詩集 必然 作者: しのぶ 掲載日:2012/06/07 鋼のごとき必然は 人を哀れむこともなく 地獄の臼の回転は 慈悲を与えることもなく 人生全て蜃気楼 眺めだけならいいだろう しかしひとたび掴むなら 焼けた鉄(くろがね)掴むよう 人生全て影のよう 寝ている時の夢のよう 夢は夢でも悪い夢 楽しいわけもないだろう 何であろうと構わない 万(よろず)のことも苦ではない ただそら事とたわ言と まことなき事でしかない 人と家とを投げ捨てて あれとこれとを投げ捨てて 全てが平らになればいい ただそれだけと引き換えて