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LINKED HORIZON ~異世界とか外国より身近なんですが~  作者: タイロン
第三章 episode8 『Andromedas' elegies』
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episode8 sect26 ”みーつけた!”

 いつもなら部活動に励む生徒たちの掛け声が響いているはずの、午後の体育館。今日は大人たちの罵声が飛び交っていた。怒鳴られているのは学園の教員であり、怒鳴っているのは生徒たちの保護者だった。用意された大型のテレビモニターには遠方に住んでいて急には来られない寮生たちの保護者が招かれていたが、彼らの姿勢も現地に集まった人々と大差ない。かれこれ2時間、マンティオ学園では臨時の保護者説明会はまだまだ終わりそうにない。


 一央市ギルドで行われている『ブレインイーター』の捜索活動に携わって犠牲となった魔法士が20名を超えた。その数字は恐ろしいことに現時点で全世界の累計犠牲者数の5%に達する。5%と言うとやや少なく感じる者もいるかもしれないため補足するが、196もの国と地域が存在するこの地球上において、日本というひとつの国の一央市というひとつの町の一央市ギルドという特定の場所で活動していた魔法士が被害を受ける頻度だけで全体の5%を上回るのである。これを局在的な被害と呼ばずしてなんとするか。

 マンティオ学園の関係者に目を向けても、『ブレインイーター』による被害件数は2件ある。1件目は2年生の焔煌熾がリーダーを務める魔法士パーティーが一央市ギルドで受注したクエストの最中に。このときは幸い死者こそ出なかったが、煌熾はかなりの重傷を負った。2件目は、捜索に協力していた西郷大志だ。彼は知っての通り亡くなっている。

 説明会は、マンティオ学園が2学期から導入したダンジョン実習の継続方針を保護者たちに伝え、議論をするために開かれたものだ。


 仮に一央市ギルドの被害がいまよりずっと少なかったとしても、『ブレインイーター』はそもそもいつどのダンジョンに出没してもおかしくない特殊な生態を持つモンスターであることは周知の事実だ。子供たちのダンジョン実習に対する、保護者たちの不安の声は前々からあった。だが、そこは日本が世界に誇る名門魔法科高校マンティオ学園である。実習中に万が一のことがあったとしても、そのときは魔法士としても折り紙付きの実力を持つ教員たちが生徒たちを守ってくれる約束だった。実際に、ダンジョンでの勝手を知らずに意図せぬ危険行為に至る生徒は少なくなかったし、都度そんな生徒たちは教員らの助けを受けて怪我ひとつなく済んでいる。十分な実績だろう。

 しかし、西郷大志が死んだことでその約束は破綻した。彼はランク5のライセンサーであり、異例の功績を持つ学園長の清田宗二郎や教頭の三田園松吉を除けば、学園の教師でトップクラスの腕利きだった。そんな彼が10人以上の仲間と共に挑んだにも関わらず『ブレインイーター』には勝てなかったのである。


 「だ・か・ら!いまさらあなた方が何度どれだけ本気で子供たちを守るって宣言したってこれっぽっちも信用出来ないって言ってるのがどうして分からないんですか!?」


 『そうだそうだ!』


 それゆえ、親たちがそう考えるのは当然のことだった。

 一央市内での被害が続いたことで事件がニュースの話では夫夫くなり、これまでに蓄積されてきた潜在的不安が一気に表面化しただけのことだ。もはやこれ以降、金輪際ダンジョン実習を行うことは許さないとまで言う者までいるほどだ。常識的に考えて『ブレインイーター』とて永遠に生き続けて無限に人を喰らうわけではないのだからそこまで否定するのは過剰な反応だが、要するにそれだけの反発が生まれているということだ。

 だが、そんな保護者たちの意見を正面から受けてなお、学園側の態度は毅然としたものだった。壇上で一人矢面に立つ教頭の三田園松吉は冷や汗ひとつかく様子もなく厳粛に、悠然と構えていた。


 「私どもは、私どもの存在意義に懸けて、生徒たちの命と、彼らが享受すべき学びの機会を守り抜くと誓った身です。私どもは意志ある彼らから決してその機会を奪うことはしません。そして、奪わせることも。『ブレインイーター』であっても、魔族であっても、天であっても、そして例え、保護者の皆様であっても。何者にもその機会を奪わせはしません。これだけは揺るぎません」


 「まるで我々親が子供たちの敵のような言い草だ!ふざけるな!気持ちだけで守れるものじゃないだろう!あんたらは命を預かる責任を甘く見てる!!子供が死んでしまったらなあ、あんたらが全員責任を取ってどれだけ酷い破滅の仕方をしたって死んだ子は生き返らないんだ、より多くの人間が不幸になるだけなんだぞ!!」


