お城の風の童神(わらべがみ)
松下妙(まつした たえ)は熊本に住む女子高校生。二〇一七年四月の熊本地震で自宅のマンションが被災し、避難所となった小学校の体育館で、母との生活が三ヶ月も続いていた。
真夏のある日、熊本城の崩れた石垣から人の形を描いた石が見つかった。
妙がその絵に触れた瞬間、突風が吹きつけた。それ以来、石に封じられていた風の精霊の孫四郎(まごしろう)が傍にいることになった。
孫四郎との共同生活のなかで、妙は様々な経験を重ねていく。孫四郎のせいでトラブルになったり、一方で助けられる時もあったが、実は孫四郎には秘密があった。
真夏のある日、熊本城の崩れた石垣から人の形を描いた石が見つかった。
妙がその絵に触れた瞬間、突風が吹きつけた。それ以来、石に封じられていた風の精霊の孫四郎(まごしろう)が傍にいることになった。
孫四郎との共同生活のなかで、妙は様々な経験を重ねていく。孫四郎のせいでトラブルになったり、一方で助けられる時もあったが、実は孫四郎には秘密があった。