登場人物と用語類
「主要な登場人物」
マギ 種族:人間
落ちこぼれの魔法使い。元魔物アカデミー所属。
色々あって、世界中から狙われている。
元ひきこもりのヘタレからちょっとは成長したヘタレ。
スラ子 種族:魔法生体
マギがつくった妖艶な人型スライム。
精霊を取り込み続けることで、ついには万能になった不定形。
マナ 種族:
世界中にあふれる神秘の源「魔素」の名前を持つ子ども。
マギの友人であるルヴェが、冒険中にとある遺跡で拾った。
以前にマギたち一行と出会っていて、その時は赤ん坊の姿をしていたが、十歳頃の外見になっている。
ルヴェ(ルーヴェ・ラナセ) 種族:人間
マギのアカデミー時代の友人で、スラ子の容姿の元になった。
火属性を扱うことに限って天才的な能力を発揮する一芸魔法使い。自称、冒険家。
魔物が集うアカデミーで、ほぼ一人で生き抜いていたバイタリティの塊のような人物。その存在はアカデミーを混乱と騒動の渦に叩き込み、ついた二つ名が「騒々しい夜明け」。
シィ 種族:妖精
性分化を果たしてからしばらく経った、寡黙な妖精。
補助魔法が得意。最近、マギ弄りを覚えた。
ダンジョンでお留守番。
ストロフライ・ヴァージニア・ウィルダーテステ 種族:竜
最強で暴虐な初恋竜。
実家に帰省中。ついでに父親と喧嘩中で世界が危機。
カーラ・カッシリ 種族:人間(混血)
元冒険者志望で、魔物見習い。メジハ・ギルドの仕事を手伝ったりもしている。
人狼の血を引いていて、“凶暴化”すると戦闘能力が飛躍的に強まる。
護衛としてマギに同行。
ルクレティア・イミテーゼル 種族:人間
田舎町メジハの長の孫娘。貴族の血筋。
絶世のと言っていいくらいの美貌で、不世出のと言っていいくらいには聡明。
メジハから全世界に向けて暗躍中。
スケル 種族:魔法生体
マギがダンジョンに赴任してきた頃からの付き合いで、一番の古株。
元スケルトン。寿命間近に壊されたところを、スラ子に別種の生命として創りなおされた。
マギ不在時のダンジョン責任者として、主に人畜無害スライムを使って侵入者の服を溶かすことに熱心。
ノーミデス 種族:精霊
マギたちが住む洞窟の天然管理者。土精霊。
仕事はサボり気味でほとんど放置している。趣味は昼寝。
相変わらずぐうたらしている。最近、頭に葉っぱが生えた。
リーザ 種族:蜥蜴人
若いリザードレディ。
蜥蜴人たちのなかでは、若手のリーダー格。
精霊語を熱心に勉強していて、最近は前より流暢に喋れるようになった。
エリアル 種族:魚人(人魚)
元魚人族警護長のマーメイド。
一族の新しい長が決まるまで代理で長役を務めている。
マギ不在時にはダンジョン防衛の副責任者で、スケルや他のマーメイドたちの暴走を止めようと頑張っている苦労人魚。
ドラ子 種族:不明
ストロフライに瞬殺された黒竜の無念が、血と流れて近くのマンドラゴラに宿った存在。頭に葉っぱが生えている。
寝床は水槽だが、普段はシィの頭のうえがお気に入り。喋れない。
タイリン 種族:人間
魔物アカデミーで特殊な訓練を受けていた、元暗殺者の少女。
今は同じ境遇だった他の子どもたちと一緒にメジハの町で暮らしている。
マギに同行中。
ツェツィーリャ 種族:エルフ
集落を飛び出して放浪するはぐれエルフ。
弓の名手で、大変に口が悪い。
マギを護衛中。
シルフィリア 種族:精霊
契約を交わしたツェツィーリャと行動を共にする風精霊。
ヴァルトルーテ 種族:エルフ
ツェツィーリャの姉。
物腰は柔らかいが言葉は辛辣。
以前はマギたちと行動を共にしていたが、エルフの里に戻った。
ユスティス・ウルザ・ファダルヌ 種族:元人間
レスルート国の元王女で、金精霊としての力を持って生まれた『精霊憑き』。
触れたものを金にする以外に、金属重量を無効化する、金属の存在を感知するなどその能力は多数。
自分自身の生まれを呪い、マギに自分を殺してくれるように頼んで首を落としてもらったが、それでも死ねなかった。
「その他の登場人物(五十音順)」
※作中に出て来た際に加筆していきます。
アラーネ 種族:蜘蛛人
マギやルヴェのアカデミー時代の恩師。
現在もずぼらで不摂生な生活をしながらアカデミーで研究を続けている。
「地名、国名。用語類(五十音順)」
※時間を見つけて加筆していきます。
ギルド
元々はレスルート国内で、各集落に認められた自衛戦力。その存在を認めたことが、後日、レスルート王家の衰退に繋がった。
ギルドに属する人々は「冒険者」と呼ばれる。
主に戦闘行為を生業にする「傭兵」より広範な依頼に対しつつ、有事の際には集落で用心棒的な役割を担う。
都市部ではギルドの巨大化、分業化が進んでいて、商業ギルドなど様々な形態に派生しつつあるが、最近、とある田舎町の人物が色々と画策していて、波紋を呼んでいる。
瘴気
魔素を扱うと必ず発生する副産物。
ほとんどの生命にとって毒となる。また、決して無くならず、精霊にさえどうすることもできない。
精霊
この世界をつくった存在。
水、火、風、木、金、土、光、闇、月の九つの属性を持つ。
精霊はそれぞれが司る場所でその土地を管理している。
精霊は無数に存在していて、そのなかでもっとも古い一体が「大精霊」と呼ばれる。
精霊教
精霊と、その信徒であるエルフが信仰する教え。精霊の教え。
やがて訪れる瘴気による破滅を少しでも先伸ばすため、過剰な魔素の利用を慎み、自制と節制を尊ぶ。
精霊語
世界的な標準言語。
まず精霊がエルフに与え、それをエルフが多くの他種族に伝えたといわれている。
精霊語を伝えられることを『精霊の祝福』という。
精霊語と、それによって伝えられる精霊の教えによって、精霊とエルフはこれまでの世界を主導していた。
魔王
世界的な災害が名に頂く冠。
もっとも古いものは、破滅的な伝染病の蔓延(『死瘴の魔王災』)。
もっとも被害の大きかったものは、百年以上前の黄金竜グゥイリエンによる魔王災(『狂竜の魔王災』)。
もっとも最近のものは、黄金竜ストロフライによる初恋宣言、及び金貨ばら撒き事件(『初恋の魔王災』)。
魔王竜グゥイリエン
世界中にいくつもあった大陸を悉く滅ぼし、世界中のほぼすべての生き物を殺し尽くした狂い竜。
最終的には、精霊と、全ての生命、そして竜たちによって打倒された。
ストロフライの母親。
魔素
世界中に溢れる力の源。
決して失くならず、無限の創造性を発揮する。
レスルート
大陸の中原の端、四方を山脈に囲まれた小さな国。
百年以上前の魔王災で王権が衰退し、今ではほとんどその勢力を失っている。