 「仰る通りです。正確には子供たちではありませんが、私自身、過去に幾人もの仲間を戦場で失ってきたから。仇を討ったところで死者は蘇りはしない。残された我々がただ抱えた不快感を晴らしたいがために、晴らすための適切な手段を持たぬために、無意味な復讐と償いを繰り返すだけです。果てにはなにも残りはしません。―――ですから、私どもはなにがあろうと生徒たちを守るのです。意味をもたない負の連鎖の発端を生まないために、全力で」


 「堂々巡りだ。守る力が足りてないから誰も納得しないんでしょうが!」


 我が子の命を守りたい親と、学びに重きをおく学園。言うまでもなく正当なのは前者だろう。命があって初めて学びは成立する。

 だが、急激に不安定化する魔界との情勢を鑑みると、学びなくして命なし、という考えにも一定の説得力が生まれつつある。学校を卒業し、成人し、親元を離れ、庇護を失った若者がどのような理不尽な環境に放り出されるか。必ずしも平和な数年後が保証されないいま、学園の取り組みはある意味で最先端とも言える。

 双方が譲らぬまま、説明会は予定を大きく超過して外は暗くなり始めていた。昨今の学校教育においては保護者の発言力が強まっていると聞くことがある。PTA総会を開いたときには、さながら株主総会のようになるのではないかと想像してしまう。そんな時世にあって、マンティオ学園の強気な姿勢はなかなか異質に映る。

 方針を伝えるだけ伝えて保護者の意見を聞くつもりがないのなら、このような平行線の議論など形式だけ取って早々に切り上げてしまえば良かったはずだ。それをしないくせに、自分たちの意見を曲げるつもりがないということは、集めた保護者たちの同意を正面からもぎ取るカードを隠し持っているということだ。ではなぜ初めからそのカードを使わないのかといえば、答えはシンプル。まだ使えなかったからだ。山札のどこかにはあるカードを手札にはまだ引き込めていないまま、学園は説明会を開始せざるを得なかった。故に、ここまでの押し問答は山札の奥底に眠るそのカードを引くまでの時間稼ぎのようなものだった。


 だが、それもここまでだ。壇上の松吉の元へ1人の教員が静かに駆け寄って耳打ちをした。話と共にメモ書きを渡された松吉はホッとしたように頷いて、再びマイクをオンにした。


 「私どもだけでは心許ないというのは、そうでしょう。『ブレインイーター』はあまりに強い。遭う確率は著しく低いと考えますが、万一遭遇してしまったなら、果たして実力と意志のみで生徒を守り抜けるかも分かりません。しかし、重要なのは実体のない不安に怯えて出来るか否かで悩むことではないのです。やるのか否かであり、そして何度でも言いますが、私どもは生徒たちの学びの機会を守ります。守りたいでも、守れるでもなく、守る仕事をしている。使命のためならばあらゆる手を尽くしましょう。私どもだけでは力不足となれば、然るべきところから力を借りれば良い。マンティオ学園には生徒たちの学ぼうとする志の他に守るべき誇りなどないのですから」


 時代を経て名門ともてはやされるうちにどことなく高潔で誇り高い印象のついて回るようになったマンティオ学園であるが、その創設は異界と接触して無力を思い知った過去の日本人が余計なプライドなど全てかなぐり捨てて魔法を学び、新たな時代に喰らい付くためだったと伝えられている。これは、この学園で教鞭を執る者たちに受け継がれる伝統というやつだ。

 断言する松吉の背後では、ステージの大きなスクリーンが下ろされていた。なんの脈絡か、そこに映されたのは警察の制服に身を包む白髪交じりの男だ。彼の顔、あるいは両肩に四つずつ並ぶ日章を見て、一部の保護者らは松吉の意図に気付いた様子だ。その男は、すなわち警視総監だった。


 『保護者の皆様、こんばんは。警視総監の大坪と申します。清田学園長よりマンティオ学園のダンジョン実習を取り巻く状況を伺いまして、オンライン中継という形ではございますが、急遽お話し合いに参加させていただきます』


 警視総監と言えば警視庁の人間であり、高い立場にあるとはいえ都外のことにそう関わってくるものではない。そんな彼がこの状況で登場するということは、続く話はひとつしかない。

 市民の安全を守る警察という立場から彼は子供らの安全を懸念する親たちの意見こそがもっともだとした上で、画面内に2人の警官を呼び入れた。1人は警察の制帽を被った群青色の短髪の婦警で、もう1人はスラリと背高で育ちの良さそうな男性警官だ。


 「紹介します。皆様から見て右手側が冴木(さえき)空奈(くうな)特任巡査、左が聖護院(しょうごいん)瞑矢(みょうや)特任巡査です。冴木は魔法事件対策課A1班の現副班長、聖護院は今月より同班に仮配属、来月からは正式な配属予定となっております。2人ともIAMOよりランク6の認定を受けており、実績も私が保証します。清田学園長の協力要請を受け、次に予定するダンジョン実習にはこの2人を生徒たちの保護・監督補助員として派遣することを決定しました」


