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2016/02/10


いきなりだが、

私は宇宙戦艦が好きだ!

私は宇宙戦艦が大好きだ!


銀河と宇宙戦艦を見るとハァハァする!


大好きな宇宙戦艦は、

宇宙戦艦ヤマト、ヒューベリオン、

エクセリオン、エルトリウム、ラーカイラム



ブリュンヒルトは嫌いではないが、剛速球過ぎて、いかんせん。

何より、ヤマトが好きだと、

周囲にフルボッコにされる宇宙戦艦は御馳走級なので、

ブリュンみたいに、トータルで

結局、リスクの少なかった戦艦は、うーん?なのだ

(それを言ったらヒューベリオンだって、被弾してないが…)


存在は好きだが、デザインは…と好きの意識が分離するなら

エンタープライズも最高である!

(ま、エンタープライズは、船より中の人の方が面白いのだが…)


だから、銀河で宇宙戦争、宇宙戦艦、で心が躍らないわけがないのだ!



だが…、この銀河は最初から何かがおかしかった。


それを今更、言っても仕方ないだろう。


だが今の、ただ見える状況、

いわゆる、このブラゲの特徴である「銀河の白チャット」で

『今日の株式と為替の値動き』で、勝って利益出た! とかいう


『いつもの会話』


をしている人達の銀河チャットを見ていると、

相変わらず、なんだろうかなぁ、という気分になる。

まぁ、リアルな金かけて投機投資している人間が

1日中ブラゲなんかに張り付いてたら、

間違い無く自殺コースの損失出してるだろうから

どうせバーチャルの株式や為替でわーわー言ってるだけなんだろうけど

銀河ゲームをして、今日の仕事の愚痴と、株の値動きの談義を見てても

何故、銀河ゲームで、そんな会話をする必要が有るのだろうか?

という気分にしかならない。


ぶっちゃけ、チャットをしに来てるだけなのだろう。


チャットのあるブラゲの寿命は長いと聞いた。

つまり、ゲームはオマケで、チャットで知り合いと話す事に

このブラゲの存在意義はあったのだ!


そうなると、ますます不思議になる。

「それは、何か普通に

 チャットシステムで仲間内ですればいいのではないか?」


この銀河に集まり、宇宙戦艦を駆って戦うのなら、

宇宙戦艦であればいいのではないか?


