平成のダンタリオンの書架について
私の命の灯が消える前に記しておきたいと思い、ここに綴らせて貰います。
私が遭遇した、出会ってしまった壺の中の天について。
始めに、私が出会った壺中天は、図書館の形でも書架の形でもなく、悪魔が管理しているわけでもありませんでした。
美味しそうな食べ物が出てくる訳でもなく、人に摩訶不思議な力を授けてくれるものでもありません。
私が期待していたのはそうですね、過去を変えられる力でしょうか。
これを読んでいるあなたもきっと、いつかはそう言った力が欲しくなるでしょう。存在崩壊しないように頑張ってください。
早速本文を綴っていきたいと思います。
今から6年前に私はあるものを買ってもらいました。
スマートフォンです。
パズドラがとても流行っていましたね。
エンシェントドラゴンナイト全盛期の話だと思っていただけると幸いです。
イフリート全盛期ではありません。
今時、携帯電話を契約すると大体インターネット回線も繋げますよね。
察しが良い人はもうここで私が何をしたか、想像できたと思います。
そう私は自分自身の名前をインターネットで検索しました。
私の名前は同姓同名がいないような漢字を使われています。
同姓同名がいたとしたらそれは読み方での話です。
それほどな名前を自身がしていたら検索してみたくなるのがさがでしょう? きっとさがです。
それにこれを読んでいるあなたも興味本位で自分の名前も検索したことがあるでしょう。
大丈夫です。知っています。分かっていますよ。
Twitter等で自分の悪口が書かれていたのでしょう。
今となっては浅はかですよね。
古き呪いは見られないことを絶対厳守してますけれど、現代の呪いは見てしまった時点で成立してしまうのですから。
遠まわしって怖いですよね。まあ、直接悪口を言われるのも嫌ですけれど。
直接悪口を伝えられる人は脳の螺子が足りないのでしょう。
私が自分の名前を検索した時、出てきたのは自分の名前のサイトでした。
下の内容が少し閲覧できる箇所には、私と同じ読み方か壱音ずれている人の名前が書かれていました。
気になりますよね、そのサイト。気になったのです。クリックしたのです。
出てきたものは、自身がいつどこでどのように生まれて、どのように死んでいくことまでが綴られていました。
読むというよりも記録が自身の中に入り込む、そんな感じでした。
怖くなった時にはもう遅かったです。
私は私の記録を知ってしまったのです。
確証が欲しかった、当時の私は確証が欲しかったため、してはならないことをしてしまいました。
友人の名前を検索してしまいました。
出でるそのサイト。
確証を求めて私は当時仲の良かった5人の記録を手にしてしまったのです。
例えるならそうですね、約600年間生きたということです。
他人の他人への愛情、憎しみ等々を知ってしまったのです。
どう償えと? どう抗えと?
少しは抗ったのですよ?
でも現実は残酷で、したくもないのにやりたくもないのに、私の人生は記録をなぞるだけ。抗っても無為なのです。
それでも最近良いことがあったのですよ。
車に轢かれて、負わないはずの記憶障害を負いました。
何故追わないはずの記憶障害を負ったのか、それは鬱やらなんやらが重なり合わさって負ったのです。
偶然の産物でしょうか、それとも脳のキャパシティーが行かれたのでしょうか。
なんにせよ私から記録は消え去って下さいました。5人分。
きっと龍の神は見ているのでしょうね、何処かで。
病院で脳をスキャンしてもらった時、バリバリ異常がありました。
体の状況を含めて何で生きているのとさへ言われました。
時間は残り僅かですか私にはしなければならないことがあるのです。
ではなぜこんな文を綴っているのかって? 何故でしょうかね。
電子の海には人が覗いては行けない境界があるのです。
あなたが世界の黙示録や、世界の書庫に出会わないことをわずかながらですが祈っています。
自分の名前を検索するときは自己責任でお願いいたしますね。
write,the dawn god , the blue dragon heart ,,,