 例えどのような状況にあっても学生たちにとって、学園での経験はいつだって一度きりだ。大人にとっては1年なんて同じことの繰り返しのように感じるものだ。きっと我々のうち少なくない数の人間は、来年も同じ組織で、同じ仲間と、今年と同じような仕事をしていることだろう。だから今年やりにくいことを来年に延期してしまうことにさほど喪失感を感じなくなっていく。

 しかし、学生たちは違う。教師にでもならなければ、ひとつの学校行事を10回も20回も経験することはそうそうない。学生にとって行事というのは一度きりだ。大人の都合で先延ばしにしたら、次はない。特に3年生はそうだろう。

 マンティオ学園の判断も全てが正しいわけではなく、むしろ危うく、決して褒められたものではない。だが、社会情勢や世論のせいにして安易に学生たちの豊かたるべき時間を取り上げるべきではない。その一点において、警視総監はマンティオ学園に同感だった。だから今回に限り、警視庁魔法事件対策課はマンティオ学園に協力することを決定したのだ。


 半ばドラマの登場人物だった魔対課A1班まで駆り出されていて、体育館内は騒然としていた。そんな中で、松吉が再びマイクを持った。


 「冴木さん、聖護院さんは共にA1班班長をされている神代疾風さんの推薦もあって今回御協力いただくことになりました。また、神代さんにはもう1人、保護・監督補助員を紹介していただいたので、次のダンジョン実習では計3人のランク6()()の実力を持つ魔法士が私どもと協力して生徒たちを守ります。これで完全な安全が保障されるものではございませんが、少なくとも『ブレインイーター』が出現したとしても生徒たち全員を無事に帰還させることは十分に可能でしょう」


 少し疾風のネームバリューを便利に使ってしまった感はあるが、疾風にまつわる諸々を管理する警視総監がなにか言う様子もない。というより、そもそもこれは疾風から提案してきた話だったのだ。彼自身も了解していることだろう。

 様々な調整や交渉(と恐らく学園長の長話)で随分と時間はかかってしまったが、上出来だ。松吉は先ほどまでの胃痛がまだ残る腹を撫で下ろした。反論は和らいだ。もう一声、語りかける。

 

 「あとは生徒たち次第です。今日、特別魔法科の全学年の生徒たちにダンジョン実習の参加持続同意書を配布しました。この後、お子さんと、よく、話し合ってお決めになって下さい」



          ●



 今日も皇都サントルムの夜は華やかだ。人間界との戦時下にはあるが、小康状態のいまはそれが賑わいを妨げることもない。城下町のとある酒場には、2人の若者がテーブル席で酒を酌み交わしていた。

 見るからに体育会系な逞しい体つきをしている方がアモンズ、逆に数式でも弄っていそうな細身の男がロビルバ・ドストロスだ。しかし、一見すると真逆のタイプに見える2人は、実はどちらも皇国きっての英傑、七十二帝騎に選ばれている優秀な騎士だ。


 「なんかロビルバと呑むのもひさしぶりじゃないか?」


 「そうか?2週間前くらいにも会った気がするけど。だいたい、アモンズは僕ばかりと飲んでいないでキチンと取り巻きの女の子たちの相手をしてやるべきだろうに」


 「なんだよ、ツレないな。俺はお前と話しがしたかったから誘ったんだぜ、冷たくするなよ」


 「冷たくはしてないだろ。こうして来てるんだから」


 2人は騎士になる前からの友人だ。幼馴染みとまではいかないが、学生時代からの付き合いで、少なくとも互いが互いを仕事の愚痴の捌け口程度には思っている。


 「それでロビルバ。ふは。左腕の調子はどうだよ?」


 「笑いが漏れてるのはなんなんだ?まったく・・・。無いものに調子もクソもないだろ。おかげで狙撃の精度がガタ落ちだ」


 「百発百中が百発九十九中になったくらいだろ?まだ追い落とされる水準じゃないさ」


 「バレていない相手を狙って外す可能性がある以上はもはや1人で仕事が出来ないんだよ。分かるだろ」


 ロビルバには左腕が肩口からスッパリとない。先日の旧民連領、現技術開発特区での戦いで、とある人間の少年に切断されたからだ。魔術大国でもある皇国なら再生治療を受ける手もあるが、アレはダメだ。いくらなんでも高すぎておいそれと利用出来ない。七十二帝騎にもなれば一般的な皇国民より多額の保険が降りるし適用範囲も広いのだが、再生治療はあいにくの対象外だ。腕を丸ごと一本生やそうと思ったら生活を切り詰めるだけでは足らずに自慢の魔銃コレクションが犠牲になるだろう。

