確かに、私達はあの場で犯人と交戦しました。ですが、決して逃がした訳では…」


「言い訳するな! 他の警察官も死んでいるがな、貴様らがおめおめと逃げたせいでこうなってるんだぞ!!」


 あれ程、人間離れした相手を、警察官2人で対峙して生きて帰っただけでも賞賛に値するものだろう。


 この2人以外、犯人を見ていないのだから、何とでも言える。


 署長が腹を立てているのは、自らが築き上げた地位を危うくされた。


 たったそれだけの事だ。


 署長は、いっそのこと、榊達も死んでくれた方が自分のせいにならないと思っている始末。


「貴様らの顔なぞ見たくもない!! 処分は、後で伝える!!」


 署長に締め出されたのだった。


「あの少女の事、言わなくて良かったのか?」


 自販機前の前で、榊はコーヒーを購入する。


「言ったって、信じる訳がないじゃない。女の子が容疑者と戦ってましたって?」


「それもそうだな…にしても、一体何者なんだろうな」


「これからどうする? あの署長なら免職にするわよ。良ければなんだけど…榊?」


 キリスが振り返ると、榊が手を挙げながら立ち去っていた。


「もう…」


 キリスは、ぷくっと頬を膨らませた。


随時、更新するっす!

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