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2016/2/19

このブラゲで起きた事を幾ら記録しても

きっと【その思い】をプレイヤー以外の誰かに伝える事は出来ない。


一種のクソゲーな面があるから、出来ないという事もあるのだが


【その瞬間に生きた者達にしか分からない共感】


という、一期一会に全てがあるのだから、

それをやった事の無い人には

それは伝えようもないし、伝わらないと思う。


丁度、戦国時代の状況を、今の人間が空想して「こうだろう」と考えるのと

【その時代にその時間に居た人間が本当はどうだったのか?】

という絶望的な意識乖離があるのと同じだ。


考えて欲しい。

本当にその時代の事象を継承するのに意味があると思うのなら

貴方は『ちょんまげ』をするべきではないだろうか?


コスチュームプレイとしての『ちょんまげ』ではなく

日常で使う髪型としての『ちょんまげ』である。


皆があのヘアスタイルで、あの状況で暮らしていた「らしい」という

我々の今の伝聞情報と、【本当にみんながそうだった】という事は

断崖絶壁レベルの意識差がある。


つまり「リアルタイム」で生きてないと分からない感覚というものは

欠損してしまうと、完全に消失されてしまうモノなのである。


残される情報は結局【輪郭】でしかない。


そして、これはネットゲーム関係では、ほぼほとんどに見られる現象だ。


ネットゲームは長時間運営のために、システムが変化していく。

だから「システムが変化する毎」に、別のゲームになっていく。

同じゲームをたとしても、ゲームプレイ時期が違うと、全く感想が異なる。


家ゲーでレトロゲームをすれば、

世代によるジェネレーションギャップがあっても

展開される情報そのものは固定なので、感想のブレは激しくても

「違うゲームをしたかの様な感想」そのものは、なかなか出て来ない。


だがネトゲは違う。

世代が違う毎にマイナーチェンジを繰り返すと

最終的には別ゲーになっている。


リアルタイムでずっとやり続けると、この乖離は気付かないが

ゲームを一時期辞めて、そして、また期間を置いてもう一度やってみるとか

そんな期間毎プレイヤーをすると、それがハッキリと分かる。


「共有性が弱い」


それがネットゲームが記憶に留められる要素が弱い最大の原因だ。


だが、それを逆に考えてみれば

『ネットゲームは生きている』のではないだろうか?


生きているモノは、どんどんと変わっていく。

なので、3年もして会えば別人と会う感覚になる事もある。


それと同じで「記録保持能力」が弱い代償に

「ネトゲは生きている」のだと思える。


だからこそ、終末時期というその時間は、

何かを考えさせてくれる気がするのだ。


そして今、私はしている。


『ノック』という作業を。


そう、今日も惑星に艦隊を送り、現地の蛮族宇宙人の駐留艦隊を撃滅し

『パーツアイテム』を集めている。


それが『ノック』だ。


淡々と、終わるという時間が近付いているこの時に、

私は『ノック』を惑星にし続けている。



このノックも2ヶ月後には出来なくなる。

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