 ただ、現在遂行中の任務の成果次第では国が治療費を全額負担してもらえるかもしれないので、不自由な生活の割にはロビルバの顔には生気が満ちていた。


 「ちょっと前から肩の傷痕が疼いて仕方ないんだ」


 「・・・ほう?なんかあったみたいじゃねぇか」


 「まぁね。偶然も多分にあるけど、あれもただの醜いバケモノってわけじゃあないらしい。出会いに感謝だ」


          ○


 現在進行中のプロジェクトの一環でとある土地の情報が手に入った。しかし、その土地の情報は皇国のデータベースに存在せず、そこで史実であると証明された『タイアマァト冒険記』の原典にスポットライトが当てられた。アスモは城の資料室(もはや室というより館だが)で山のように積み上げられた古文書に頭を痛めていた。読みにくいし、読めても知らない古語だし、意味を調べても解釈が分かれるしで三重苦である。


 「姫様までお手伝い頂かなくても・・・」


 「気にしないでちょうだい。たまにはこういうのだって楽しいものだわ」


 文献調査を提案したのはアスモ自身だ。せっかくだから苦労や面倒も少しは味わっておきたいと思うのも本心である。資料室の支配人は古書の纏う埃でアスモのドレスが汚れてしまうことを心配しているようだが、アスモがそう言えば納得して、もうなにも言わなかった。


 (ふぅむ。古典も読んでみれば面白いな。科学もまだ台頭してなくて、なおかつ魔術の体系化も黎明期。話はどれも抽象的ではあるが・・・読み物としてはむしろ趣深い)


 まだ辞書を引く時間の方が数倍長いが、ようやく一節を読み終えたアスモはふぅと一息つく。普段ならこれだけで給仕がお茶を持って来るところだが、いまはそんなことはない。どうやら麗しの姫君の喉の潤いよりも垢塗れでボロボロの古文書の安全の方が大事らしい。結構なことだ。これらには確かにそれだけの価値があるだろう。


 「え、アスモ様もう一節読み終えたんですか?」


 ついでに連れて来た女装の美少年騎士、ザリックに驚かれて、アスモは少し自慢げに口角を上げてうっすらと歯を見せた。


 「まぁ、ところどころ飛ばして読んでいるし、こんなものさ。そういうザリックはまだ半分か?」


 「いやアスモ様、普通初めて見る古文書を辞書さえあればなんて言って学者先生に仕事を分けさせる方はいませんよ。まして本当にスラスラと」


 「ほう、妾が異常だと?」


 「い、いえ!?」


 「冗談じゃ」


 元よりアスモは学問の才は高いと諸先生方からは評判だ。しかし、あまり聡いところを誇示するとアスモ自身に政治をさせるべく働きかける皇室派貴族が増えてルシフェル・ウェネジアが摂政として取れる行動の自由度を狭めてしまいかねない。褒められたり、驚かすのは嫌いではないのでジレンマだ。

 しばらく苦戦するザリックを観察して休んだアスモは、さっそく次節にページを進めた。ただし、次はちょっと時間を掛けて読もう、とも思った。


 「それにしても、『タイアマァト冒険記』の原典か。全部で何巻あるのやら。さすがは全世界の子供にいまなお夢を与え続ける伝説の冒険家だな」


 「ええ、僕も幼い頃はよく母に読み聞かせられたものです。もちろん現代語訳版ですが。『落ちる世界編』や『怒れる地底火山編』は特に好きでした」


 「え、それちょっと怖いやつじゃないの?ザリックのくせに・・・この期に及んで妾に強がって見せても無駄だぞ?」


 「いえいえ、むしろ怖い話ほど読みたくなってしまうんですよねぇ」


 「ふーん。そんなものなのか。・・・・・・・・・・・・ん?・・・・・・これは・・・ザリック、ちょっと報告書を持ってきて」


 「あ、ハイ。・・・え・・・え!?ま、まさかアスモ様―――」


 本から顔を上げたアスモは嬉々とした笑顔を浮かべた。資料館の学者連中も呼んで、アスモは読んでいたページを指で弾いた。大部屋が連なる洞窟。光る結晶の小山。洞窟の中にある滝。読めば読むほど”それらしい”特徴が目立つ。確証はないが、

 

 「調べる価値はある。サミュとフォールの手配は済んでいるか?」


 テンションが上がるあまりアスモはつい猫かぶりを忘れてしまったが、興奮しているのはみんなだ。この書物には地図があるわけではないので本来なら書いてある場所の特定は困難だが、皇国は多彩な特異魔術(インジェナム)を持つ人材を確保している。やりようはあるはずだ。もう夜更けだが姫様の勅命とあらば関係ない。皇都の夜は今日も賑やかになりそうだ。


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