第二話、現場
第二話を投稿させて、もらうっす!!
俺の名前は、榊・フォードレッド。
この世界についての余談だ。
2025年、世界は大きく変貌を遂げた。
原因不明の大災害が起こったのだ。
地震や津波なんて比べ物にならないほどの災害だった。
世界各地で、突如、空へ大きな穴が空いたかと思いきや、空間ごと大陸が消失するという災害だ。
日本であれば、関西地方が丸々消失した。
これを、次元大災害という。
その3年後、消失したはずの大陸は、荒れ果てた廃墟都市として出現した。
行方不明者は、4千万超。
生存者も確認されているが、具体的な公表はない。
現在である2060年には、だいぶ整備されて人も住んではいるが、化け物も出現するようになった。
次元生命体。
倒す事に成功はしているものの、構造は一切不明だ。
平和とされた日本でも、次元生命体が出現した事により、各地には軍隊が駐屯し、地方は【エリア】と呼称された。
そのせいか、日本人だけでなく、俺のようなハーフもだいぶ増えたらしい。
現在の日本は、警察官も武装し、治安はあまり良いとは言えない。
街中で銃撃戦なんて珍しくもない。
出現した空間の奥底には、未知の文明があると言う科学者もいる。
そんな事は、こんな世界で生きる人達にとってはどうでもいい事だ。
生きるのに必死なのだから。
※※※※
俺は関東エリア、東京都市警所属。
巷で世間を騒がせている【連続バラバラ殺人事件】を捜査している。
警察官になって、4年。
24歳でこんな事件を捜査するとは夢にも思わなかった。
今回の事件現場は、多摩川の河川敷だ。
現場保存をしている先着警察官から、状況を聞き、遺体を確認する。
「これで…8件目か」
この事件で殺されたのは16人。
全員が四肢をバラバラにされて、放置されている。
バラバラにするなんて、かなり猟奇的だ。
とても人間業とは思えない。
被害者に繋がりはないが、共通点は恋人同士であることだ。
しかし、殺害動機は不明。
カップルを狙うキチガイだろうと言われているが……。
「榊巡査、凶器が投棄されていないか、付近を軽く見て来て」
キリスが俺に命令する。
「あいあい、キリス巡査部長様っと」
俺がからかうと、キリスは怒鳴る。
「早く行きなさい!」
キリスは早くも昇任した。
本当に凄い奴だ。
俺は河川敷を他の警察官と一緒に凶器を探す。
こんな簡単に見付かるのなら苦労はしない。
すると、身に付けていた無線機が鳴る。
『東京都市警本部から各員へ! 府中市において殺人未遂発生! 付近、警察官は至急現場へ急行して下さい!』
無線が鳴り響く。
現場から近い…。
俺は走り出して、パトカーに乗り込むと、キリスが飛び乗って来た。
「早く行くわよ!!」
「あいよ!!」
俺はサイレンを鳴らして、現場へと急行する。
『こちら…府中市警察隊…応援を…ぐわッ!!』
パトカーに搭載されている無線が悲痛な叫び声とともに途切れる。
「こちら、都市警35号車! 現場へ急行する!」
俺は無線で報告しながら、ハンドルを切る。
「しっかり掴まってろよッ」
緊急事態らしい。
俺はフルアクセルで、街道を走り抜けて行く。
着いた先は路地裏。
腰に装着している自動式拳銃を抜き、路地裏をキリスと覗き込み慎重に足を踏み入れる。
先着していた警察官達は、惨殺されていた。
バラバラ殺人と同様、四肢が切断されている。
「何よこれ……」
キリスは衝撃のあまり、口元を抑える。
俺だって死体は慣れてないし、正直怖い。
2人で萎縮してしまえば、この先に待っているものに対応出来ない。
逃げる訳にはいかないさ。
1人の人間である前に、警察官なんだからな。
書き方は見よう見まねと色んな作品読んで勉強してるっすけど中々難しいっす!!