そう思わないでも無いのだが…


だが…


それさえ、こんな終末の状態になれば菩薩の様な微笑みで見守れる。


『宇宙戦艦を駆って戦う』


なんて、もうしなくていいのさ…

それは、このブラゲが終わるから、という理由ではない。


『この5年間…。この銀河は戦争をし過ぎた…』


白茶で、どうしようもない株の話で駄弁っても、別に良いじゃないか…

と思ってしまう程、そこにいる全ての人達が

激しくも空しい戦争を繰り返し続け、

宇宙に、戦艦の鉄屑の残骸が、それこそ数万隻というレベルで

スクラップになったのだ…


我々、大銀河戦争を、この銀河でし続けた者達は、

そして5年という歳月を越えて、銀河大戦をし続けたから


『達観』した。


そう『我々は飽きるほど、この銀河で戦った』と…


かくいう僕も、この銀河では、第一期に、

防衛ランキング1位でスコアが記録された

防衛戦争で名を知られた事のあるプレイヤーだ。


そう第一期からして、僕はこの銀河で激しい戦争の中に居た。


『Ⅰ型戦艦使い』


Ⅰ型からⅤ型まで、開発レベルがあり

Ⅰ型が初期に作れる戦艦で、Ⅴ型がシーズン終了付近に作れる

「超強力な戦艦」という事になっていた、高級高火力艦…


だったハズだ…


そう、自分もそう思っていた。


だが、その最初に始めた第一期に、

『高級高型艦の幻想』をブチ壊した『Ⅰ型戦艦使い』


それが僕のプレイスタイルの『結果的な特徴』になった。


いや、別に、Ⅰ型使いになりたかった訳じゃない。

ただ参加を始めるのが、だいたいいつでも「中盤」からなので

「Ⅳ型、Ⅴ型」なんて高級艦が、そこから研究したら作れないのだ。


だから銀河戦争になると、手元にある建造出来る戦艦は

「Ⅰ型」か「Ⅱ型」

時給資源というか、まぁ、要するに何かを作る為のリソースポイントも

普通プレイヤーの半分程度しかないので、

Ⅱ型艦を、大量生産する余裕も時間も無い。


というよりも、いつも戦争する相手はいつも「多勢に無勢」で

数的に不利な状況で銀河戦争をするので、

敵側がローテーションで攻撃をするので

戦艦建造に時間がかかっても、使い切ったら次の人にスイッチ

が出来るのに対して、こっちは、小数で集団防衛戦をするしかない。


結果、Ⅱ型とⅠ型を織り交ぜた、ハイブリッドな防衛艦隊を編成し


敵のⅣ型とⅤ型の『リッチ艦隊』を防ぐのだ…


そのあまりの「Ⅰ型」の出現数の多さに


『Ⅰ型戦艦使い』


と記憶された。

いや、違うんだ。本当はそうじゃない。

第一期は確かにそうだったが、シーズン毎に戦艦の能力が調整されたので


『Ⅱ型を何処に混ぜて、Ⅱ型の火力を上手く運用するか?』


と言う事が、本当のキモであり

自分としては「Ⅱ型を最も上手く使った」のが

最大のポイントだと思っているんだ。


だから本当は「Ⅱ型使い」と思って欲しかったのだが

ガチの、1週間戦争になると、敵もリッチ艦隊よりも

「コストパフォーマンス最高」艦隊としての「Ⅱ型艦隊」という

長期戦型になるので、敵の全艦種がⅡ型という陣容になる。


そうなると、Ⅱ型とⅠ型の混ざっているこっちの艦隊の

絵的な違和感から「Ⅰ型使い」という印象になった。


個人的には、それは不遜なのだが…


何せ、誰も計算しない。


「Ⅱ型を全艦種にしても、オーバキル攻撃が発生しており

 Ⅱ型とⅠ型を交換しても、結果が変わらない」


という、ダメージ計算を。

多勢に無勢の攻撃を食らって、

システマチックに処理を効率化しなければならない

その「極限状態」に追い込まれるからこそ見える、システム問題。


「大多数で戦う」

のと

「孤軍奮闘する」


のでは、見える世界がまるで違う。

しかし、だからといって、相手が同じ様に、

Ⅰ型とⅡ型のハイブリッドにしても相手が有利になるわけではない。

むしろ資源が腐って、貯蔵庫が飽和し


「時給を上げて、生産力を上げた意味はあったのか!?」


という、究極のジレンマに陥っただろう。


「何の為の課金なのか、よく分からない」


というシステム内に潜在的に潜んでいた問題は、

実は第一期の頃から、明らかになっていたのである。


これは、孤軍奮闘でフルボッコにされた側だけが見えた

「大多数で集団化した相手では見えなくなるシステムホール」だった。


という事を思い出しながら、僕は今、惑星を『ノック』している。


それも5年前の、今では良い思い出だ。


そう、終わる銀河‥


いや、もっと現実的な言い方をすれば、「終わるブラゲ」に良くある


『もう終わるんだから、課金とかそういう要素、タダ同然にして

 好き勝手にやって終わって下さいwwwwww』


状態になって、500円で司令官を購入するという課金システムは

今、1円で出来る様になり、

もう何年前の戦争の為に課金したのか覚えていない

よく見ると1200円分残っていた課金残高を、0円にするために


「好きなだけ、課金システム回してよヒャッハーwww」


という運営の措置に乗っているのである。

まぁ、その課金システムがタダ同然になるのは、ブラゲの最後で良くある事だが

ついでに1隻120時間とか、鼻血が出るほどかかっていた

高級艦の研究時間が、Ⅴ型ですら9時間とか


「ホワ!?」


という時間に短縮され…

このゲームを5年もしてるのに、未だに作った事が無かった未知の領域

『Ⅴ型戦艦』を


『Ⅰ型戦艦使い』


として知られたプレイヤーの僕が作っているのである。

そしてそのⅤ型戦艦の性能を最大の値にする為の

「特殊強化パーツ」を得る為に


「惑星ノック」


という、課金とかでは、どうにもできない

プレイする事でしか手に入らない、戦艦強化アイテムを得る為に


淡々と淡々と、一日、消耗司令官を30人として1人行動数17回

510回ほどか…


惑星ノックでパーツ集めをしているのだ…


『未知のⅤ型戦艦』を使いたいが為に!!


そして、ノック艦隊が、また出発する…


今日も「ノック」だった。


最後の日に向けて…



「ノック」とは、まぁバットでボールを『ノック』して

延々とバッティング練習をしている、あの光景をなぞって

延々と、惑星を殴る様子から、付けられた言葉である。


きっとその言葉も、無くなれば意味不明になる。


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