episode1 sect15 ”迅雷”
「とっしー!!とっしー!しっかりして!!」
明滅する意識の中で迅雷は千影が駆け寄って来るのが分かった。必死に自分の名前を呼ぶ声が聞こえる。・・・その後ろから、弱りながらもなおゆっくりと、確実に近づいてくる『ゲゲイ・ゼラ』の足音も。
なにもかもが、なぜだか、はっきりと認識出来た。
それは、自らの心臓の鼓動を感じて、急速に意識が安定してきたからだったのだろう。まだ生きているという実感は、死の予感を払い除けて迅雷を世界に縫い止めていた。
「とっしー、傷が!?ど、どうしよう!?」
今にも泣きそうな顔で焦燥する千影は、かえってなにも手に付かない。そんな彼女を見て、迅雷の意識が完全に再覚醒した。彼が『守る』べきものを損なわないために。
「だ・・・大丈夫だ・・・から、心配はしてくれていいけど、生きてる・・・から」
痛みで言葉を話すのも億劫になるほどだったが、なんとか掠れた声で自分の生存を伝える。
体は、なぜだか動いてくれた。異様なほど、簡単に。
迅雷は上半身を起こして、それから千影の頭に、付いた血が少ない方の手を軽く撫でるように乗せた。確かにまだ激痛が胸を中心に暴れ狂っていたのだが、それ以上の違和を迅雷は感じていた。
頭を撫でたきりまたなにも言わなくなった迅雷に、千影がまだまだ心配そうな声で話しかける。黙りこくる彼を見ていることが恐かったからだろう。
「とっしー・・・?大丈夫なの?ホントに?」
―――――――まだそんなツラしてんのかよ?大丈夫・・・じゃないかもしれないけど、大丈夫だって言ったろ。こうして起きたんだぜ?いい加減その泣きそうな顔をやめてくれよ。・・・いつもみたいにさ、ほら―――――――
「笑ってくれよ。俺が『守り』たいのはお前の泣きっ面じゃねぇんだ。笑顔なんだよ。千影が笑ってくれていたら俺も、なんかこう・・・落ち着くんだ。だから、な?」
今度こそ、はっきりと声を出す。口の端からは止めどなく血を零し、顔は痛みに歪み、失血で体は震えているが、迅雷は自然と口元を綻ばせていた。状況を見れば狂ったと言われてしまうかもしれない。でも、そうではない。
千影の顔を見て、参ったように笑ってから迅雷は立ち上がった。
鈍足ながらもこちらへと歩み寄ってくる怪物に挑むように、一歩、前に出る。
「だ、ダメだってば!なにしてんの!?無茶だって!下がって、とっしー!」
千影がそう言うのはもっともだ。それは迅雷にもよく分かっている。
ただ、なにか違う。感情とは違って、今度こそ重傷を負ったせいで脳の回路が焼き切れてしまっただけなのかもしれないけれど、なんとなくこのまま戦うことが出来るような、そんな気がしていた。勝てるような、なんの根拠もない自信が沸いてきた。
「・・・なんかさ、感じんだよ。胸の辺りからこみ上げてくんだよ、なにかが」
迅雷がそう言ったとき、千影も彼の言う「なにか」を察知した。というより、目視した。彼の体から溢れ出す「それ」を。「それ」はこの世界に存在するあらゆる者が知っていた。
「とっしー・・・それ、魔力だよね・・・!?」
「そうか・・・これ、魔力なのか。道理で知らない感覚なわけだ」
迅雷は千影に言われて初めて、内から沸き上がってくる「なにか」の正体に気が付いた。それは彼の思い違いの自信過剰なんかではなく、間違いない現実の力、魔力だった。ただ、それは彼自身ではなんなのかも分からないものだ。なにせ今までずっと小学生と大差ない程度の魔力しか感じたことがなかったのだから。
しかし、なぜか今の迅雷はこの状態にあってなお、その事実に対してはやけに冷静だった。
脳が交感神経を全開にしていくのが分かった。今最も必要なものを、身を捨ててでも使いこなさせようとしている。漲る高揚感が抑えられない、抑える必要も、無い。
ふらついて、立ち上がっても俯きがちだった彼の顔には、芯の通った笑みがあった。
取り戻した活力は平常時を越え、今までの限界を遙か高く飛び越え、世界を広げる。
「なんで、とかは後でいいや。とにかく、今は・・・戦える!!」
