私達に冬は要らない【冬の詩企画】
ノンフィクション
私達に冬は要らない
冬は死の季節だ
この世に生きる生命体が
この世に生きる仲間達が
皆、冬の前に倒れていく
為す術も無く消えていく
命は花火というけれど
私は行灯の様だと思う
命の輝きは確かに眩しい
けれどいつもそうとは限らないんだ
暗い暗い冬の夜の前には
命の輝きは儚い 行灯のように静かな光だ
点滅する点滅する
命の危険を知らせる
頭のヘッドライトが
冬の湖に沈んでいく
まずは下半身の付け根から
じわりじわりと迫ってくる
死の悪寒が私を包む
波の音は遠く
ふと見上げた空には満点の星
煌々とする星達が
私の意識を奪うようで
ただ、ただ憎いぐらいに綺麗だった
本作は「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)