確信と同時。迅雷の体を爆心地にして膨大な魔力が吹き荒れた。彼の周囲には紫電が弾け、風が吹き荒び、まるで嵐のようだった。
「とっしー、まさかさっきので術式が壊れて・・・?それにしても・・・!?」
千影が魔力の嵐に吹き飛ばされまいと踏ん張っていると、迅雷が彼女の体を自分の方に引き寄せた。彼の至近は台風の目のように穏やかだった。迅雷のもう片方の手には、新しく『召喚』したのか、折れていない方の魔剣が握られていた。
「とっしー、いくらなんでも無茶だってば。そんな体じゃ・・・。本当に、戦うつもり?」
「それは千影だってそうだろうが。悪いけど止めても無駄だぞ。今の俺にはとにかく千影のことを『守る』ってことしか頭にないからな」
冗談っぽく自分の頭を指先でつつきながら迅雷は笑ってみせて、そして彼はまた前を見据える。
慈音が、たたき起こして背中を押して、優しく心を撫でてくれた。今更千影がなんと言おうと、止まってはやれない。
正直、こんな量の魔力を制御できるかどうかは分からない。でも、元々魔力の制御自体は得意だった。やってやれないことはないはずだ。なんとかしてみせる。大きく、息を吸う。
嵐が止んだ。意図したわけではなかったが、彼の心に魔力が応えたかのように、収まった。
全身に一切惜しむこともなく思い切り『マジックブースト』を使い、剣にもありったけの魔力を注いで『エレメンタル・エンファサイズ』をキープする。
「・・・いくぞ」
爆発的なスタートで迅雷は『ゲゲイ・ゼラ』の懐に一足跳びに跳び込んだ。自分でも予想していなかったほどの強力な加速に体の奥が締め付けられるようだった。
漏れ出す息を雄叫びに変えて、迅雷は剣を振り上げた。
「せァァァッ!!」
全力で振り切った一太刀は6mの巨躯の前半身を斜めに切り裂いた。鮮血が飛び散る。
さらに畳み掛けるように迅雷は左の掌に使い慣れた雷魔法をイメージし、『ゲゲイ・ゼラ』に向けて翳す。
「『スパーク』!!・・・・・・!?」
自分で魔法を撃っておきながら、本人が一番その規模と威力に驚愕していた。単なる足止めに使うはずだったのが、その反動で迅雷の体すら少し地面から浮いてしまったのだ。
視界いっぱいの放電現象が迅雷の手元から広がった。今までの10倍は下らない威力だった。
強烈な高電圧には、さしもの『ゲゲイ・ゼラ』も感電して痙攣を起こしている。
「っ、驚いている場合じゃないだろ!ビビるな!もっと、もっと畳み掛けろ・・・!まだ撃てる・・・!!『ライトニングアロー』!!」
唇を噛み、意識を揺り戻して迅雷は地面に足を付け、今度は反動でバランスを崩さないよう強く踏ん張る。
今度は剣の先端に3つの魔法陣が同時に浮かんだ。日頃からたまに練習しては息切れを起こしていた
『複合詠唱』魔法。かなり集中した。だが、ちゃんと成功した。3本の雷の矢が収束して一筋の光となって『ゲゲイ・ゼラ』の頭を貫通した。吹き飛ばされた甲殻の破片が散弾のように弾け、アスファルトに突き刺さり、肉片は電熱で焼け焦げながら飛び散った。
頭部を著しく損傷した『ゲゲイ・ゼラ』が今度こそ完全に動きを止めた。
●
「やった・・・のか・・・?」
迅雷が怪物の停止を見て剣を下ろそうとしたのだが、千影が叫んだ。
「とっしー、まだだよ!!アレはまだ生きてる!」
「な・・・!?そんな馬鹿な、頭を吹き飛ばしたんだぞ!?」
しかし、迅雷を裏切って、千影の声と連動するように停止したはずの巨体が再び蠢き始めた。体中から赤黒い液体を噴出させながら、視界はちゃんと失ったのかいっそうおぼつかない様子で、それでもまだ迅雷に向かって足を進めようとする。
その姿に迅雷は悪寒を感じずにはいられなかった。
「な・・・なんなんだよ、これは!?頭まで完全に吹き飛ばしたのに!?」
「ボクらの世界の生き物の基準でモンスターを見ちゃダメだよ!アイツの『頭部』はあの蟹の鋏みたいなところだと思う!」
千影が立ち上がり、『ゲゲイ・ゼラ』の背中に生えた鋏状の器官を指さしてそう言った。
千影はさっき『ゲゲイ・ゼラ』の喉を貫いたときに薄々勘付いていたのだが、迅雷があのモンスターの頭を破壊したときに確信した。長年の勘が、『ゲゲイ・ゼラ』の全生命活動を統括する器官はあの鋏にあると言っていた。
「くそ、なんだそりゃぁ!」
ふざけているとしか思えない。だが、現に『ゲゲイ・ゼラ』は生命活動を停止していないのだ。認めて対処せざるを得ない。
言っている間に、『ゲゲイ・ゼラ』は鋏を大きく開き、黒いエネルギー体を収束させ始めた。頭部を損傷しているため、口元に集めることはしなかったが、それはつまり2方向からの同時砲撃になるということだった。
千影は即座に反応した。あれは片方だけの威力でも十分に重傷を負わせるだけの威力がある。
「とっしー!アレを食らうのはちょっとヤバいかも!『黒閃』がくるよ!」
「コクセン!?なんだそれ!」
聞き返しながらも迅雷は注意通りに一旦下がる。迅雷はあの黒い破壊線をまともに見ていないのであれがどれだけの被害を生むものなのか分かっていなかった。
「『黒閃』ってのはあの黒いビームみたいなやつ!さっきもチラッとは見たはずだよ、アレ!黒色魔力を一点に凝集して・・・!?」
千影は早口に説明を試みたが、言い終わるより早く、砲火は放たれた。
●
千影の警告が終わる前に『黒閃』が炸裂した。
6mを越える高さから撃ち下ろされた俯角の破壊線は容易くアスファルトに突き刺さった。反射的に2人とも飛び退いたが、その余波だけでも迅雷は地面から足が離れてしまいそうになった。威力が分散しても、この破壊力。
「うわぁっ!?」
「・・・!?千影ッ!」
右腕の負傷で体のバランスがうまく取れていなかった千影が風圧に吹き飛ばされた。迅雷が反射的に彼女の右腕を掴む。激痛に千影が呻き声を上げ、迅雷もその手に伝わる生温かいぬるりとした感触に感じないはずの彼女の痛みさえ感じる。
「あぁっ!・・・くそ、止まれよ・・・!!」
迅雷は全力で剣を地面に突き立てる。魔剣はしっかりと地面に刺さり、彼の体を辛うじて地上に縫い止める。
「ちょっとだけ我慢してくれよ千影!」
そう言って迅雷は思い切り千影の腕を引き寄せ、そのまま千影の体を抱き寄せた。
――――――軽い。その体は小さくて、軽くて、幼くて。でも、彼女が背負ってきたものはきっと、重い。大きくて、重くて、そしてとても10歳の少女が負うべきでないほどの責任。――――――
「・・・・・・」
迅雷が千影を抱えたまま地面を足で掴むようにしてなんとか踏み止まるなか、『ゲゲイ・ゼラ』はさっきまではなかった挙動をし始めた。
『ゲゲイ・ゼラ』が対になった鋏状の器官――――千影の言う『頭部』を1つは迅雷に、もう1つは彼の抱える千影に向けるように急激に動かした。そこから放たれていた『黒閃』も鋏の動きに従って射線を曲げていき、アスファルトをまるで紙切れのように引き裂きながら2人を猛追する。
「とっしー、もう大丈夫だから!一旦二手に分かれて回避だよ!」
「分かった!」
千影が指示を出し、迅雷の腕の中から飛び出る。
『黒閃』の余波に煽られながらも迅雷と千影は二手に分かれてなんとか回避しようと走る。
走る。そして走る。曲線を描くように、直線をなぞるように走る。
だが、どれだけ逃げても漆黒は止まることなく2人を急追し続ける。目は失ったはずなのに、まるで2人の逃げる姿が見えているかのように正確無比な追尾がジワジワと彼らを追い詰めていく。
「な、なんなんだよ!こんな長い照射時間見たことも聞いたこともないよ!!」
千影が驚愕したようなように大声を出した。恐らくだが、この『黒閃』は威力が減衰した分エネルギーの消費速度も落ちているのだろうが、それにしても本当に終わる気配すら見せない。
こちらは全身運動で逃げ回っているのに対し、あちらは首を動かすだけのようなものだ。反撃の隙も無い。
「くそ・・・このままじゃ埒があかない!!こうなったらやってみるしかないな!」
「な・・・!?とっしー、止まったら・・・!!」
迅雷は、危険と知りながら足を止めた。
逃げ続けていたってキリがない。逃げているだけじゃ終わらない。
(立ち向かえ・・・!もう十分逃げてきたんだろ。感じたんだろ、千影の痛みを、重みを。決めたんだろ、『守る』って!)
足を止めた迅雷に黒い死が容赦なく迫る。
だが、もう心は決まっていたのだ。
「一か八か・・・今まではガス欠が恐くてやったこともなかったけど・・・今なら!」
迅雷の中で時間が圧縮されていく。すべての神経が剣の刀身だけに集中されていく。
彼の握る魔剣が淡く輝きを帯び始めた。
それは『エレメンタル・エンファサイズ』だ。しかし、ただの、ではない。輝きは淡さを塗りつぶして煌々と強さを増していく。『エレメンタル・エンファサイズ』の第2段階目、レベル2。彼の魔剣がギリギリ魔力の内圧に耐えられる限界強度の強化。
――――――――――――が、それだけでは終わらない。
刀身に宿った光はうねり、漠然とではあるがなにかの紋様を形成し、それに伴って刀身に電気が纏わり付いていく。
そして。
「『一閃』!!」
迅雷が身に纏う魔力の嵐はいよいよ唸りを上げて荒れ狂った。
迅雷の体が一瞬ブレて見えた。
紫電が閃いた。
そして、黒い嵐も止んだ。
●
ドサリという重たく粘着質な物体の落下音が2つ連なって聞こえた。あの鋏状の器官だ。
「はぁ、はぁ、今度こそどうだよ、手応えあったぜ」
初めての剣技魔法だった。刀身はその負荷と『ゲゲイ・ゼラ』の頑丈さにまた折れたが、上出来だった。迅雷の高速突進を乗せた斬撃によって2つの鋏はまとめて切断された。
激しい運動で死んでいてもおかしくないほど出血したはずだ。今の姿勢もよく分からないほど頭がぼやけ、クラクラする。着地もうまくいかず迅雷は地面に落下した。しかし、迅雷はそんなバイタルであるにも関わらず、少し、満ち足りた気分だった。
体を起こし、『ゲゲイ・ゼラ』の方を向き直ると、それは既に半分が黒い粒子となって消滅し始めていた。
(・・・倒したんだ。あの化物を。)
全身を黒い粒子に変えて消えていく巨大だった過去最大にしてきっかけともなったの敵を、迅雷は感慨深そうに眺めていた。
「・・・とっしー、まさかいきなりでもこんなに戦えちゃうなんてなぁ。ボクの方こそなんにも出来なかったよ。本当に悪いことを言っちゃったかなぁ・・・」
千影は、戦いの終わりをただ見つめている迅雷を眺めながら呟いていた。正直、彼女からしても、そもそもただでさえ予想外の連発ではあったが、特に迅雷のここまでの活躍は意外なものだった。彼の本当の力について事前に聞かされて知っていた千影でも、だ。
●
迅雷は戦闘の終了に伴って徐々に緊張の糸を緩めていた。虚ろに霞んで消えてゆく自分の倒したモンスターだった粒子を目で追いながら物思いにふける。なんだか、無我夢中だったから実感が追いつかない。その頑張った結果さえも目の前から消え去ってしまって、疲労感が溢れ出す。その疲労感とまだ溢れる魔力だけが、迅雷が戦った証拠だった。
(・・・最初から弱っていたとはいえ・・・俺が、やったんだよな。はは、なんだそりゃ。どっからこんな魔力が沸いてきたんだか。さっぱり分か・・・ぁ)
ようやく高揚した気分が落ち着いてきたそのときだった。
アドレナリンに掻き消されていたあの激痛が意識の次元に帰ってきた。そして・・・
「あ!?ぐッ、・・・な、がァァァ!?」
痛みだけではない。体から放散される魔力が内側から彼自身の体に強烈な負荷をかけていた。これもさっきまでは必死だったために気付いていなかった。
当然だった。体を循環する魔力量がこのほんの短時間の間に何倍、いや何十倍かそれ以上にまで膨れ上がったのだから。
胸の傷の痛みと今にも内から弾けそうな恐怖に迅雷はうずくまって絶叫した。
「あぁっ!?と、とっしー!」
千影が焦って迅雷に駆け寄った。
「とっしー、しっかり!しっかりして!!」
千影は迅雷の体を揺する。
まずい。彼の両目の焦点は合っていないし、どこに定まることもなくブレ続けている。
「・・・・・・やっぱり、まだ・・・」
千影はなにか、一瞬だけ躊躇うような顔をしてから、決心したように表情を引き締めた。
「・・・・・・とっしー、ごめんね・・・!」
そう言って千影はのたうち回る迅雷を強引に押さえ付け、傷口を押さえて血に濡れていた彼の左手を無理矢理引き寄せる。そして、その手首にそっと――――口付けをした。
「『制限』」
彼女の詠唱に反応し、迅雷の腕の口付けをされた部分に青白い光が沸き上がった。そしてその光は鎖となって彼の手首の周りを回転し始める。
千影は今日まで自分のやろうとしていたことが迅雷にとってどれだけ残酷なことだったのかを想像して、胸の辺りが締め付けられるようだった。それでも、彼女は、想定外の事態ながらも依頼通りそうするしかなかった。
「本当にごめんね、とっしー。せっかく取り戻した魔力なのにね・・・。でも、やっぱり今の君には大きすぎるみたいだから・・・許してね・・・」
残念そうに千影は声を絞った。
そして、光の鎖は迅雷の手首に刺青のような紋様となって染み込んだ。
「あ、が・・・・・・?」
途端に迅雷は魔力による内圧が消えたのを感じた。
そして、急激な変化の連続に遂に耐えかねた迅雷の意識は。ゆっくりと、深く、暗く、沈んでいった。
元話 episode1 sect41 ”化物” (2016/7/7)
episode1 sect42 ”迅雷” (2016/7/9)




